習い事としてのクライミング

移転してからというもの、あれだけ多かった、習い事の1つとしてクライミングを選んでくれていたバンブーキッズたちも、わずか数名になってしまいました。


大人はやる気さえあれば、クライミングをどこでだって続けられると思いますが、子供は環境の変化で白くも黒くもなるので、今回の火災・移転で辞めてしまうことはまったく不思議ではないと思っています。


バンブーが前店舗から車で20分離れたところに移転したのだから、親御さんも送迎に1時間弱かかってしまうのは、とても負担だとも思います。


友達と遊ぶことや、他のスポーツをすること、色んな習い事をすること。どれも重要なので、クライミングから一時的または永続的に離れるのはなんらおかしな事ではないと思っています。


ただバンブーでクライミングを通じて楽しい時間を過ごした、という記憶だけは残っててほしい、と思って指導しています。


僕自身だって、20年ほど昔は、陸上競技を命がけで取り組んでいたけど、今や走るのは一週間に一度あるかという頻度だし、もはや当時の記憶も覚えているのは、「どこで誰とどんな練習をしたか?」とか「どんな事をしてチームメイトと笑いあったか?」ということ位しか覚えていません。


9年前にクライミングを同時期に始めた友人たちも、もはやほとんどクライミングを続けてはいませんが、あの時期に同じレベルで、同じ事に笑いあった記憶は、いつまで経っても色褪せることはありません。


今のバンブーに来てくれる子供たちにも、10年後、20年後に、人生を振り返ってみたときに、クライミングを通じて楽しい時間を過ごしていたな、と思ってもらえるように指導をしています。


もちろん、幼いときだけの一過性のスポーツではなくて、自分と同じように生涯クライミングを続けて、スーパークライマーになってほしいところです。



辞めてしまった、会えなくなってしまった子供も沢山いるのですが、新たな比土の地で、習い事として続けていきそうな回数券キッズ達が増えてきました。明るさ・素直さ・登る才能。どれも本当にピカイチです。続けてくれたら、とんでもないクライマーになりそうな子たちばかりです。


子供たちをクライミングを通じて健やかに育てていくのは、今ではとても自信があります。もちろんクライミングへの適正、当施設への順応性も最低限はいるでしょうし、頑張るのはお子様本人です。


落ち着きがない子とか、僕の中ではエネルギーの塊にしか見えないので、クライミング向きな性格だと思います。まずは15分の体験に気軽な気持ちできてもらえたらと思います。




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