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最近読んだ本の話:四畳半タイムマシン・ブルース、と言うか、森見作品への四方山話

結構前に書き始めていたけれど仕事環境の激化に伴い放置していた雑記を書き終えたものです。

導入

最近、書店をぶらぶらしていたら、明石さんが微笑んでいる一冊の緑色の本を見つけました。
本の名前は「四畳半タイムマシン・ブルース」。森見登美彦氏の新刊でした。
最近忙しさを言い訳に新刊チェックを怠っており、恥ずかしながらウォッチしていなかったため歓喜と共に購入を決意、家に帰ってKindleで購入するのでした。

森見氏はいいぞ!

森見氏は学生時代からずっと好きで、彼の著作は全部読んで、アニメ『四畳半神話大系』も、『夜は短し歩けよ乙女』も何度も見返すくらい大好きな作品です。

森見氏の作り上げる、なんだかわからないごちゃごちゃした、夜とお祭りの迷宮みたいな世界観がとても好きで、ずっとその世界に浸っていたいような、終わってしまうのが勿体ないような。そんな感じ。
あくまで僕の私感ですが、ずっと昔、子供の頃に読んだ『おしいれのぼうけん』のような不思議とおどろおどろしさの同居、現代ラノベの原点とも言っていい『妖精作戦』の2作目、『ハレーションゴースト』(と言うか、ビューティフルドリーマー…?)の永遠に終わらないお祭りの準備期間のようなウキウキ感、そんなごった煮感が似ているような気がしています。

そんなわけでお家に帰って貪り読みました。やっぱり素晴らしかった。
成就する恋は語るに及ばず、とのことで、詳細は心のうちに。

人が生きるには未知と不思議と物語が必要

かつて僕は本の虫を自認しており、常に文庫本を2冊は持ち歩いていないと活字の禁断症状が出るようなド文系のおたくでした。
それが社会人になり仕事に追われ、いつの間にか小説を読むことも少なくなり読むのは仕事に役立つビジネス書とライフハック本ばかり。渦中にいる時は気付かないものですが、一歩距離を置いて改めて小説を読んでみると、あたかもスポンジが水を吸い取るがごとく乾いた心に活字が染み渡っていくのを感じました。

人が生きるには水と空気と食料だけでは足らず、未知と不思議と物語が必要なんだなぁと思った次第です。

森見氏の著作で何が好き?オススメの本とか

因みに森見氏の著作の中で僕が一番好きなのは、デビュー作である『太陽の塔』、次点で『宵山万華鏡』です。太陽の塔は森見氏の独特の世界観である「京大生」の空間が、宵山万華鏡は、京都の宵山に満ち満ちる不思議が、それぞれ素晴らしく溢れ出ているなぁと思うのです。
と言ってもまぁ、物語が面白いのに理由はいらないので。だれか興味が湧いたら読んでみてほしいなあみたいな、そんな感じで。

久々のノートでした。もしよろしければ、皆さんのオススメの一冊も教えていただけるとありがたいなぁ、なんて思ったり。

最後まで読んでいただいてありがとうございます!