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教師は単純な生き物

ある日のプライベートレッスンのことです。

その学生は気分によって、進むスピードが変わる学生でした。

なので、毎回の授業準備は、思ったよりも多めにすることが日常でした。

その日はちょっとだけ進むスピードが遅かったので、準備した授業内容の2/3程度しか進みませんでした。

画面共有の際に、準備した分のスライドを、パッと一瞬学生が見た時に、

「今日は全然進んでないんですね。」

と言いました。

そして私は、

「私が準備をたくさんしすぎちゃったんだ。」

と答えると、

たくさん準備してくれてありがとうございます。

と、純粋無垢に答えてくれたのです。


今までは、その学生の気分に合わせて授業するのはちょっと大変だなーと思っていたのですが、

その一言を受けて、私の心はとても温かくなりました。

そして次回の授業が楽しみになりました。


教師とは、いや私とは、何て単純な生き物なんだろうなと思います。

こうやって、自分の仕事に対して「ありがとう」って言われたことが、今までほとんどなかったので、涙が出るほど嬉しかったです。

この一言に救われたので、これから半年は、この仕事を前向きに続けられそうです。

改めて、いい仕事に巡り会えたなと思いました。


読んでくださりありがとうございました✨

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