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【おすすめの本】うつな気分なとき用

私めちゃくちゃ本を読むんです。
常に枕元に読みたい本が2冊は置いてあるようなタイプです。

新書とか自己啓発本とか真面目なものはぜんぜん読めないけど
小説とエッセイが大好きです。

いちばん好きな小説家は、王道だけど東野圭吾さん。
読み始めたらその日中に読み切らないと、先が気になって寝られない。

好きなエッセイストは蒼井ブルーさん。

そんな今日は
【心がどん底まで落ちまくっているときにおすすめ】の本を3冊
紹介します。


①おれにはドーナツみたいな穴があいている

(作:齋藤真行さん、絵:さいとうれい さん)

絵本です。
心の穴をドーナツの穴に見立てて、
ドーナツくんがその穴を埋めるために旅するお話。

旅するうちに、実は穴は
自分だけじゃなくてみんな抱えているってことがわかったり
みんな穴の埋め方がわからなくて苦しんでいることもわかったり

でもその穴があるからつながれる心もあったり
埋めようとすることだけが幸せじゃないのかもって気づいたり。

ネタバレになるからこのへんにしときます(というかほぼネタバレしてる)


②心のライフライン

(著:河村 茂雄 さん)

これは大学生のとき
「自分が、自分のようになってしまった原因を知りたい」と
思っていた私を救ってくれた本。

そのへんの自己分析本に比べて
こういう原因が考えられる、だからこうしたら【治るよ】っていう
ポジティブで歪みのない性格を【正】と押し付けてくる感じがなくて好き。

「これが悪かったのか」じゃなくて
「あ〜だからこうなのね」と受け入れる感じ。

実はこの本、元彼に授業で使ったおさがりにもらった。
元彼にもらったものの中でいちばん有意義なプレゼントだった。

③死にたいけどトッポッキは食べたい

(著:ペク・セヒ さん、訳:山口 ミル さん)

これは私の中のベストセラー(世の中でもベストセラーです)。

メンヘラ系のエッセイとか、
まあポジティブよりはネガティブだよね、っていう感じの本でも
実は、人間の、本当の本当の【誰にもみせたくない感情】を
書いてる本って少ないんですよね。

書いてるように見えるけど、
実は【本当は人に言いたいネガティブな感情】しか書いてないことが多いです。

例えば、他人への妬みそねみは書くけど、
自分の中の気持ち悪いほどの承認欲求は書かない、とか。

結局、共感してもらえそうなことしか書かない。

発信する人がいないからこそ、
「やっぱりこんなこと考えるのは自分だけなんだ」
「恥ずべきことだ」「最低な奴だ」と思ってしまう。

でも、この本だけは
ほんとの、ほんとに、「人に見せたくない」って
誰もが思うような感情、
たとえば承認欲求とか、被害妄想に近い自己意識の強さとか
そういうのが全部包み隠さず書いてあります。

心の病気も、ちょっと良くなったかと思えば
信じられないほど些細なことで、急降下したり。

共感できない人にとっては、
言葉を選ばず言うと「きもちわるい」と思う人も
もしかしたらいるかもしれない。

でも、共感できる人にとってはこれは救いでしかなくて。

心の病気に関する本やら、エッセイっていろいろあるけど
「いろいろあるけど、少しずつは回復しながら、病気と付き合っていく」
的な
いいことばかりではないにしろ、なんだかんだはじまりよりはプラスの状態で終わる本がほとんどなんですが、

この本は、そんな美化もされてなくて。

「そんなうまくいかねえよ」と思う自分まで救ってくれます。

病んだことない人には、おすすめできない本です(笑)


もう今回は、病み仲間、うつ仲間、適応障害仲間
(仲間なんて良い言葉で呼んでいいのかという話は置いとこう)に
呼んでもらえればそれでいい、と思って書きました。


解決策なんていっさい書いてなくたって、
自分のなんとも言えない絶望感とかつらさを
言語化してもらえるだけで救われることって、あるよね。

24歳/新卒2年目の会社員/エッセイスト,コラムニスト/早稲田大学文化構想学部卒業/趣味は美少女鑑賞です