もし、あなたが

何もしていないのに、

いきなり警察がやってきて
逮捕されたらどう思いますか？？

「日本の警察は優秀だし、DNA鑑定だってあるから
そんな事ありえるはずがない」

私もそう思っていました。

しかし、実際この日本では

無実の人が逮捕され、数十年にわたって
刑務所で過ごし時間を失った人がいます。

それが、みなさんも聞いたことがある
「足利事件」と呼ばれるものです。

何かのYouTube動画で見たことでこの事件に
興味を持ち、こちらの書籍を購入して読みました。

○簡単な事件の背景

○足利事件とは
1990年5月12日
栃木県足利市にあるパチンコ店の駐車場から女児が行方不明になり、
翌13日朝、近くの渡良瀬川の河川敷で、女児の遺体が発見された、
殺人・死体遺棄事件。


事件翌年の1991年（平成3年）、
事件と無関係だった菅家 利和（すがや としかず）が、
被疑者として逮捕・被告人として起訴された。

菅家は、刑事裁判で有罪（無期懲役刑）が確定し、
服役していたが、遺留物のDNA型が、
2009年（平成21年）5月の再鑑定の結果、
彼のものと一致しないことが判明し、
彼は無実の冤罪被害者だったことが明らかとなった。

服役中だった菅家はただちに釈放され、
その後の再審で無罪が確定した。

真犯人が検挙されず、公訴時効が完成した未解決事件でもある。
当事件を含めて、足利市内を流れる渡良瀬川周辺で
遺体が発見された3事件は足利連続幼女誘拐殺人事件とされている。
当事件捜査に関する後年の調査報道などマスコミメディアがその事件捜査のあり方に注目し、調査報道の中で事件捜査初期に事件現場での真犯人目撃の情報を警察が把握していた事実や経緯も判明している。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%B3%E5%88%A9%E4%BA%8B%E4%BB%B6https://ja.wikipedia.org/wiki/足利事件

○矛盾点や警察の闇が多すぎる事件

そもそも、この事件は不可解なことが多いです。

証拠がほとんどないのに、「DNA型」が一致したという
だけで、犯人扱いされてしまっています。

当時の技術ではまだまだ正確ではなかった
DNA型だけで菅家さんが犯人とされて刑が確定してまったのは

菅家さんが「自供した。」というのがあります。

これは後に菅家さんが語っていますが
もはや恐喝・拷問のような感じで自供を迫られたそうです。

寒くて眠い中、自供しないと終わらない取り調べを
受けていると誰だって嘘でもいいから早くこの地獄から
抜け出したいと思ってしまうはずです。

そして、事件上は

菅家さんが供述の中で書いた自分の靴底が
現場にあったものとほぼ一致したと言うのも
証拠の1つになっています。

でもよく考えてください。

自分の履いている靴底がどういった形に
なっているかなんて普通書けますか？？

書けませんよね。

これも結局、現場にあった靴底の写真を見せて
菅家さんに書かせたものでした。

そして、この「足利事件」の他にも近辺では
どうようの幼児の殺人事件が複数発生しています。

菅家さんが逮捕されたことで全て菅家さんの犯行だったとされ
全てが解決されたと思われがちでしたが、

足利事件以外は証拠不十分となっています。

結局、DNAの再鑑定が行われ菅家さんが無罪となり
釈放されるまでには17年という月日が経ってしまいました。

警察の自分たちの操作が誤りであることを
認めたくないというプライドのために
菅家さんの貴重な17年が失われただけでなく

真犯人の操作についても公訴時効が成立してしまいました。

○批判覚悟で調査した清水さん

菅家さんの無実を証明するために
様々な調査を行い

テレビでも事件の矛盾さを大々的に報道し
解決まで持っていったのが

この本の著者でもある「清水潔」さんです。

当然、遺族からしても

「犯人が捕まっているのに何を今更話すことがあるか」と

煙たがられたりしたはずです。

そして仮に、本当に菅家さんが犯人だったら。
番組としても成り立たなくなってしまいます。

それでも、DNAの正確性に欠ける部分を
提言し、菅家さんの無実を勝ち取りました。

○協力したくなくなってしまった

もちろん、昔の話なので
今はそんな捜査が行われているとは
思いたくないのですが

この菅家さんのように
全く関係ない人がこうして犯人に
したて挙げられてしまうのを見ると

仮に自分が何かの事件の目撃者になっていたとしても
協力したくないなって思ってしまいました。

だって全く関係ないのに罪を押し付けられるんです。

目撃者として、警察の目の前に現れてしまうと
そういう押し付けの対象になってしまうような気がして
なりません。。。。

○まとめ

いかがだったでしょうか。

この事件について詳しく知りたい方は
ぜひ、清水さんの本を読んでみてください。

警察の知らない世界の話をしれて
非常に勉強になりました。

みなさんもぜひ知っておいてほしいと思います。

あなたの側に殺人犯がいるかもしれませんよ・・・

以上

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