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深夜の相談室

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バーに訪れる方々の様々な人間模様です。
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次の人が見つかるまで

今夜は何となく思いつめた様子だ。 気まぐれでひょっこり来店してくれる。 30代 クリエイター…

同棲を勧められた。

テーブル席で若い女性二人組が早い時間から来店し酒を飲んでいた。 仕事の事、友達の事、彼氏…

濃い酒が飲みたい③

彼はいつも遅い時間に来店される。 仕事が終わらず終電に間に合わないのは普通らしい。 そんな…

自由になった

その方はお酒にはあまり興味がなさそうだった。 特に、これが飲みたいと言う物は無いようで、…

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鍵が抜けない

今夜は、 何か落ち着かない彼女の様子を僕は何となく感じていた。 来店時間や注文内容はほぼい…

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濃い酒が飲みたい②

彼は日にちをあまり開けずにちまちま来店してくれるようになった。 「さて、今日は何からいき…

濃い酒が飲みたい①

ドアが開きカウンターに向かいながら、 「濃いお酒が飲みたいんです」 これが彼の第一声だった。 「濃いお酒?」 僕は聞き返した。 今までウィスキーやラムや焼酎など飲んできたが、 どうも違うらしい と教えてくれた。 そこで近所でお酒の多い店を調べ当店のHPを見つけた。 多ければ何か出会えるかもしれない。 そう思ったらしい。 濃い、と言っても味なのかアルコール度数なのか個性なのか 分からない。 HPを見られての来店だというので、当店がアイラモルトに力を 入れていることは承知