コンテニュアスクライミング

ピッチごとにビレイを行ってクライマーの安全を確保することをスタカットクライミングといいます。コンテニュアスクライミングというのはピッチごとにビレイせずに同時に登る事を指します。同時登攀とも呼ばれます。

雪稜や氷河などで出番の多いコンテニュアスクライミングですが、この講習では無雪期のアルパインクライミングでの簡単な岩稜を通過する際に用いる技術としてコンテニュアスクライミングを学んでいきます。

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山の生活技術

山の中の生活で重要なことはいくつかありますが、ここでは3つに絞って紹介します。

1つ目は現在位置を知るということです。登山の世界では読図と呼ばれるものです。GPSを使うという方法もありますが、自然界で電気に頼らないデバイスを使えることは大変な強みです。

自然の中で強みをもつ(知識と技術がある)状態は、何も知らない状態に比べてリスクが少ない状態といえます。自然の中でハプニングに見舞われたとしても

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クラッククライミング

クラッククライミングというのは、(Crack)岩のひび割れた隙間を使って登るクライミングのことを指します。

トラディショナルクライミング(略してトラッドという事が多い)という呼び名のほうが馴染みがある人もいます。アメリカなどでは「トラッド」というとクラックを指すことが多く「ボルトに頼らない伝統的な手段で登る」というメッセージが込められています。

一般的にクラッククライミングでは、スポーツクライ

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スポーツクライミング・オリンピック選手選考のCAS提訴問題を考える 前編

11月1日、衝撃的なニュースが飛び込んできました。以下です。

クライミングで五輪選考基準変更 日本は取り消し求めCASに提訴「日本山岳・スポーツクライミング協会は1日、東京都内で記者会見を開き、国際連盟が当初定めた基準の解釈を「大きく変更した」と主張した。」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191101-00000205-kyodonews-spo

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クライミングと法律 −誓約書の違法性−

その誓約書はなかったと思ってOK

創刊準備号でこう予告しました。 誓約書「事故が発生しても、すべて自己責任なのでジム側の責任は一切追及しません。」にサインしてしまったらジムでケガをしてもジムの責任はまったく追及できないのでしょうか?

結論から言うと法律はあなたの味方です。 大丈夫です。 実際、スキューバダイビング講習中の事故で裁判所はこう判決しました。 ( )内は編集部の解説。

一切

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課題の法的保護プロジェクトを!!

年末年始。クライミングコミュニティを震撼させる事件が発生しました。それは貴重なボルダー課題が意図的に改変された(チッピング)という情報でした。SNSは悲しみと怒りにあふれました。

岩がダイナマイトで破壊されたわけではありません。削られた岩の量は少量です。一ヶ所につき数ミリでしょうか? クライマーでさえ変化に気づかないかもしれません。「じゃあ、なぜ大騒ぎになるの?」クライマーでない人はそう感じ

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仙石一大

雪が降る山・雪の降らない平地・海・川この4つの条件がそろう地を探し、西条にたどり着いた仙石さん。それも生産商品を作る企業と製品テストの出来る自然環境が整っている条件をすべてクリアした魅力的な環境だったという。

現在はクライミング用品の生産販売を行うアパレルブランド「INFINITY PEAKS」を運営している。現在は主にクライミングソックスを生産しており、一般的なクライミングソックスは2ヶ月使え

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懸垂下降

懸垂下降はルートから素早く下降するとき便利な技術です。しかし、一つでもミスがあると最悪の事故につながってしまうというリスクがあります。支点の構築には細心の注意を払わなければなりません。

懸垂下降の方法にはいくつか種類があります。登り返しを考慮した方法。バックアップ主体。短い危険箇所の通過などです。クライマーは環境に合わせた懸垂下降の方法を選択する必要があります。

ここで注意が必要なことがありま

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子供をクライミング選手にする・2

前回は、クライミング上達のためには、クライミングばかりやるべきではない、という趣旨のことを書きました。

理由は、身体が出来あがっていない子供たちに重要なのは、とにかくいろいろ身体を動かし、身体の動かし方を身につけるためです。

もちろん、クライミングジムに通いづめ、何度も打ち込んで目標とする課題を打ち込むのもいいでしょう。でも、ジムの課題は頻繁に入れ替わりますし、あまり制限のある動きばかり繰り返

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クライミングと法律

クライミングと法律?
関係ないんじゃないの? 

そう思っている皆さんに

「それは間違いです。インドアでもアウトドアでも、ぼくたちは法律の元にあります。このことを意識していないと、たいへんなことになりますよ」

というのが、このコラムを掲載する目的です。

友人と一緒にホルダーやルートを楽しんでいるとき、どんな法律が皆さんに作用しているのでしょうか? 

いくつかの具体的な例をあげてみましょう

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