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読書メモ「泣ける日本史」

人の感情や情勢を読み違えると、人はかんたんに身を滅ぼす。タイミングや環境、運も絡むけれど。

「泣ける」というよりも、人のマイナス感情が生むものの大きさに怖さを感じた。

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歴史に名を残すような人は、形はちがえど強い人が多い。だけど大半の人はそこまで強くない。

その強さが人の弱さを刺激して、妬みや焦り、恐怖を呼び起こしていた。

それらのマイナス感情の数の多さに、強い人たちも成果を見る前に道を断たれてしまう。

本人が亡くなってからの称賛が、本人にとってどれだけの意味があるだろう。遺志を継いだ人たちによって、成果が出たならべつだけれど。

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話の運び、エピソードの挿れ方など、魅せ方がうまいなと思う。出てくる人の心情が伝わってくる本だった。

そのあとの歴史も知っているからその考え方や行動が良いものに思えても、当時を生きていたらどう見えただろうと想像しながら読むのもおもしろかった。

暗記ではない歴史は、学びが多くて考えさせられることが多いね。


最後まで読んでくれて、ありがとうございました( ˊᵕˋ* ) よかったら、また読みに来てください!