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実録 キング・クリムゾン

・のんびりした兄弟バンドの「歌える鍵盤奏者募集」の告知に、歌えないギタリストが参加する
・初代フルートとベースの大山のぶ代と楽器できない詩人が加わる
・参加者が増えて詩人が思いつきでバンド名を「キング・クリムゾン」に変更
・命名者の楽器できない詩人がやたらチヤホヤされる
・ギタリストが即興演奏をウリにしたがり、その後のバンドの問題すべてとなる軋轢がスタート
・アルバム出してツアーに出て、いきなりギタリストと詩人を除く全員が脱退
・困ったギタリストが初代フルートに「こんなん無理じゃい。ワシが脱けるからアンタが残ってつかぁさい」と言うと、初代フルートに「よかったねー。これでバンドは君のものだよー」と皮肉で返される
・仕方なく似たようなアルバムを出してお茶を濁す
・仕方なく何曲か歌ってあげた大山のぶ代は並行して猿と河童を雇って西遊記バンドを結成
・ギタリストはメンバーが落ち着かないまま楽団の力を借りてアルバムを作るが、新しい酔いどれヴォーカルがモサくて大不評
・おまけにそのヴォーカルに逃げられてツアーできず負債を抱える
・またも新メンバーで固めてアルバムを作るが、同時に楽団のピアニストだけを引き抜こうとして失敗して楽団は全員さっさと脱退
・ベース素人、変顔サックス、バカスカドラムのブルース・バンドになってギタリストの居場所がなくなる
・八つ当たりで詩人をクビにする
・ギタリストを残してバンド全員がツアー後に逃亡
・またまたギタリストが新メンバーで固めてアルバムを作る
・当時は言っていなかったはずなのに「メタル・クリムゾンの夜明けぜよ」とか言い出す
・すぐに猿みたいな野蛮人が逃亡して隠遁
・みんなで混ざりづらい演奏して青白いヴァイオリンをいじめる
・アルバム出してヴァイオリンは精神疲弊で脱退
・その後に出るアイテムのヴァイオリン演奏部分はすべて容赦なく差し替えられる
・差し替えに使った美青年ヴァイオリンはバンドの危険性を感じ、加入を拒否
・残った3人は演奏が常にケンカ状態
・仲裁役になりそうな初代フルートを呼ぼうとするが、ギタリストが急に解散を宣言してベースの肉屋のオヤジとドラムの香取慎吾が路頭に迷いかける
・肉屋と香取、何を思ったか美青年と浪人生を加えて「イギリス」という名前のバンドを組む
・すぐに仲違いしたが肉屋はその後も「アジア」という名前のバンドを組む
・しかし肉屋は桂歌丸と揉めてゴタゴタへ
・桂歌丸は肉屋のルーズさにハラが立って来日公演に呼ばず大山のぶ代を無理矢理代役にした
・肉屋はその後ギタリストに呼ばれたがポップス大好きなので再加入は断る
 
・バンドを封印したギタリストはソロを始め、変な人や無名な人と組み始める
・急にアメリカを意識して踊ったりする黒歴史
・タモリそっくりなジャケのシングルも出してしまう
・どの作品もバンドも泣かず飛ばず
・売るために、気に入ったバンドの名前を急にキング・クリムゾンにしてしまう
・これには遊びで入っていたドラムの香取慎吾もビックリして性格がねじ曲がってしまった
・アメリカ人のたこ八郎(ギター兼ヴォーカル)と花村萬月(ベース)のおかげで急にハゲ率が高くなる
・陽気なたこ八郎がファンから徹底的に嫌われる
・それでもギターで象の鳴き声を出すアルバムがそこそこ売れる
・珍しくその編成のままさらに2枚のアルバムを出すが、過去ファンからはどんどん嫌われる
・特に有名インスト曲の続編を軽薄な曲調にしたことが決定打に
・その頃になって初来日してギタリストが浅草にハマる
・あげくまた活動停止
 
・ギタリスト、ギターの塾を開くが塾生のほとんどは芽が出ず
・お金に困って質より量で6人組にしてキング・クリムゾンを再始動
・ギター塾の気に入った塾生をちゃっかりメンバーに入れる
・しかし維持費がかかりすぎてすぐ頓挫
・アルバムがそんなに売れないのでアーカイヴで儲ける道に進む
・ずっと嫌気が差していた香取慎吾が脱退したがる
・引き止めるためにプロジェクトと名乗って分裂
・そのプロジェクトで得た成果は「ザ・ディセプション・オブ・ザ・スラッシュ」という地味なインスト1曲(しかもクリムゾンでスタジオの正式録音なし)
・結局再集結できず、香取慎吾が念願の脱退
・花村萬月もギャラが良くて楽しい武藤敬司バンドの仕事をするため離脱
・代表的インストの最新作を4トラックに引き伸ばして作ってねじ込んだおかげで、それなりのアルバムができた
・でも最後に歌が入って、たこ八郎嫌いの人々からまた批判を食らう
・もう一枚アルバムを作ったものの、今度は可愛がっていたベース塾生が脱退
・ツアーが終わった武藤敬司バンドから戻った花村萬月が再合流するものの、また活動停止
・あげくギタリスト、勝手に引退宣言
 
・著作権の裁判が終わるとギタリストは引退を撤回
・しばらく様子見の活動をしていたが、たこ八郎を追放してから本格的に再始動
・自分はギタリストの理解者だと思い込んで何しても許されると思っていた、たこ八郎を売上レベル込みでヘコませる
・同時にクリムゾンをカヴァーしているバンドの若造ヴォーカルを本家に引っこ抜く
・若造を引き抜くため、たこ八郎のクビが難癖つけだった疑惑
・若造をまるで息子のようにかわいがり、クビのたこ八郎にハンカチを噛ませる
・新ヴォーカルの義理の父親である初代ドラムに心配される
・ギタリスト率いる本家が過去の曲をガンガン演奏し始め、OBもファンも楽しんでいたカヴァー・バンドは空中分解
・ヌルッとブルース時代の変顔サックスが戻ってきて大歓迎され、ギタリスト以外で最古参のメンバーだと讃えられる
・一方で、ドラムのホタテマンが「俺、実は一番在籍期間が長いんだけど……」とぼやく
・3人太鼓にして懐メロ演奏会
・シリアスな曲がスローなムード歌謡演奏になる
・特に「暗黒」とかいう邦題の曲は演奏部分がフュージョンみたいになっていてファン苦笑
・ベストを出すたび箱にして、毎年アーカイヴ小箱を出しつつ、過去作を無理矢理ボックス化してファンの印税を強化
・その際、ツアーから逃げたモサい酔いどれヴォーカルは必ず歴史から消す勢いで消去される
・亡くなっても追悼コメントなどもなし
 
・「これが最後のツアーだ」と言っているが、そうならない予感プンプン(←今ここ)
・あるいは新しい箱が何か出るんじゃないかとファンはヤキモキして、出たら出たで「文句をつけて買わない理由をわざわざネットでクドクド述べる」(←これから先も見る光景)
・こんなに中心人物なギタリスト「私はメンバーであってキング・クリムゾンそのものではない」とか言う
・なお、ヴォーカルになった50代の若造は過労で一気に白髪になった
・あと、ストレス抱えたメンバーは脱退後に太りやすい傾向
・大山のぶ代とか詩人とか肉屋とかたこ八郎とかベース塾生とか
・常に発散していた香取慎吾と、神経衰弱で弱ったヴァイオリンはそうならなかった
・初代フルートはちゃんと、しまむらのシルバー世代モデルみたいになっていた

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