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相撲アナウンスの謎

先日大相撲名古屋場所を観戦して大盛況で期待通り楽しかった。14日目の相撲内容を見て、力の差で豊昇龍が優勝するだろうという予想も当たった。新入幕の優勝であれば109年ぶりとのことだったが、人生はやはり甘くなく、109年ぶりだからこそそう簡単ではなかったようだ。

昔から気になっていて今回も疑問だったのは、幕の内土俵入りで、まず力士の名前がアナウンスされてから出身地と所属部屋がアナウンスされるのだが、いつもタイミングというかリズムが変で、出身地と所属部屋が先にアナウンスされてその対象力士がその後にアナウンスされる力士のだと思えてしまうことだった。

もう一つ、行司の勝ち名乗りに異議を審判が唱えて、審議に入った後の審判の説明の仕方で、いつも、例えば、「ただいまの取り組みについて、審議をしたところ、軍配は甲に上がりましたが、乙の足が先に出たとみて、軍配通り〜の勝ちと致します」と文が順節の内容なのに、途中「が」を使い何かいつも、「が」の後に逆の結果が待っているのではないかと勘違いしてしまう。

自分の感覚では、「ただいまの取り組みについて、軍配は甲に上がりましたが、乙の足が先に出たのではないかと見て審議に入りました。審議の結果、やはり甲の足が先に出たとみて、軍配通り〜の勝ちと致します」ではないかと思うのだが、長ったらしくなり、簡潔に言おうと省略すると審判のいつもの言い方になってしまうというのもわからなくもない。

一つ目はまだ感覚的な問題でしょうがないのだけれども、二つ目のものは何か言葉的に妥当でないのか、自分が間違っているのかと思ってしまう。審判は変わっても常にこの言い方で、自分の記憶の限りでは、これは自分の幼い頃から何十年も変わっていない。伝統を守る国技だからわざと変えていないのか、ただ惰性で変わっていないのか。

いつ見ても変わらないからこそ見るのが楽しいのが国技でもあり、別に全く見るのには支障がないので変わってほしいとも思っていないが、国技でも変えるところは変えるべきということもあるので、何か変えることを拒む力がどこかに潜んでいるのかもしれないとこの気づきで考えたのであった。

#大相撲 #新入幕#名古屋場所#軍配#審判#行司審判

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