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【インタビュー#01】 八戸工業大学の学生で創るアキヤプ

こんにちは。東北若者10000人会議です!
今回は、八戸で「アキヤプ」という活動をしている学生の皆さんにインタビューしてきました!

インタビューした方々

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八戸工業大学の学生の皆さん
右から順に
進藤 新樹さん(Shindo Araki)4年生
南 遥香さん(Minami Haruka)4年生
佐々木 由依さん(Sasaki Yui)3年生
中村 緑夢さん(Nakamura Gurimu)4年生

■「アキヤプ」について

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・八戸工業大学の空き家リノベーションプロジェクト「アキヤプ」。八戸市の内丸地区を中心に活動している。
・学生たちの手でリノベーションした空き家を、個展会場として活用。
・地域に開かれた空間として、学生と市民との交流の場にもなっている。

もっと詳しく知りたい方はこちら!


■ボロボロの状態からリノベ着手

ーーアキヤプに参加したきっかけは何ですか?

中村さん:アキヤプはゼミ活動の一環として取り組んでいます。私は内丸地区の空き家問題に興味があり、リノベーションする物件探しの段階から参加していました。この建物はもともと自転車屋さんで、機械の油染みがすごかったです(笑)。そこから色塗り作業や壁の増設、モルタル床の流し込みなどを行いました。メンバーは全体で11人ですが、ほかにも同じ学科の学生たちがたくさん手伝いに来てくれています。


■常に変わり続ける空間

ーーリノベーションが完成したのはいつですか?

中村さん常に変わり続けることを目的にリノベーションしているので、完成はないです。今は壁が白一色ですが、壁に絵を描くアクションペインティングをやっていた学生もいて、空間を自由に使ったり変えたりできます。大学の中だと火気厳禁や配線をいじれないので、その分ここでは好き勝手にできるのが良いところです。

南さん:この内丸地区は八戸市の中心街にあるのでその立地を活かし、学校と家との中間地点として自分のやりたいことや好きなことができる場になっています。


■アキヤプを通した地域との交流

ーー具体的にはどのように活用していますか?

中村さん:現在は卒業制作の一環で、学生たちのリレー形式による個展の会場として活用しています。お年寄りから小学生まで、デザインに詳しい人から一般の市民の方々まで幅広く観に来てくれています。私も実際に個展を開催して準備段階から緊張していましたが、地域の方々がすごく優しくて「いいね!」「入りやすいね〜」「ここで何しているの?」と色々声をかけてもらいました。アンケートもとっているので作品に対する意見もいただき、最終作品に向けて取り入れていきたいです。もっとお話しできたらという人もいて、とても楽しかったし勉強にもなりました。またやってみたいです!

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■個性豊かな作品の数々

ーーそれぞれの作品制作について教えてください。

南さん:私は書道のインスタレーション作品を制作しています。インスタレーションとは壁に作品を貼るだけでなく、天井に吊るしたり空間の中で配置を工夫したりして展示する手法です。書道も伝統的な丁寧にきれいな字を書くだけでなく、墨のかすみやにじみに焦点を当てて、字というより墨のひろがりによってできる表現に着目した作品づくりをしています。

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進藤さん:私は「見えない音の可視化による絵画」と題し、アルバイト先の盲学校・聾学校の生徒の皆さんと一緒に制作した作品の展示を行います。

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■日常の中でアンテナを立てる

ーー作品のインスピレーションはどこからわいてくるのですか?

佐々木さん日常生活の中でアンテナを立てて色々なものを見たり、何か感じ取れたらいいな、というちょっと貪欲な気持ちが常にあると思います。何かにインスピレーションを受けて「あっ、これ!」と思ってはじめるよりは、普段から気にかけて見たり、自分の心境の変化を捉えたりして制作につなげています。

中村さん:たしかにアンテナは常に立てていると思います。日頃からおもしろい、おかしな行動を考えている学生が多いです。この空き家をリノベする過程でも、十和田のほかのリノベ空き家のモルタル床を見て「これでいいんじゃないか」という話をしたら採用されました(笑)。


■学生×地域×大学

ーー最後に、アキヤプでこれから挑戦したいことは何ですか?

佐々木さん:この空き家を学生同士がコンタクトを取れる場所、地域の方々ともっと関わりを深められる場所にしていきたいです。積極的にイベントを企画したり、内丸地区をはじめ中心街や離れた場所からも来てもらえるようにしたいです。イベントが終わったあとにここで打ち上げもできたら、学生にとっても地域にとっても大学にとってもいい影響を与えられる場になるんじゃないかと思います。まちの人が「また変わっている」と思えるくらいに、目まぐるしく変えていきたいです!

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■10000人会議メンバーの感想

作品制作やデザインというとインスピレーションや特別な発想が必要だと思っていましたが、日常の何気ないことに対してアンテナを立てることが大事だとわかりました。「こうすればおもしろそう」「これはほかのところでも活かせるかも」そういった日々の小さな気付きの積み重ねをカタチにしていきたいです。完成がない、変化を創り続けることへの挑戦を楽しみたいと思いました!

アキヤプの皆さん、ありがとうございました!


■最後に

ここまで記事を読んでくださりありがとうございました!この記事が面白かったと思う方、この活動を応援するよという方はぜひ「いいね」や「シェア」お願いします!
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