2024/04/27 めちゃ疲れたday1

なんとか地獄から帰ってまいりました。こんなものを楽しみにしてくださっている方はいない、やれ読んでやろうかと、貴重な時間を割いてやろうかと、そんな心持ちだろうか。いや、こんな遜ってばかりではだめである。
「俺の日記を読め」とマクロス7のような、ファイアーボンバーのような強い気持ちで書こう。お、マクロス7とは懐かしいねえ。

「読め」と言えば、松本人志さんが「遺書」を上辞し大ヒットを記録した後に浜田雅功さんも「読め!」というエッセイ本を出されていたことは、俺たちみたいな熱心なハマダーくらいしか憶えていないだろう。
いま記憶をたどっていれば、私はいわゆる芸人本好きの才能があるのではないかと思った。子供のころから芸人本を読んできたからだ。

小学生のころ、朝のホームルーム前か後に10分くらいの読書タイムがあった。好きな本を持ってきて読んでいいし、学級文庫(口を左右に引っ張って声に出したい日本語)、図書室で借りた本でも、漫画以外なら何を読んでもいい時間だ。
本嫌いであった私は、なんとか楽しい本はないかと近所の本屋に行った。

なぜそれを手に取ったのか記憶はないが、爆笑問題さんの「日本史原論」を買った。当時、特段に爆笑問題さんのファンということでも無かったのだが掛け合いを本にした漫才台本のような本である。これなら読書タイムもなんとか楽しく過ごせる。
そこからはまた読書から離れ、野球と受験勉強しかやらない日々を過ごした。大学生になってからは今度は文化系人に憧れるようになりさまざまな本を読んだ。そういえば日本史原論が好きだったなあと思って、古本屋を回ったりしていくうちに、爆笑問題さんはとんでもない量の本を出版されていることに気付き、目についたものは全て買って読んだ。そうしたら今度は太田さんはビートたけしさんの影響を多聞に受けていることを知り、私の中でビートたけし、北野武ブームが来て、これまた古本から新刊から買いまくって読みまくった。
たけしさんがオールナイトニッポンをやっていた当時、中高生男子は皆たけしさんのような口調でしゃべっていたと聞く。本でのみ たけしさんのおしゃべりを知る私は、思想がたけしさんになっていた。それも昔のコンプライアンスなんて無い時代のたけしさんに時代を超えて影響されたものだから「女なんてよお」とか「ホームレスがよお」みたいなことばかり考え、しゃべるようになってしまっていた。いやあ良くない。
そのほかにもたくさんの芸人本を読んだ。もう何を読んだかも忘れたくらい大量に読んだ。あれらの本はどこにいったのか不明である。

お笑いの道に進もうと、広島を出て東京に向かう三日ほど前だったろうか、母方の実家に行った。ここには母の弟のおじさんが一人で住んでいる。久しぶりにあって、うんぬんと話をした。母の実家は二階建てで、二階にはかつての子供部屋がある。まあボロボロでホコリまみれの部屋だ。
そこにはかつて子供だった母と叔父の雰囲気が残っている。本棚を見ればどうしようもなく古い本であふれていた。その中に、古本屋でも見たことが無い、今検索してもひっかからないレベルのレアなビートたけしさんの本があり、それをもらっていくことにした。
この本貰っていくよと母親に言ったら「私のせいでこうなったのかねえ」と言っていたのが印象に残っている。
血筋だね。母もかつてはたけちゃんファンだったのだ。

いや日記どこいったんだ。日記を書こうと思う。もう二回睡眠したから記憶がおぼろげだが頑張って思い出そう。

なるほど昨晩は5時ころに眠ったのだな。起きたのは10時くらいだった気がする。今日は練馬で19:30からライブがある。18:30に会場にいないといけない。
今日やる漫才は、先日の「大発見」というライブで出した新ネタを、もったいないからもう一回やろうと思っている。こういう感じに直せるかなというのは頭の中にあったので、それを具体的に手を動かす。とにかく手を動かして、昼過ぎには手直しが終わって、今度は明日の漫才を考え始める。
いやあすごいですね。漫才ってそんなにかけるもんですか。いや、書けないよ。もう頭の中のアイディアを絞って絞って、すっからかんから何とか出すんです。ぴゃあ。

ということで、時間になったので風呂に入って、16:30頃に家を出る。練馬は遠いのよ。
いつも使っているワイヤレスイヤホンの調子が悪い。左耳の方が音が出たりでなかったりするようになった。練馬の西友はなんでもそろっているから、そこで買おう。あ、タバコとライターを家に忘れてきた。それも買わなければいけない。
練馬駅に上陸した。かつて私はこのあたりにもよく来ていたから懐かしい景色だ。確かここの西友は、タバコをレジではなくサービスカウンターで売っていたよなとサービスカウンターに向かおうと思った。が待てよ。サービスカウンターにライターは売っていないから、タバコとライターのバラバラで二回もレジに行かなければいけない。これは面倒だ。
じゃあ、コンビニに行こう。練馬駅を出てすぐのところのセブンイレブンに入る。タバコを売っていなかった。ライターしか売っていなかった。なんなんだこのセブンイレブンはよお。あんちゃん、タバコ売ってねえのか。
仕方ないのでこのセブンイレブンでライターを買って、西友のサービスカウンターでタバコを買った。手間かけさせやがるぜ。
続いて、ワイヤレスイヤホンを求めて西友の家電・雑貨フロアへ向かう。
イヤホンコーナーを発見し、近づくと「いらっしゃいませ!」と爆音が響く。西友特有の万引き防止マシーンだ。爆音でいらっしゃいませと音声が流れ、自分が映っているカメラ映像が自分に見えるように流される。
私はこのシステムがとても嫌いであるから、誰かがこのカメラを見ているんじゃないかと無駄に顔を近づけたり、満面の笑みでカメラを見ると言った嫌がらせをしている。

近所のGEOよりも値段はするが、せっかく来たから買っていこうと商品を手に取ろうとする。取れない。
商品を手に取ることができないようにロックがかかっている。どうやらイヤホンを買いたい人は店員を呼んで、ロックを外してもらって、それでようやくイヤホンが買えるらしい。面倒くさすぎるし、さすがにここまで万引き対策をされると気分が悪い。もう買うのはやめた。
西友練馬店よ、対策のし過ぎで買いにくくするのはおよしなさい。そこまでするなら商品を扱わないほうがいい。西友に対して嫌な気持ちになってしまった。

今日は買い物に失敗しまくった。最悪の出だしだ。
ようやくライブ会場近くに来た。ネタ合わせをして、会場に入り、ようやっとライブである。話が長い。

私としては今日は出番が終わったらすぐに家に帰って、明日の漫才台本を書きたいと思っていた。そこに田川くんがやってきた。
今日はこの後ウーバーをやりたいし、明日は朝からプロレスを見に行くから、私には残ってもらって告知をやっといて欲しいとのこと。
心の中で殺すぞと思ったが、こうなることも予想してネタ帳と筆記用具を持ってきていたので、楽屋でネタを書くことにした。

私はなぜ、こんなに辛いのに生きているのかわからない。

芸人さんたちの面白いネタを拝見しながら、ネタのアイディアをペンでカリカリコリコリ書いていく。うーんなんとかこんな感じかなというのが見えた。あとは帰宅してパソコンで実際に書いてみて、まとめてみようかという感じだ。
告知も済ませて、ライブが終わって23時くらいに帰宅する。へとへとである。さあ、パソコンでネタを書くぞ!というところで記憶が無くなった。いつのまにか眠ってしまっていた。
まずいぞ!

これで一日が終わりだ。あ~~~長かった。

今日面白いと思ったことは「辛いことばっかりなのも親譲りである。この血はこの代で根絶やしにするつもりだ。」

こんなつらい人生。ここに空き缶を置いておきます。