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小話30 営業妨害 (セカンドシーズン最終回)/Comic Story 30: Business Disturbance (Last Episode of Second Season)

我が社では、82歳になる父親(会長)が電話を真っ先にとって、カルタのように従業員との電話早取りの競争みたいになっているのは、前にこの小話で述べたことがあります。

ご存知のように会社にはセールスや勧誘の電話はとても多く、父親はセールスの勧誘の電話には相当冷ややかで、逆に相手がかわいそうに聞こえる時もあります。「はっ?はっ?」とかずっと聞き返したり、「関係ない!」とか「新規お断り!」と言ってがちゃっとすぐ切ってしまう時がほとんどです。

最近では、自分は新規顧客獲得のため、チラシ配りや広告、営業などを行なっているのですが、前に新規顧客ではないかと思われる電話がかかってきた時に「新規お断り!」と言って電話を切ったことがあり、その電話がセールスからか新規顧客からだったかは不明でしたが、さすがに「ちゃんと聞いて電話を他の人に変わるように」と父親に注意しました。

掛商売ならではで、信用のない所には売りにくいということもあり、そこにセールスの電話が混ざると、電話の対応もなかなか一筋縄ではないこともあります。

そんな事情の中、自分が一生懸命営業活動をしているのに、「新規お断り!」と電話で対応されたら、なんのための営業活動なのか、逆に笑えてきた話になります。

※実際には、父親は長年の営業や経営を担ってきたこともあり年齢を重ねてもお客かセールスかを判断する能力があると見ていて、自分が見る限り、新規顧客に迷惑をかけたことはありません。会社としては話しづらい人に電話をとらせることがどうかと疑問を呈されるかもしれませんが、一つの会社の愛嬌として自由にやってもらうようにしています。

#小話 #セカンドシーズン——————————————————————
おもしろ話大全である小話のセカンドシーズンを4月より毎週月曜に続けて参りましたが、30話で一区切りとしたいので、今回が最終回になります。

始める前はネタがあまり集まっていなくて、続けられか心配でしたが、些細なことでもネタにすることでなんとか続けることができました。

ただし、ネタが充分でなかったので、ファーストシーズンよりは少し面白みに欠ける部分もあったかもしれませんが、ファーストシーズンとは別の角度で観察した部分もあったかもしれません。

ファーストシーズンは、例の親戚のおじさんと前の会社の上司に関する話が多かったですが、今回は先代の父親、韓国に関すること、アメリカでの話に関することが多かったように思います。やはり、現在に近い時代や存在の話が多くなるのでしょう。

少数ですが密かに読んでくれていて楽しみにしている人もいるということで、今回も続けてきましたが、ネタが集まれば、サードシーズンもできればと思います。それまでこちらもまたアンテナを貼っておかなければなりませんね。ブログは続けていきますので、そちらでも少しユーモアも出せればと思います。約半年、短い期間ではありましたが、ご精読の程ありがとうございました。
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