311から10年が経って。10年の節目に。10年経った今。。

どれもこれも耳障りで違和感しか感じない。そして私は耳も目もその映像から、その報道から、その言葉から遠くにいたいと避けてしまった。

法要という意味でいうなら3回忌、7回忌、13回忌だとなんとなくしっくりくるかもしれない。また1世紀という歴史の区分けで振り返るなら、四半世紀とか半世紀で振り返って当時どうだったのか、その後どんなことが教訓として活かされていったのかを考えるのもいいかもしれない。

でも。10年経ったからなんだというのか。

10年経ったからといって何か当時の感覚が薄れるとか、変わるとか、消えるとか。そういうものではないと思うんですよね。

もちろん何も変わらないわけではない。結婚したり孫ができたり、引っ越し先でなんとなく馴染んできたり、なんとかしないととがんばってきた時間を認めようと受け入れようとしたり。生きている自分に理由をつけたり。楽しい時間を感じたり。未来を考えるようになったり。

でもそれを勝手に10年で節目にしなくてもいいんじゃない？

何年経とうがどう変わっていようが。

翌朝が来て。またその日を過ごす。ただそれの繰り返しじゃないのかな。あの日があの日じゃなかったらと思いつつ、叶わぬ目覚めを繰り返しながら。