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肉親の死に寄り添ってくれた小説に会う(50-50)

昨日実母の上から2番目の姉が亡くなりました。「誤嚥性肺炎」でした。

従兄弟同士で結婚した伯父が早くに倒れ、長い闘病生活の上亡くなった後
失語症となった伯母。
一方的な意思疎通しかできない中ケアハウスで過ごしてきました。
covid-19の影響で面会が出来ず、医療関係者以外看取られることなく
旅立って行きました。

もちろん葬儀等は家族葬なので、薄化粧した彼女の顔が最後となりました。
ここ1、2ヶ月で伯父、伯母を失った悲しみはしばらく続きます。

実の姉を亡くした悲しみは、姉妹のない私が計り知れない様子でしたので、離れた親戚への連絡を私が担当した後、実母と亡き伯母の思い出を語り合いました。

その後帰宅して落ち着いても眠れぬ私はこんな小説を読みました。

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好きな人に触れると、未来が見えてしまう。
そんな体質だから、
一生、人を好きになることなんて、ない。
そう思っていた…
驚嘆のち落涙、新・二度読みミステリー。
(「BOOK」データベースより)

まさに近親者を亡くした私の心にスッと入ってきた小説です。

主人公の睦川凛太郎も、彼を愛し、愛される立花も、もちろん凛太郎の父、母も、凛太郎の母の弟も、彼らの周りには愛する相手をとことん大事にする人ばかり登場します。

いつもの私ならこれほどまでにハッピーな(凛太郎も立花もそれなりに悩んで入るけれど)小説に高い評価を下さないと思います。

しかし伯母の死の直後だったので、彼らの優しさが心に染みて、浄化されるような心持ちになりました。

ミステリーと名付けられているけれど、それは意外な展開という意味(?)で、人間に希望を与えてくれる小説に感じました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
私の住む町はどうも台風の影響を大きく受けずに通過していくようです。
しかし油断は禁物。皆さまもお気をつけて。

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。