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はたらくとは?西洋哲学から学んで考える(その1)

こんにちは、皆さん楽しく働いてますでしょうか。
このご時世なことも相まって、働き方改革、テレワーク、36協定、裁量労働制、フリーランスなど多様な働き方が進んできているかと思います。また、様々な職種やサービスの広がりもあり、選択肢が多いのも特徴です。

そして、働くってなんだろう?最近その考えに直面してます。以前はとにかく自分のスキルを伸ばして、その評価が賃金に反映されることが嬉しかったのですが、なんだか息苦しさと生きにくさを感じてます。

そこで、自分の中で課題分解していく糧として、歴代西洋哲学者の思考を下に考えて行きたいと思います。

西洋哲学者から学ぶ人間の本質

働くとはだいぶ遠回りになるのですが、人間について様々な角度から思考しているので、まずは根幹から考えていきたいと思います。(内容に誤りがありましたら、優しくご指摘くださいませ)

パスカル - 人間と植物の違い
「人間は考える葦である」というフレーズを覚えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。比喩的な表現ですが、人間は自然で最も弱い葦と同じだが、それは考える葦である、と。考えるだけなら犬や猫もしていると思うのですが、悩みを放置したり、逃げ出したりせずに、それに立ち向かうことができるのが人間なのです。弱さを否定せず、考え続けろというメッセージと受け取れます。

ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal、1623年6月19日 - 1662年8月19日)は、フランスの哲学者、自然哲学者、物理学者、思想家、数学者、キリスト教神学者、発明家、実業家である。
神童として数多くのエピソードを残した早熟の天才で、その才能は多分野に及んだ。ただし、短命であり、三十代で逝去している。死後『パンセ』として出版されることになる遺稿を自身の目標としていた書物にまとめることもかなわなかった。(wikipediaより)

アーレント - 人間らしい生き方
人間の条件という著書の中に労働、仕事、活動が人間の活動力だと言ってます。特徴的なのは仕事は労働と区別しているところです。
労働…生きることに必要なこと、食事を作る、寝床を確保する
仕事…非自然性に対すること、道具や建築物を工作する
活動…政治活動をすること、地域の活動や人との関わり
活動をすることで人間らしい生活といえ、与えられた仕事だけを何も考えずにやっていくと無思想性に陥り、悪を犯してしまう、という問題が出てくるのです。

ハンナ・アーレント(Hannah Arendt、1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ出身の哲学者、思想家である。ユダヤ人であり、ナチズムが台頭したドイツから、アメリカ合衆国に亡命した。のちに教鞭をふるい、主に政治哲学の分野で活躍し、全体主義を生みだす大衆社会の分析で知られる。(wikipediaより)

アマルティア・セン - 人間に一番必要なもの
彼のケイパビリティの概念は、基本的潜在能力を実現することです。同じものを与えられても、障がい者と健常者では不平等になることがあります。ただ、分配するだけではなく、人々が身体を動かして移動したり、共同体の社会生活に参加したりすることが可能になるようにすべき、という考えです。また、ケイパビリティを拡大するには、人々が主体的に行動する力(エージェンシー)を行使すればできるとしてます。

アマルティア・セン(Amartya Sen、1933年11月3日 - )は、インドの経済学者、哲学者。政治学、倫理学、社会学にも影響を与えている。アジア初のノーベル経済学賞受賞者。1994年アメリカ経済学会会長。(wikipediaより)

まとめ

彼らの考えを拝借しつつ咀嚼していくと、人間とは弱さを自覚し常に立ち向かい、自己の考えを持ちながら社会と関わり、それはどういう人であっても平等に与えられるものであるということではないかと思います。

「悩みを放置したり、逃げ出したりせず」はそのまま放置して潰されないようにする、逃げ出したりせずは思考放棄という意味に置き換えるとしっくりきます。受動から能動へ、よりシフトが望まれる現代ですが、誰のためにということをプラスしつつ動けるとまた視野が広がりそうです。

働くとは利他行動であり、利他行動は巡って利己行動であると考えているのですが、それはまた次回以降話していきたいと思います。

最近イベントに参加できてないので、デザインやビジネスのイベントがあったら行きたいです。おすすめあったら教えてくださいー