短歌 母
<母>
百年をこの世に在りて 吾が母の
咲きたる花の 神と覚しき
<折り鶴>
み佛の ご加護に百年 わが母の
千羽万羽の 鶴の祈りに
<百一歳>
百一歳 母の命の 尊けり
恩義も深く ただ感謝のみ
<百と四年>
わが母の 百と四年 世にありて
念仏三昧 生きて佛に
<ほとけ眼差し>
美しく 老いしわが母 百四歳
子等孫思い ほとけ眼差し
<百六歳>
朝露や 菊よりこぼれ 土に消ゆ
百六歳の 天寿崇める
<百六年>
御佛の 姿なりしか 母「きく」の
百六年の 月日尊し
<一周忌>
母逝きて 早や一年は夢の間に
縁者集いて 偲ぶ一日
<念仏ひとつ>
み佛に 心ゆだねて やすらかに
念仏ひとつ きょうの一日
<み佛の世>
み佛の世に 安らかにおわしませ
あいする人の深き想いに
★ 平成二十八年十二月二十五日
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