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読書メモ

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記事一覧

「時間を稼ぐのがうつ病の治療のすべてだ」―『うつ病九段』

 うつ病の治療を始めてからしばらく経ったある時、私も電車に乗った。  普段、通院には徒歩…

Hai
2年前
10

「あたらしい」が変えていくもの

 少し前に読んだ本『あたらしい無職』(丹野未雪)のタイトルについて、最近また気が付くと考…

Hai
2年前
8

不自由さと救い

 山と渓谷社から出ている『自然について、わたしの考えを話そう』というインタビュー集の中で…

Hai
2年前
4

さあ、パストラミごっこだ

 今日もニュースを見て、誰も死にたくも殺したくもなかっただろう、多くの人達の死に打ちのめ…

Hai
2年前
5

競争を降りても人生は続く

 プロサッカー選手とうつ病の関係は深い。現在、日本のプロサッカークラブ、ヴィッセル神戸に…

Hai
2年前
9

なにか、わたしにできることは?

 去年の夏、一冊の絵本を読んだ。東急沿線のフリーペーパー『SALUS』2021年9月号の特集で、翻…

Hai
2年前
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不平等なタレント

 韓国のミュージシャン、イ・ランのエッセイを読んでいて、「タレント」と言う言葉の由来を知った。なんでも、今では音楽や芸術の才能だったり、芸能人やテレビタレントを指すようになった「タレント」の語源は、新約聖書に出てくる重さや貨幣の単位であるらしい。  昨日、天国についてのnoteを書いたので、ちょうど聖書が手元にあった。  あらためて読んでみると、ひどい話だ。少ししかもらっていない下人は別に1タレントを横領したりなくしたわけではなく、きっちり返しているにも関わらず、主人には「

ステレオタイプと、私たちの弱さと

 私たちは普通に生活しているだけでも、無意識に自分たちとは異なる人々に対して偏見を持ち、…

Hai
2年前
9

私に起こったいくつかのこと

 昨晩、1976年生まれの女性作家、ユン・イヒョンの短編集を読んだ。  全11篇、どれもテーマ…

Hai
2年前
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読書メモ『あたらしい無職』

 本を読んだ。丹野未雪さんと言う著者の『あたらしい無職』と言う本だ。  丹野さんは非正規…

Hai
2年前
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