見出し画像

津波の危険性を教育するために

この記事のまとめ

津波の危険性を教育するためには、まずは下図のような間違ったイメージを正すことが重要だと思います。

(a) 間違った津波のイメージ
(b) 持つべき津波のイメージ

津波注意報

本日2023年10月5日 午前11時頃、伊豆諸島に津波注意報が出ました。
予想される最大波の高さは1 mとのこと。

その時、私は対象の地域とは異なるところにいたのですが、スマホにニュース情報がたくさん入ってきたり、yahoo!のトップページにドンと載っていたりと、驚きました。

今は東日本大震災の記憶が新しく、当時の衝撃的な映像が多数ありますので、津波の恐ろしさはほとんどの人がよく理解できていると思います。
私も今は理解できているつもりです。

でも、子供のころは正直なところ、津波を甘く見ていましたよ。
「高さが8 mの波が、海岸から数 kmのところまで届いた」なんて聞いても、そんなに危険なものとは思えませんでした。

津波のイメージ

何でだろう?と思い返すと・・・
おそらく冒頭の図の(a)のようなイメージを持っていたんですよね。

津波って言うくらいだから「波」なんだろう。
ペロンとした波が一撃くる。
その高さが8 mだろうが、一発浴びるだけ。
浴びたときはこけたり、多少体を持ってかれるだろうが、別にケガしたりはしないし、ましてや溺れることなんてないだろう。みたいな。

実際は(b)に近いでしょう。
一撃の波ではなく、初波の後にはそれと同じ高さの大量の水が押し寄せる。
水の質量は1㎥で1t。
とんでもない質量が次々と押し寄せて、あらゆるものを破壊して進む。
そして、進んだ後は引き戻しにより、瓦礫と共に海に連れ去る。

まあ、(b)も完全に正確ではないのですが、危険性を理解するためにはこちらの方が良いでしょう。
特に、東日本大震災を知らない未来の子供たちに津波の危険性を教育するためには、まずこのイメージを持ってもらうことが肝要かと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?