冬場の売上

2016年の4月に前店舗をオープンする際に、知り合いのジムオーナーに「売上と気温は比例する」と聞いていた。火災が起きるまでの2019年4月までの3年間は、ほとんどその言葉通り、山型の売上曲線を描いた。


なので、例年12~2月は売上が一番落ち込む時期だったので、気温や気候に関係なく売上・集客が安定するシステムや拡散方法をずっと模索しては実践し、少しずつ変化をしてきた。


ようやく色んな改革の手応えが形になって表れて来た感じがあって、今年の1月の売上は過去3年間の1月の中でも一番良かった。昨年の1月と比べて、20万円アップした。


前店舗の倉庫が広大で高さがあったぶん、空調が効かなくて寒すぎた分、冬場の売上が悪かったこともあっただろうから、新店舗では断熱工事をすると決めていたので、その辺りの店内の快適さも、リピートに繋がっている感がある。


断熱工事は断熱材料+作業代で50万位といったところだが、快適な空間は集客に繋がるのを実感しているので、しっかり初期投資をして良かったと痛感している。光熱費も押さえられているので、そのうち回収できると思う。


あとは細かいところでいうと、保護者が快適な時間を過ごせるような動線を考えたり、加湿器、ブランケットや様々な本、indo boardのような保護者も楽しめる器具があると、子供の回数券・販売率もアップしたように思える。


とりあえず1月は良い形で終えることができ、ホッとしてある。3月から売上は上がってくるので、鬼門の2月を上手く乗り切りたい。去年の2月はワーストに近い売上だったので。


ちなみに、この週末の2月1・2日は、前店舗も含めてもトップ5に入るくらい来店があり、とてもバタバタとさせてもらった。新店舗だから、今だけ来店があるっていう雰囲気でもなく、口コミやSNS割引などの拡散効果がでてきている事を実感した。来店のキッカケを会話の中で必ず聞いているので間違いないと思う。


10年前に服屋を経営していて、1年で潰してしまった当時は今より未熟で尖っていたので、「自分のセンスについて来れないなんて、なんてしがない街なんだ」と、原因を他に向けていた。良い年齢になってきたのもあって、しがない街でもやっていくように自分や店が変わるべきだったな、と内省できるようになった。



人口やセンスの良い店が少ない、しがない街だから集客に期待しない。気温と来店数が比例するからといって冬場の売上は期待しないと固定観念があれば、服屋をやっていたときの過去の自分と比べて進歩はないだろうから、クライミングジムをやっている今は常にアンテナを張って、「2度と自分の店を潰したくない」という思いでやっている。


早く売上がアップしてくる3月が来てほしい。自分の屋号が駅名になるネーミングライツ契約や除幕式も早ければ3月に決行できるみたいだし、今年はクライミングが正式種目になった五輪イヤーなので、資金は伴っていないが、色々と攻めていくつもりである。









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