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Walk this way

何かを観たり聴いたりした時に、「こんなのオレでも−或いは誰でも−できるじゃん」と鼻で笑った経験は無いだろうか?僕はある。そして、今でもうっかり口をついて出てしまうことがある。実によろしく無い。まあ確かに出来上がったものとその内容を自分なりに判断して「こんなの誰でもできる」と思うのは勝手だが、一定以上のオリジナリティあるものに対して口にしてしまうのはとても失礼な物言いである。「見る限り誰でもできる」様なものでも具現化した、というその能力はすごいのだ。イメージを何かしらのカタチにするというのはもうそれだけで才能である。さらにもしかしたら誰もができるように作り上げているのかもしれないのだ。それでも「誰でもできるものなんて才能でもなんでもない」と思う人がいるなら、一度自分で無から有を産んでみればいいと思う。どれだけの思考と実践を重ね、葛藤と向き合ったら自らの中にあるイメージをカタチとして産み出せるのかを体験してみるといい。というような事を日曜に観に行ったJohn Lurieの個展”Walk this way”@ワタリウム美術館にて思った。絵はとてもポップだけどタイトルにいかにもNew Yorkerなシニカルさがスパイスになっているチャーミングな展覧会です。7/7まで開催中。


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