見出し画像

新潟のオアシス、インド料理屋「ガネーシャ」

前回のnoteで書いた通り、大晦日から新潟へ出張し、1月4日に帰宅した。仕事の都合上、連日11時~27時頃まで働くというスケジュールだ。

いやいや。
スケジュールだ。ではない。

1月2日あたりの僕がこの文章を見たら、画面の内側から拳が出てきて、罵声と共に1月5日の僕を痛い目に遭わせるだろう。
拳をあげるのは楽しいときや達成感を得たときだけにしておきたいところだ。

実際にスケジュールとか、そんな悠長なものではなかった。

日本海側でずっと雪だし、ホテルの布団の層がやたら薄くてパジャマのズボンを二枚履きしていたし、部屋は乾燥してたから加湿器の上で寝ていたし、口内炎(中サイズ)が頭角を現してくるし、労働時間が16時間/日だし、便座が冷たくて用を足すのに毎回奇声を上げないと着座できないし、とにかく身体のケアが最優先だった。一個も嘘を書いていない。

起きて働いて食べて寝るマンとしての5日間を過ごした。この4要素以外に付け入る隙を与えないことで、あらゆるウイルスを撃退しようとかは思っていなかった。繰り返すが、そんな悠長なものではなかった。

おまけに雪は初日から20cmほど積もっており、大晦日から正月にかけて近隣の数少ない飲食店はほとんど閉まっていた。

そんな中で僕の癒しとなったのがインド料理屋だ。というか、インド料理屋 or 吉野家の二択だった。
もし機内食で「ナン or 吉牛?」と尋ねられたら、席の小さい画面で見ていたボヘミアン・ラプソディーの内容が全部飛んでしまう。

そんな僕をWe Will Rock Youする運命だったのが、ガネーシャという名店である。

大晦日に部長と後輩の3人で「数日間に渡る、吉野家のメニューのローテーション」を検討しながら歩いていたところ、奇跡的にオープンしていたオアシス。
店構えで不安がる2人をよそに、僕の培ったカレー経験値が「このお店は大丈夫です!」と発させていた。このとき、脳を介さず経験値が直で口の筋肉を動かしていた。

画像1

画像2

画像3

大晦日は様々なスパイス料理をつまみながらインドのビールを飲めて最高だった。新潟県より大きいナンは抜群だ。
チーズナンも、伝統的な瓦くらいの厚さがあり大満足。美味いものをあんな固くて噛まざるものに例えるのはよしてはどうか。

日は変わり、疲労困憊の1月3日夜も雪道を歩き店のあたりを覗くと、なんとオープンしていた。
一人で迷わず飛び込んだ。幻が見えている可能性あったけど店は存在していた。存在感がある。椅子に座れる。この手でカレーが食べられる。

画像4

ニイガタセット1500円

チキンカレーをチョイス。

先日頼んだナンの大きさそのままのやつが3分割されてきた。1枚目と3枚目はフワフワ、間の2枚目はパリパリで食感にバリエーション持たせてくる天才。
カレーのチキンが想定の3倍入っていて、臭みも一切なく大変おいしゅうございました。
タンドリーチキンもさじ加減が絶妙。見た目の印象よりもクドくない。もちろん辛いんだけどカレーとの辛さのグラデーションで飽きずに食べられる。サフランライスは少しだけ甘くて箸休めにベスト。

この後、気合い充分で仕事に向かい、27時に生きる屍と化した足で34時の新幹線に乗り38時に帰宅したのであった。

本日から妻が働いており、生活もテンションも噛み合わない。悲しい。僕は正月初日だ。今からビール飲んじゃう。あけましておめでとうございます。

有料記事の収益やいただいたサポートは、ライブイベント大車輪に関わる運営費の足しにさせてもらいます。