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収納の今後

こんにちは。

住宅を計画するにあたって、収納力というのはとても大事な要素です。
基本的には所有物というのは増やすのは簡単ですが、無くすのは難しいものです。
しっかり断捨離を行える方であればあまり心配はいりませんが、なかなか出来ないのが人の性でしょうか。
しっかりと収納力があることで、部屋は綺麗で維持でき、理想の住まいも実現が出来ます。
ただし、今と昔では収納に入っている物が確実に違います。
古くは桐箪笥に着物が入ってる家も多かったと思いますが、今ではむしろ珍しいのではないでしょうか?
七五三の飾りや端午の節句での飾りなんかも簡易な物であればあるかもしれませんが、それほど大きなものはないのではと考えます。
さらに今では、書籍はデジタル化が当たり前となってきており、紙の書籍しかないものでなければ本を収納する必要もありません。
時代と共に収納する物というのは確実に変化してきております。
今後収納内に仕舞われるだろうものをある程度の検討していかなければ、正確な収納を計画することも難しくなるでしょう。

基本的に生活で使用する衣類は今も昔も量で考えたらあまり変わらないかもしれません。
しかし、今の時代であると一般の人でも再販することが出来ます。
捨てることには抵抗があるが、再販出来るとなると悪い話ではないと感じる方もいらっしゃるでしょう。
特にファッションは流行の移り変わりが早く、敏感な方であれば毎年シーズンごとに入れ替えが起こり得ます。
そうなると、全ての服を収納するための面積は少なからず減らすことが出来ます。
また、服に限らず家具や家電であっても同じことが言え、全てを収納する能力がなくても生活に今必要なものだけに調整することも可能です。

一方で、思い出深い品々となるとなかなかそのような対処は難しくなります。
貰い物や記念品なんかであれば、それこそ時間とともに増える傾向にあります。
またそのような品々は形状も種類もまちまちであり、本棚のような特定の収納に特化したような収納では綺麗に納まらないことも考えられます。
しかも生活で使う頻度は低く、場合によってはしまいっぱなしなんてこともあり得るでしょう。

収納力があることはとても大切であり、繰り返しになりますが、理想的な部屋に出来るかどうかの一端を担うこととなります。
しかし、いたずらに収納力と上げていっても、部屋の面積圧迫しかねません。
捨てるものは捨て、循環させることが出来るものは検討し、保存するものが収納出来るように計画すること自体も収納するという行為かもしれません。
家にあるもののボリュームだけでなく、収納することに対してどのような特性を持っているか分別してみてはいかがでしょうか。

では、また。

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