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[人生にはBarが必要だ] 第5回 北海道新千歳空港 The Earth rook&tarry

北の玄関口、北海道新千歳空港。日本屈指の規模を誇るこのエアポートに、いつも立ち寄るBarがある。ターミナルビル3F市電通り食堂街内にあるバー「The Earth rook&tarry」。

通称:ジアスの本店はオホーツク海に面した北海道東部の網走市にあり、ここ数年の間に全国の空港Barや立ち飲みが増加してきているが、その先駆者的なお店の一つ。バーカウンターがフロアに対してオープンになっているので、空港を利用し行き交うお客様達を眺めながらお酒を飲めるのも特徴である。

学生時代にレストランで働いたことをきっかけに飲食業界への興味を持ち、その後札幌市内のお酒とお米の専門店においてワインのインポート業務など10年間ご経験した後、バーテンダーの道へと進んだチーフバーテンダー 笹崎あづみ女史。

チーフバーテンダー 笹崎あづみ女史
カクテル:マティーニ

そのバーテンダーとしてのご経験は15年を超え、数多くのカクテルコンペティションにも出場し、一歩ずつ実力をつけてきた笹崎さん。安定したカクテル技術、豊富なお酒の知識、細やかな気配りでお客様をもてなすサービスを武器に、大空港のバーカウンターに立つ。

網走から採取した流氷を使ったハイボール

真冬に新千歳空港へ降り立った際、ジアスでぜひ飲んでおきたいドリンクとして挙げるならば、「流氷カクテル」であろう。本店のある網走から運んだ本物の流氷を使用した美しい青色のカクテル「プラネット オブ ブルー」やブレンデッドウイスキーを使用した「流氷ハイボール」は、耳を澄ますと流氷の中に閉じ込められている気泡が解氷時にプチプチと音を奏で、オホーツクの海にひろがる壮大な流氷を思い起こさせる。(流氷採取が年1回のため氷がなくなり次第終了)

笹崎バーテンダー、金井バーテンダー
お二人とも北海道を代表する女性バーテンダーのおひとりである

またシェイキング、ステアともに高い技術を持つ笹崎さんの作るカクテルはどれも美味しく、特にマティーニは芯の通った王道の味わい。ぜひ味わって頂きたいカクテルの一つである。

北海道フィッシュ&チップス

そして、Barフードも充実するジアス。本店のある網走に面するオホーツク海で水揚げされるホタテ等のシーフードや、良質な厚岸の牡蠣料理、エゾシカなど知床のジビエなど北海道の食材をふんだんに使用した料理も充実しており、中でも私が大好きなメニューが、注文を受けてからカラッと揚げたオホーツク名産のホッケとカラフトマスの2種と北海道産ポテトフライがセットとなっている「北海道フィッシュ&チップス」。熱々のフライを特製タルタルソースにつけてパクつくのが堪らない一皿である。(網走直送ニシンのスモークマリネやオホーツクのホタテ貝柱を使ったスープカレーなどもおすすめです)

網走直送ニシンのスモークマリネ

航空機を利用する国内外のお客様が訪れるBarだけあって、客層も多種多様であり、カウンターではゲストが日本各地のみならず海外の話まで至り、笹崎さんをはじめスタッフの皆さんが千歳にいながら世界中の情報を吸収し、そして他のお客様との話にも展開する。だから私も楽しく、そして興味深いひとときをこのBarで過ごしたく足を運ぶのである。

人生にはBarが必要だ。

The Earth rook&tarry
〒066-0012 北海道千歳市美々987-22 新千歳空港ターミナルビル3F
電話: 050-5263-3956

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