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[人生にはBarが必要だ] 第2回 青森八戸 Bar Rose Garden

青森県東部、太平洋を望む青森南部の街、八戸市。
私の八戸出張の楽しみといえば、八戸港に水揚げされる「八戸前沖サバ」を食べること。

サバの駅 八戸前沖 銀さばトロ漬け丼

いよいよ寒くなってきた12月はまさに旬であり、よくお伺いする本八戸の人気サバ料理専門店「サバの駅」で頂く「八戸前沖 銀さばトロ漬け丼」は、通常のサバとは別次元の旨さ。脂のうま味を最大限引き出す醤油ダレに漬け込まれた一切れ一切れのサバ身が、サバ独特の臭みなど一切なく、むしろ上品ささえ感じる旨さぎっしりな丼となっている。

Bar Rose Garden  茂内 真利子女史

サバの駅で青森八戸の味覚に舌鼓を打った後、1軒のBarを目指し歩く。とあるビルの急な階段を登り、3Fに目指すBarの看板が灯っている。「Bar Rose Garden」。

静かにバードアを開けると、清潔感溢れる女性らしい独特のバーコートに身を包んだ女性バーテンダーが、優しい笑顔で迎えてくれる。オーナーバーテンダーの 茂内 真利子女史。

早速、茂内さんに大好きなマティーニを所望。タンカレージンのNo.TENを使った芯の通った味わいに仕上がっており、まさに茂内さんのバーテンダースタイルを液体に投影した雑味の無い澄んだ一杯。アテに出していただいた南部せんべいがこれまたマティーニに合う。

サイドカーを提供する茂内さん

2杯目に作って頂いたのはサイドカー。バーテンダーとしてすでに20年以上のご経験の中で研鑽してきた高いカクテル技術から作り出される一杯と折り目正しいサービスが心地よくてたまらなく、東京から長距離移動してきたこともすっかり忘れてしまう。

茂内さんは多くのカクテルコンペティションにも出場し、日本トップクラスの成績を挙げてきた猛者バーテンダーであるが、それを鼻にかけるようなことは一切しない。むしろ、今宵私がどのようなカクテルを飲みたいのか、しっかりとリクエストを捉え、的確な一杯を仕上げてくれる。だからお客側として安心し、ゆっくりとくつろげる。また、彼女の温かな八戸弁が旅情を掻き立て、飲み手を癒してくれることも加筆したい。

ビル3Fにお店を構える茂内さん

青森県を大切にする茂内さんは青森県名産のりんごを使ったカクテルなどにもチャレンジし、自然豊かな青森を表現するカクテルアーティストでもある。青森八戸発の素晴らしいカクテルを日本中、そして世界中に発信しつづけてくであろう彼女を応援せずにはいられない。

人生にはBarが必要だ。

Bar Rose Garden
〒031-0089 青森県八戸市長横町7−1 まるまんビル 3階
電話: 0178-44-0041

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