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建築工事で何が出来るか

こんにちは。

住宅のあれこれを変更する際には、工事が必要なことがあります。
改修工事やらリフォームやらリノベーションやら呼びますが、その違いはさておきとにかく工事が必要な場合があります。
多くの方は水廻りの入れ替えを始め、外装のメンテナンス、内装の変更とざっくりイメージ出来るかと思います。
どのように進むかまでイメージ出来るかは難しいかと思いますが、要望をお伝えすれば基本的には実施が可能です。
しかし、専門家ではないためどうしても見えるところばかりが気になってしまうでしょう。
また、目立たないけど工事のついでに直せる部分も細かく要望を出せない可能性もあります。
そんなことが減るように、一緒にこれも行ってしまえば効果的だと思う内容を紹介します。

内装において工事をするとき、壁紙を貼り替えたいという要望は一般的だと思います。
新しい材料で実施されるため、当然ですが綺麗な仕上がり面が出来上がるでしょう。
しかし、そのとき残っている古いものが悪目立ちすることがあります。
それがコンセントやスイッチのプレートです。
もしくは給気口も同様です。
これらの部材は多くが樹脂製となっており、樹脂製の特徴として経年劣化すると黄色がかってきます。
壁紙がベージュ系ならそこまで目立たないかもしれませんが、目立ってしまうとどうしても中途半端にリフォームをしたような印象が生じてしまいます。
壁紙を貼り替える際には、その面に付いている部材も合わせて更新することを是非お勧めします。

次に水廻り設備の更新についてです。
こちらは以前もお話ししましたが、可能であれば設備機器と合わせて配管も更新することをお勧めします。
理由は一度設備機器を交換すれば10年程度は、配管更新の機会を失うことになるからです。
もちろん住宅の条件や経済的な負担から難しいこともあり得ますが、配管更新も含めてご検討するとよろしいかと思います。

規模の大きい内装工事になってくると、間仕切りの位置を変更することがあります。
部屋数を増やしたい、逆に減らしたいと考えれば必要となり得る項目です。
特に変更か増設する壁は下地から造ることとなりますが、その壁に何か将来的にフックなどのアクセサリーを付ける可能性があるのであれば、是非取り付け用の下地を仕込んでおくことをお勧めします。
間仕切り壁は軸材(木材や軽量鉄骨など)を縦格子上に組み上げて、そこに石膏ボードを張ることで出来上がります。
その軸材に当たればアクセサリーの取り付けも可能ですが、取り付けたい位置に軸があるとは限りません。
ですので、おおよそ取り付けたい位置にベニヤなどの下地材をあらかじめ石膏ボードの裏に仕込んでおいてもらうことで、多少位置を検討することも出来ますし、アクセサリーの固定方法に依らず実施が可能になります。
もちろんタダではないため、何でもかんでも下地を入れていては不経済ですが、取り付ける予定があるもしくは、取り付けるか検討しているくらいなら下地を設けることをお勧めします。

最後に、先ほどのコンセントプレート類と話は被りますが、壁を綺麗にして悪目立ちをする部分がもう1箇所あります。
それが窓枠です。
窓枠を取り替える作業は、実施しようとすると解体しなければならない箇所が意外と多く、単純に枠だけ交換とはいきません。
既存の枠が塗装仕上げであれば、塗り替えてあげれば綺麗に仕上げることが出来ます。
塗装でない場合でも、塗装仕上げ自体は出来なくありませんが、かなりの可能性で塗装が早くめくれてくることがあります。
そのような場合は、シートを貼ることで綺麗かつ耐久性のある仕上げとすることが可能です。
シートの種類は豊富にあるので、色や柄を変えることも出来ます。
注意点としては、たまに窓枠が膨れ上がった形で劣化しているものがあります。
このような状況ではシートも塗装も出来ないため、窓枠を交換することわお勧めします。
さらにただ交換しても、おそらく同じことになりますので、原因も対処しておいた方が良いでしょう。
この時の原因は、間違いなく水分です。
窓からの結露水か、躯体側からの水分なのか可能性はいくつか考えられますので、その時は工務店に相談して改善を図ることお勧めします。

それぞれの工事内容に応じて、ここまでやったら効果的である、ここまでやらないと半端になってしまうというのが多くありますので、計画する際には一部だけに拘らず、やりたいことの周辺や裏側の見えない部分まで意識を伸ばして頂ければ、より効果的な工事が実施出来ると思いますので、ご参考までに。

では、また。

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