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映画とお酒 "ソムリエの振る舞い" 007ダイヤモンドは永遠に シャトー・ムートン・ロートシルト

ソムリエはワインのスペシャリスト
映画でも度々重要な役割を
" 007 ダイヤモンドは永遠に "
終盤の注目シーンからです。

豪華客船でボンドガールと食事楽しむ
ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)。

ここで、ワインを持ったソムリエ登場
「55年のシャトー・ムートン・ロートシルトです。
逸品です」

ふとボンド、怪しいと思ったようで
「好かんな、君のアフターシェーブだよ、
匂いが強すぎる」

ワインを一口飲んで
「ワインは最高だ
しかしこの食事にはクラレットが合う」
ここはボンドの軽い罠、どうかと

「残念ながら当船にはクラレットがなくて」
残念、無理でした

「これはクラレットだ!」
偽ソムリエを敵の殺し屋と見破り
襲いかかる敵との戦いになります。

クラレットとは
ボルドー産の赤ワインのことを言います。
シャトー・ムートン・ロートシルトは
ボルドーワインの代表的最高峰です。

12世紀、ボルドーの王妃がイギリス王室に嫁ぎ
ボルドーの土地は持参金として
イギリスのものとなりました。

ボルドーの赤ワインはイギリスに渡り
当時のボルドーワインは淡い赤い色でして
クレレという薄い赤の意味のフランス語から
クラレットとイギリスで呼ばれるようになりました。

クラレットを知らないソムリエはいないと
ボンドらしいお洒落な敵の見破り方。
とは言えそもそも
匂いのキツいソムリエは失格ですけど。

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