あひる

14年間、地方新聞社で記者をしておりました。小さな市町村の行政話題、まちの話題が取材の…

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14年間、地方新聞社で記者をしておりました。小さな市町村の行政話題、まちの話題が取材の中心。少子高齢化対策、税収減に伴う財政難の現状などのお堅い話題から、地域おこしやおもしろニュースなども紹介してきました。

最近の記事

新聞が読めるようになるニュース解説#9ハンセン病ー見学クルーズに参加して④隔離政策を伝える遺構

 こんにちは、あひる編集長です。岡山県にあるハンセン病の国立療養所・長島愛生園で行われた、ハンセン病に対する理解を深める「見学クルーズ」の記事。最後となる4回目は、愛生園にある隔離政策の様子を今に伝える遺構の数々をご紹介します。  これまでの記事はこちら、更新ペースが遅く、申し訳ありません。 収容桟橋~社会、家族との別れの場  海の中に落ちてしまったコンクリート製の橋桁が、長い年月の経過を物語っています。  これは「収容桟橋」の跡。全国各地から愛生園に連れてこられたハ

    • 新聞が読めるようになるニュース解説#8ハンセン病ー見学クルーズに参加して③歴史館で見る患者の生活

       こんにちは、あひる編集長です。岡山県にあるハンセン病の国立療養所・長島愛生園で行われた、ハンセン病に対する理解を深める「見学クルーズ」の紹介。3回目は、愛生園歴史館の展示物から、かつての患者の生活を垣間見たいと思います。  初回記事、前回記事はこちら。  島に上陸し、愛生園自治会長さんの出迎えを受け、園内の見学が始まりました。  写真は愛生園の案内図。上陸したのは、「現在地」と書かれたところから西にある細い船着き場です。施設は大まかに事務本部から西(地図だと左)の本土

      • 新聞が読めるようになるニュース解説#7ハンセン病ー見学クルーズに参加して②人間回復の橋

         こんにちは、あひる編集長です。前回に続き、岡山県にあるハンセン病の国立療養所・長島愛生園で行われた、ハンセン病に対する理解を深める「見学クルーズ」について書いていきたいと思います。  前回記事はこちら  まず、国立ハンセン病療養所について簡単に簡単に説明したのち、クルーズの行程を写真で紹介していきます。 ハンセン病療養所とは 国立ハンセン病療養所は、ハンセン病の元患者が暮らす施設。北は青森県、南は沖縄県まで、全国に13カ所あります。 ※厚生労働省の「医師募集」のホー

        • 新聞が読めるようになるニュース解説#6ハンセン病ー見学クルーズに参加して①正しい知識で差別をなくそう

           こんにちは、あひる編集長です。1カ月ぶりの更新となります。  突然ですが、皆さんは「ハンセン病」という病気をご存じでしょうか?皮膚や末梢神経が冒される感染症の一種です。現在は治療法が確立され完治する病気ですが、かつては顔や手足に後遺症が残っていたため歴史的に患者たちが差別を受けてきました。また、誤った考えにより、完治する時代となっても国による患者たちの隔離政策が続けられてきました。  先日、岡山県にあるハンセン病の国立療養所・長島愛生園で、ハンセン病に対する理解を深める

        新聞が読めるようになるニュース解説#9ハンセン病ー見学クルーズに参加して④隔離政策を伝える遺構

        • 新聞が読めるようになるニュース解説#8ハンセン病ー見学クルーズに参加して③歴史館で見る患者の生活

        • 新聞が読めるようになるニュース解説#7ハンセン病ー見学クルーズに参加して②人間回復の橋

        • 新聞が読めるようになるニュース解説#6ハンセン病ー見学クルーズに参加して①正しい知識で差別をなくそう

          新聞が読めるようになるニュース解説#5「リコール」ー愛知の署名偽造事件(後編)

           こんにちは。 あひる編集長です。 前回から、愛知県知事へのリコール署名偽造事件について取り上げています。今回は、リコール(解職請求)の制度について掘り下げて説明します。公務員試験にも役立つと思うので、しっかり勉強していきましょう。  それでは今回取り上げたニュースをおさらいしましょう。  大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)=愛知県稲沢市=ら4人を逮捕した

          新聞が読めるようになるニュース解説#5「リコール」ー愛知の署名偽造事件(後編)

          新聞が読めるようになるニュース解説#4「リコール」ー愛知の署名偽造事件(前編)

           こんにちは。 あひる編集長です。 今回は、愛知県知事へのリコール署名偽造事件について取り上げます。 事件の経緯を簡単に説明した上で、そもそもリコールとは何か、という点について説明します。 事件の経緯①(発端は芸術祭) それでは今回の記事です。  大村秀章・愛知県知事へのリコール署名偽造事件で、愛知県警は19日、地方自治法違反(署名偽造)の疑いで、運動団体事務局長で元県議の田中孝博容疑者(59)=愛知県稲沢市=ら4人を逮捕した。 (以下略)<5月20日付朝日新聞1面>

          新聞が読めるようになるニュース解説#4「リコール」ー愛知の署名偽造事件(前編)

          新聞が読めるようになるニュース解説#3「今さら聞けない森友問題」

           こんにちは。あひる編集長です。今回は森友問題について解説したいと思います。文書改ざんの過程をまとめたファイルの存在を国が認めた、とのニュースです。 ・国有地売却問題→決裁文書改ざん問題→財務省元職員の自殺 まずは記事を見てみよう。  森友学園への国有地売却問題に関する決算文書の改ざんを強いられ、財務省近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=が2018年の自殺に追い込まれたとして、妻雅子さん(50)が国側に損害賠償を求めた訴訟で、国側は6日、赤木さんが改ざんの過程を

          新聞が読めるようになるニュース解説#3「今さら聞けない森友問題」

          新聞が読めるようになるニュース解説#2「G7 サミット」

           こんにちは。あひる編集長です。今回はG7とサミットについて解説します。 ・G7=主要7カ国、サミット=主要国首脳会議 G7を日本語で言うと「主要7カ国」。世界に大きな影響力を持つとされている7つの国のことで、いずれも先進国であることから「先進7カ国」とも言われる。具体的には、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、そしてわれらが日本を指す。  この7か国の首脳(大統領や首相など国のトップ)が集まり、さまざまな国際問題について話し合う会議が「主要国首脳会議

          新聞が読めるようになるニュース解説#2「G7 サミット」

          新聞が読めるようになるニュース解説#1「憲法改正」

           こんにちは。あひる編集長です。記念すべき第1回のテーマは、5月3日にちなんで「憲法改正」。いきなりそんな重いテーマで大丈夫なのか…? 何はともあれスタート。 ・憲法は「国の原理原則」 ニュースの解説に入る前に、憲法とは何か、ということについて簡単に説明しよう。憲法というのは、国がどのように政治を行うか、などについて、基本的な原理原則を定めた法律だ。日本国憲法は1946年11月3日に公布(国民にお知らせすること)され、翌1947年5月3日に施行(実際に効果を発生させること)

          新聞が読めるようになるニュース解説#1「憲法改正」

          新聞が読めるようになるニュース解説を始めようと思います。

           大学入試や就職活動、公務員試験などを控えた生徒さん、学生さんにとって、時事問題の対策は避けて通れないものです。また、若手社会人の中には「大人のたしなみ」として、世の中のニュースについて知っておきたい、とお思いの方もいらっしゃるのではないのでしょうか。  時事問題対策のための良質な問題集は多くありますが、出版物という性質上、1~2年遅れの「旬」を過ぎたニュースしか掲載できません。その点、新聞が最も優れた教材となりえますが、「読むのが難しい」「何を書いているのか分からない」「

          新聞が読めるようになるニュース解説を始めようと思います。