変ホ長調  カナタサトミ

お笑いと韓国映画とドラマと本とイケメンが好き。 細々と変ホ長調。

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最近の記事

年末年始の過ごし方(2023年雑感)

 クリスマスイブ、今年も華やかにM-1が終了した。もう19回目というのに毎度目新しいのはなぜだろう?今年も最初から最後まで興奮して見ていた。技術とオリジナリティの両方を兼ね備え、且つ、熱量が高くて激しい漫才。眩しかった。 そしてふと自分たちのローテンション漫才を振り返って微かに絶望する。“微かに”と言ったのは、それが既に私たちが求めてるものでも、任にないこともわかっているから。なのでそんな微かな絶望はつかの間で、その後はただのお笑いファンとして何度も何度も見返して堪能する。恒

    • もう秋ですか?

       気づくと10月になっていた。  体感ではゴールデンウィーク明けくらいだ。いや違う。毎日毎日あらゆる手段で迫ってくるストーカーのようなくそ暑い夏の日々を逃げ切った感覚はある。なので5月ではない。残暑はあるけれどれっきとした10月。これを書いている今日は肌寒いくらいだもんな。それでも私は家ではまだ半そでのTシャツを着てユニクロのリラックスパンツを履いている。もともと暑がりではあったけど、更年期がそれに弾みをつけたのか、恥ずかしいくらいに汗がでる。  このところ本当に忙しかった。

      • 愛と利と

         これはNetflixで配信している韓国ドラマで、実は今年の2月頃からこのドラマのことについて語りたくて、ちまちまと書いては消してを繰り返しているうちに、そのうちどこに向かって書きたいのかさえ迷子になってしまって放置していた。というのもこのドラマにはまりすぎて、思いが溢れすぎて、何を書いてもまとまらないのだ。何度も何度も見返して、もう何周したのかわからない。  原題は「사랑의이해」で“愛の理解”という意味。『이해』が「利害」と「理解」という同音異義の意味を持つ単語なので「愛

        • 最近のあれこれ

          2023年もすっかり明け、3月になり、異常に暖かい日が続いたかと思うと寒の戻りのような肌寒い雨の日があったりして年度末に向かっている。   昨年末に行ったソウル旅行記以降、新しい何かをここに綴ることもなく慌ただしい日々に押し流されて今日まで来てしまった。いや、それでも今感じていることを発信したい気持ちはずっとあって、チマチマと書いてはみるんだけど、どうにもまとまりきらずに下書きだけがどんどんたまって放置されている。  短い時間だったけど、自宅で父と一緒に暮らせた時間はかけが

          ソウル紀行③(アジョシと私Ⅱ)

           韓食堂では鉄板肉とビビンバを食べた。オーダーはすべてアジョシがやってくれた。何を言ってるのかわからないから、何を頼んだのかもわからなかったので、出てくるまでのお楽しみにした。しばらくすると、ロボット配膳機がオーダーした食事を運んできた。スタッフがそれをテーブルの上に並べる。数多くの小皿のおかずが一度に運べて便利だなと思った。  ビビンバは真鍮製の器におかずだけが入っていて、同じく真鍮製の器にご飯とみそ汁が別に添えられてあった。小皿にはそれぞれ、キムチ、みそ、こんにゃく、もや

          ソウル紀行③(アジョシと私Ⅱ)

          ソウル紀行②(アジョシと私Ⅰ)

           韓国語の勉強を始めたのはコロナ禍が始まった2020年。ラジオ番組や本などを使い、まるっきりの独学でどこまでできるかの挑戦だった。とりあえずいろいろやってみようと、使い方もわからない語学アプリも利用してみた。アジョシとはそこで知り合い、今ではカカオトークでやりとりをしている。  カカオトークでのやり取りは、基本はまず日本語で文章を作成し、翻訳アプリを使って韓国語に変換、それをハングルで打ち直すという方法をとっている。チマチマと勉強を続けていても全然できない。なので、やり取り

          ソウル紀行②(アジョシと私Ⅰ)

          ソウル紀行

           THE-Wの決勝進出が叶わなかった。いや、涼しい顔して行けたらいいな~くらいに言ってたけど本心では真剣に狙っていたんだ。で、スケジュールはすべてそれのために空けていた。本当に行きたかった。あ~努力が足りなかったのか。もっとやれることあったのか~と、結構凹んだ。  父の施設の入所も済んだのでスケジュールはすっかり空いている。    そうだ韓国に行こう!    もうこんなに時間がとれることはないかもしれない。随分前に切れてしまったパスポートを慌てて再申請しに行き、行ってみたい場

          それは突然やってきた③

           いつも通りの朝がきた。  いつも通り、母とラジオ体操を済ませ、母と朝食をとった。いつもと違うのは二人に会話はなかったことくらい。  父を起こしに行くといつも通りシャツとズボンは濡れている。夜の間、オムツの中に手をいれて掻いたりするので、尿のがオムツの中にうまく収まらないのだ。もちろん、尿の多さもあるけれど。  父は、すでに起きていて、右手でベッドの手すりを握ってみたり、さすったりしてぼんやりしている。これもいつも通り。  「おはよう」と声をかけると「おはよう」と答える。

          それは突然やってきた③

          それは突然やってきた②

           「ケアマネさんが断らないでね」と言うのよ。  困惑した表情で母は私に言った。  母は80歳を超える年齢の割にはしっかしている。買い物も、病院も一人で行けるし、食事だってそれなりに作る。その上お金の管理も一人でやっている。けれど、物事を説明するのが随分と下手になった。  主語が抜けるのは当たり前で、気をつけて聞いていても、誰に対して何を言っているかもわからない時がある。なので「〇〇さんが××のことを言っているの?」とか「お母さんに対して言われたの?それともお母さんがそう思って

          それは突然やってきた②

          それは突然やってきた①

           介護休暇を取った時に特養(特養老人ホーム)の申し込みは済ませていたんだけれど、ケアマネさんから「男性は女性に比べて入所人数が少ないので(全体の約3割とのこと)回転が遅いから時間かかりますよ」と言われていた。  私の介護休職は年内いっぱいの予定だ。夏ごろはまだ「さて、来年からどうするかなぁ」とぼんやり考えているだけだった。2年ほど前から希望していた遠距離在宅勤務は、コロナ禍のためいったん留保してたけど、去年の4月からの始めて、それからは東京と大阪を行き来しながら、仕事をして、

          それは突然やってきた①

          母とラジオ体操

           相変わらず自宅と実家を行き来して父の介護をしているのだけど実家滞在もようやくこなれてきた今日この頃。当初はすぐに自宅が恋しくなってたんだけど、あらかじめ勉強道具や遊び道具をフンダンに送っておいたり、気候も良くなって、実家で私が使ってるエアコンのない部屋でも快適に過ごせるようになったことが大きいんだと思う。ただ、最近仲間入りした更年期障害によるホットフラッシュがちょいちょいと顔をのぞかせることが面倒だ。今が程よい気候であっても、急に体が熱を帯びて鼻の頭に汗をかいたり、暑くて上

          ヤツがやってきた

           もともと代謝が良くて暑がりで汗かき。特に恥ずかしいくらい顔から汗が流れる体質。昔から夏場はメイクをしてもすぐ汗で流れてしまうのがとても嫌だった。だからといって夏が嫌いなわけではなかったけど、丁寧に塗ったマスカラもアイシャドウもすぐに汗でパンダの目元になるから、しょっちゅう鏡をみて目元をハンカチでそっと拭う。やっぱり夏は嫌いかも。こんな体質じゃ女優になれないと、汗止め方法をネット検索したり、美容整形外科のサイトを真剣に眺めて、もしドラマの出演が決まったら何を買うか、どこに行く

          ワーゲンを数える

           私が通っていた高校は通学に約1時間半かかった。進学のために有名な私立校へ通うとかでは全くなくて、いたって普通の公立高校。元々は地元で受験したんだけど、入学早々の家庭の事情で引っ越したから必然的に遠くなっただけ。その高校は、入学してみて、あまり好きなタイプの学校ではないなと気づいたので、転校できたらいいなと浅はかな希望を抱いていた。けれど父が学校へ赴き、我が家の事情を説明してこのまま通学できるよう依頼した。そこに私の意見は入っていない。  始業が8時半だったので毎日5時半に

          欲深い漫才

           私たちのコンビは2020年のM-1グランプリで出場資格を失なった。なので2021年はTHEーWに出場し、準決勝で敗退した。  悔しかったな。  やっぱり決勝に行きいのだ。なので性懲りもなく今年も挑戦してる。2015年に出場資格が結成15年まで延長され最後の年までずっとエントリーし続けた。決勝に行くことは叶わなくても、少しでも長くM-1の舞台で漫才をしたかったのだ。それほどまでにM-1の舞台は特別な存在だった。 「M-1が終わったら、私たちの漫才も終わるかも」  そんな悲しい

          ハルハルがアンニョン

           コロナ禍が私の韓国文化ブームを再燃させた。今では地上波テレビを見ることはほとんどなく、様々な配信サイトを利用して韓国映画や韓国ドラマにかじりついている毎日を送っている。  「冬のソナタ」をきっかけに巻き起こした、第一次韓流ブームの頃、ご多聞にもれず私もそれなりにブームに乗っていた。  私は「冬ソナ」のヨン様ことペヨンジュンではなく、スマイルキラーのイビョンホン様だったけど。  ヨン様は、母がなぜかどっぷりとハマってしまい、当時の実家のトイレの壁は母がヨン様の特大ポスターを

          ハルハルがアンニョン

          カギがない

           休職して自宅のある関東と実家のある関西を行ったり来たりする日常が続くことが決まってから、そこで起こる日々を綴っていきたいな。それくらいのタスクはこなしたいな、否、こなさないとな~なんて、そんな風にして自分にプレッシャーをかけて始めたくせに、さっそく1週間ほど空けてしまった。  最近、私は自分を信じないように努めている。仕事をしている時は特にだ。今や仕事のほとんどは、その企業独自のシステムを使っていると思うのだけど(ほかの企業を知らないのでそこいらの事情わからないが)、私が