クライミングジムの動線設計
この土曜日はいつもの週末ほどじゃないけど、なかなかの賑わいを見せ、楽しい時間を過ごさせてもらうことができた。
週末はごった返す事が多いけど、280平米という有限のスペースを効率的に使って、クライマーにも、保護者にも、初めて体験する子供たちにも、安全で楽しい時間を過ごしていたくて、店内の動線も実はめちゃくちゃ考えていて、常に改善の余地はないかと頭を働かせている。
(そもそものウォールの角度やその配置、メインウォールのバルジが中央に来ているのも、意図があります。通常バルジはコーナーに配置されていることが多いけど、当店は違う)
特にクライミングをしない保護者や利用者の家族にもゆったりしてもらえるような仕掛けを随所に仕込んである。
置いてあるものや、形やカラーリング、そのすべてにいちいち拘りを持って、配置してあります。
逆に通常のクライミングジムにありそうな(設置してそうな)色んなものがなかったりするのは、クライマー色を極力排除して、非利用者に寛いでもらいやすい雰囲気を作る為です。
文章にすると安っぽいのでそこは割愛して、店内で想像を働かせて、各々に想いを感じとってほしい。
まあそんな仕掛けの結果、利用者だけじゃなく、保護者の笑顔(お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃん)をも見る事ができるのは、とてつもなく幸せを感じる。
________ ________ ________ ______
僕は人と接したくてクライミング業についている。もちろんクライミングが好きなこともあるけど、人と人を結んでいるものが【クライミング】であれば一番、多様な人と接する事ができるから、クライミング業を選んでいる。
極端な話、クライミング以上に、多様な人と会える職種があれば、そちらでの独立を目指すだろう。
クライマーと接するのも楽しいけど、クライマーだけと接したいわけじゃない。3歳から80代の男女。真面目な人からオタクっぽい人。ギャルっぽい人からチャラい人まで、ジャンルを問わず来店いただく。これが他の接客業なら、年齢層や性別・人のジャンルも片寄ってしまうだろう。
________ ________ ________ _______
話をもとに戻して、【動線設計】のお話。広い倉庫を有効活用して動線設計していると思っているけど、唯一デッドスペースだと感じていた部分に、明後日の定休日に、サテライトボードというクライマーの中で話題のウォールが設置される。
また新たな壁が設置されることで、ウォールの威圧感が増し、クライマーの満足度は上がっても、保護者 (非利用者)の満足度が下がり兼ねないので、椅子の配置や、インテリアアイテム。色んなモノ・コトに拘って、動線設計していきたいと思う。
不安はあるけど、また新たな悩みや課題に出会えるのは、とても楽しみだ。
その前に、明日の日曜も沢山のお客様に会えるといいな。誰が来店しても嬉しいけど、個人的にはまだ面識のない激強クライマーとセッションしたいし、伊賀の文化レベルを共に上げていけそうな異業種の人(初心者)の来店にも期待!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?