そんな呟きをたまたま読んだので。

やんなるは、自分の容姿が優れていないことをことあるごとに思い知らされて生きてきた。
他人から、存在しないもの/邪魔者/人間以外の何か/他の誰かより劣る人間、と見られると、その原因は私がブス（≒unfuckableな女）だからだろうな、と納得することが多かった。

（何度も書いてるので、今回箇条書きにします）

・3歳下の弟と「男女逆なら良かったのにね」と言われる
・小5の時、クラスメートの女子に「やんなるはブスなんだよ」と言い聞かせられる
・中1の時、（中略）クラスの中でブスと判断された女だけ教室から追い出され、寒さと惨めさと怒りで発狂しかける
・中1の時、お前クラスのブス選手権で4位だぜと数名の男子が言いにきたので、へーえ、私が1位じゃないなんて君ら見る目がないんじゃない？と黙らせる
・中2の時、自画像を描いてあまりの醜さに驚いたことを教室で発言したら教師（男）と男子生徒に嘲笑される
・高校の時、飲み会後は男子が女子を家まで送るのがお決まりだったが、私だけ深夜1人で帰る
・色の白いは七難隠すやで、と祖母に慰められる
・大学の入学式で、校門から道端にずらりと並んだサークル勧誘に一度も声をかけられない
・アルバイトの面接にどんどん落ちる
・合コンのようなものに呼ばれ、徹頭徹尾無視される
・一緒にいる友人だけが声をかけられる
・というか、男に話しかけられることがどこにいてもほとんどない
・数年間ファンだった人に握手をお願いする機会があり、嫌な顔をされる。
・その直後、彼は私の美しい友人に全く違う態度をとった。
（この出来事の後、私は不眠になり、ほとんど食べない＆食べたものを吐く方法で10kg以上痩せたが幸せにはならなかった。吐く悪癖はその後断続的に10年続いた）
・すれ違いざまに、ブスがよ！と罵られる
・旅行先の観光ガイド（男）に、ツアーの中で私だけ無視される
・同僚と二人で民族衣装を着て、並んで会場に入ったが、同僚の周囲に人が群がり、弾き出される
・サービスで写真を撮ってくれる人に、あんたが撮るの？とイヤな顔をされる

（大学の入学式の話は、いつだか新聞の人生相談に出てSNSでも話題になっていたな）

今の私はデブスババア。殺されても死にそうにない面構えとなり、もうブスで生きることに慣れたと思い込んでいた。
ところが数年前。ラジオで男性二人が「男女の友情は成立するか」について話してて、一人のパーソナリティーが、
「成立しない。自分から話したいと思って話した女性に対して、俺は必ず下心を持ってしまう」
と言った。
彼の好感度が私の中で高かったせいか、その後、かなり落ち込んだ。彼にとっての私は、デブスババアだから当たり前とはいえ、やはり透明人間か、と。古傷をえぐられた。ブスブスと言われていた頃の気持ちが一気に蘇って、数日は立ち直れなかった。
もちろん、芸能人の彼と私が個人的に知り合うことなどないので、気にする必要もない。でも、私みたいものに応援されるのもきもちわるいだろう、と思うと、一度でも彼のサイン会等に行くことを考えた自分が恥ずかしくてたまらなかったのだ。

続くかもしれない