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[人生にはBarが必要だ] 第4回 沖縄那覇 Bar 和香

空港を降りると「めんそ~れ」の看板が迎えてくれる沖縄の県都、那覇へ出張。北国:北海道生まれの私にとっては、いくつになっても憧れの南国である。それにしても実に多彩な独自の食文化を持つ沖縄地方。
 
豚のスペアリブをトッピングしたソーキそば、米・豚肉・ひじき、人参などを豚出汁で炊き込んだジューシー、素麺を様々な具材とともに油炒めしたそうめんチャンプルー、落花生を使用したジーマーミ豆腐、そしてここ数年ではアグー豚+島やさいのしゃぶしゃぶも人気メニューになっており、その料理たちの奥深さには敬服する。

ジャッキーステーキハウス
テンダーロインステーキ 250g

沖縄伝統料理とともに地域で愛される料理といえば、恐らくステーキであろう。旨いステーキ店が点在する那覇市内でも特に好きなお店は「ジャッキーステーキハウス」。1953年創業の老舗ステーキ店として沖縄県内屈指の人気ステーキ店である。

私の一押しメニューは、不動の人気を誇るヒレ肉を使用した「テンダーロインステーキ」。肉本来の旨さがじっくり味わうことが出来る赤身肉のステーキとモルトビネガーを使用したやや酸味のある濃厚なアメリカンタイプのステーキソースであるドリームNO.1ステーキソースの組み合わせはまさに至極の旨さ。那覇に行く機会があれば是非食べてほしいソウルフードの1つである。(「鮨 井上」や立ち飲み「足立屋」もオススメです)

しっかりと腹ごしらえした後は那覇の歓楽街松山と通称「ゴーパチ」と呼ばれる国道58号線を挟んだオフィス街である久茂地(くもじ)の一軒へと向かう。Bar和香。

モダン和風をコンセプトに空間設計されたオーセンティックバーは、沖縄では実に珍しい。横文字の店名が大半な那覇のBarにおいて和名を使用しているのも特筆すべきであろう。

どこか琉球の風を感じずにはいられないバーカウンタのストゥールに着座すると、カウンター内に立つ明るい笑顔が印象的な女性バーテンダーに「お久しぶりですね!」と声を掛けられる。

Bar和香 仲間 友美女史
カクテル:マティーニ

那覇における女性オーナーバーテンダーの先駆者というべき仲間 友美女史。沖縄ハーバーニューホテルのスターライトや、那覇のトップバーの一角であるBar坂梨など、いくつかの沖縄の有名店でバーテンダー技術を研鑽した後、2012年8月に独立。

早くもオープン11年を迎え、沖縄県内だけでは無く、全国各地から来沖しこの人気Barに立ち寄る飲み手を温かく迎え、キウイやパイナップル、ゴーヤーなど旬のフレッシュフルーツやベジタブルを使用したカクテルや、大葉やワサビ、少し変わったところではこんにゃくを使用した和テイストなカクテルなどを提供している。いわゆるBarごはんメニューも充実しており、女性バーテンダーとしての配慮が随所に感じられるグッドバーである。

その一方でいくつかのバーテンダーの諸団体において沖縄を取りまとめる役を精力的にこなす彼女は周りからの信頼も厚く、カクテルコンペの司会なども務める多忙ぶりであるが、持ち前のバイタリティでこなしていく姿勢には頭が下がる。沖縄那覇で元気をもらいたいと思ったら、ぜひ足を運んでいただきたい1店だ。

いちぎん食堂 ソーキそば

そして和香でカクテルを楽しんだ後は、いちぎん食堂のソーキそばで締めるべし。

人生にはBarが必要だ。

Bar和香
〒900-0015 沖縄県那覇市久茂地2-14-14 ソフィアエレガンス 1F
電話 098-943-7494

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