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ペアリングというイベント

ひとまずここまでの総括。
年内の予定はもうないので、このイベントをちょっと振り返ろうと思います。

本来ならパティシエ氏との3回で終える予定だったものが楽しくなって、まきのさんをナンパしての4回。ありがたいことに来年も彼女とは行えそう。
それに水面下で他イベントも亀の歩みで進行中。こちらも開催までしっかり漕ぎつけたい。

さて、このペアリングイベントというのはけっこう念願と言っていい類のものだった。
思いついたのはTooL(行徳)時代。焼菓子を常備するようになった時くらいだ。

「自分で作るものは作りたい方向に寄せることができる。なら他人が作るものだと自分はどういうカクテルを合わせるのか?
やってみたい。」
と思ったことに端を発する。

ならパティスリーで買って来れば手早く実現できたのでは?と思われるかも知れないが、そうではない。「そのイベントのために作られたもの」と合わせたいと思ってしまったのだ。
発想が贅沢。
当時、残念ながらそういう知り合いはおらず、周りでそういうことに興味を示す人間もいなかったし、僕としてもそんな執拗にこの話に乗ってくれる人を探すこともなかった。
とりあえず言っておけばどこかで引っかかるかも、くらい(なんとまあ都合が良すぎる思考!)だったから開催できなかったのも然もありなんである。
第一にイベントなんてどうやったものか?と及び腰だったし、BARで開催ってなんかなって思っていた節もある。率直に言えば「ダセぇな」っていう。
しかし、それも流行り病のてんやわんやで似たような形態での営業をせざるを得なくなり(そもそも”営業自体がイベント”みたいになっていた気がする)、そのうちに抵抗も無くなっていた。
そして移転後、他店からの紹介で来店されたパティシエ氏と菓子の話その他で意気投合(と、こちらは勝手に思っている)、本気で声をかけて-そこそこ飲んだ時に誘ったのを本気と言えば、の話だが-開催決定。
先方の都合上、7月までしかできないとの事だったので、やれるだけやろうと2ヶ月に一度というハイペースになった。

初回はなによりオペレーションの構築に手を取られていたし、カクテルも暗中模索でずいぶん肩に力が入っていたように思う。
2回目にはとりあえずではあっても全体の流れは作れたしスイーツへの傾向と対策ができるようになり(当たり前)、回を追うごとに躊躇っていた素材を使うことに抵抗がなくなっていった…というよりそういうものを使わないと対応できないくらいには詰められた。
-2回目にしてこのザマなのだから視野が狭かったのだろう-
そういう意味でパティシエ氏との全3回は自分の創作指向性における一つのブレイクスルーであったと思う。
今、自らの持っているものをフルに活用しない限り納得できるものは成立させられなかったのだ。

まきのさんとの4回目はその延長線上で作ったので思いの外すんなり作ることができた。
以前に作ったカクテルのアイデアも流用しつつ、意識的に避けてきた素材も使って着地点に集中できたように感じる。
まあこれは初回だったから、という理由は大きく作用しているだろうな。
次回以降はできる限り同じようなアプローチは避けたて新しいものを提示したいというのがあるし、彼女も「もっと攻めていいと感じた」と言っていたから、けっきょくアタマを悩ませる状況になる事は想像に難くない。
このイベントはそうなってなんぼだから大歓迎だが。

次のイベントまでは時間がありそうなのでインプット増やしておきたいと思うのでオススメのレストラン等あればぜひご教示いただきたいところです。
あ、イベントのお声がけ等もお待ちしております。

読まれていない方でご興味あれば以下より各回のイベントレポ読めます。よろしければ。

>ペアリングイベントのはなし
>ペアリングイベント2のはなし①
>ペアリングイベント3のはなし①
>ペアリングイベント4のはなし①


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