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インフレで買われる物は増えているのか

昨日ランニング中、アメリカMarket Placeのポッドキャスト(https://bit.ly/3Q2JoIu)を聞いていたら、インフレでただ払うお金が大きくなっているだけで、買う物自体は増えていないのかというニュースがあったので、またいつものように自分なりに物々交換を交えて考察してみることにした。

お金が存在しない場合、インフレの中、物を買う人は物を売る人に対して、いつもより多くの物を上げないと譲ってくれないということになる。物を売る人にとってはいつもより得をするが、物を買う人にとっては得しておらず、そういう意味では両方の物の価値が上がったと考え、全体としては誰も得をしていないと考えることもできる。

そこで、お金を登場させる必要が出てきて、お金とはなんなのかという問題になってくるが、ランニング中、お金は過去に生産した物と考えればいいと思いついた。実際に紙幣は政府が国民または国家の生産物を担保として、政府の負債として発行しているものだから納得できた。

インフレでは、過去の生産物であるそのお金の価値が小さくなり、より多くのお金を対象物と交換するために交換しなければならない。売り手にとっては、より多くの過去の生産物がもらえるということで得をする。そしてその得をしたことにより、より多くの生産物を再度消費または交換できるようになり、需要を刺激し、生産物を生産しようとするのが繰り返されて、各人の生産物の所有が増えて裕福になっていくということが好景気の循環である。

だから、インフレというのは、需要増から来るものであろうが、供給不足からくるものであろうが、生産物を増やす循環が生み出されれば、極端なインフレでなければ、どちらでもいいのではないかと考えた。極端なインフレであれば、過去の生産物の価値が小さくなりすぎて、初めの起爆剤としての交換をしようとしない作用も出てしまう。

よって、根本的にインフレが良いとされるのは、生産をしても交換してもらえる予想が高くなり、生産物が無駄になるリスクが小さくなることにより、生産することに対して、すなわち労働することに対して自信を与えるということが重要になってくると考えた。

働いてお金を得れば、無駄な生産が増えても物の価値が下がって、お金の価値が上がるのではないかと言われるかもしれないが、結局生産が減り物が少なくなれば自然と物の価値が上がり、お金の価値が下がると言える。要するに物が増えなければお金の価値も上がらないということである。

だから、実際に物が買われているかというのは物価変動の影響を取り除いた実質GDPを見ればわかるのだが、インフレの根底にある、物が増える要因というのは、そういった売れ残りへの心配を小さくさせることということが大事であると自分の中で結論づけた。

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