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デンマークで子どもの電子機器画面利用のガイドラインが出され話題に

TV AVISEN - 21. SEP 2023 21:00 | Se online her | DRTV

 デンマークの子どもを取り巻く環境について調査をしたり、子どもたちからの電話相談に乗っているBørns Vilkår(子どもの状況)という機関により、9月21日に子どもの携帯電話、タブレット、パソコン、テレビなどの画面利用についてガイドラインを出されたことがデンマークのニュース番組で取り上げられました。

https://bornsvilkar.dk/skaermguiden/

 ガイドラインには各年齢の推奨画面利用時間などが書かれています。たとえば、

0〜1歳児には画面を一切見せない

2歳児の画面利用推奨時間は1日30分以下

3〜6歳児は1日45分以下と推奨されています。

  6〜9歳の子どもでSNSを利用する子が増えているようですが、一切使わないようにガイドラインでは推奨されています。

 

 このガイドラインを発表したBørns Vilkår(子どもの状況)の代表は、たとえば0歳の子が画面を少し見ただけでたちまち悪い影響が出るわけではなく、あくまで推奨しているに過ぎないが、例えば子どもに画面を見せる時には親が一緒に見るなど、状況を変えるためのアイディアをこのガイドラインの中で示したと述べています。

 Børns Vilkår(子どもの状況)の児童心理士は、子どもにとって養育者とアイコンタクトをとることや、五感を使うことがとても大事で、これらは画面では決してできないことだと述べています。
 デンマークでも、画面を見せない、または利用時間を制限するのは難しいと感じる親も多いようですが、家に帰ったらすぐに携帯を見る、テレビを見るのではなく、例えばおもちゃで遊ぶとか、夕飯を作っている横に高いチェアを用意し、そこに子どもを座らせて、できあがった食べものを見せたり、少し食べさせたりと親子の触れ合いを増やしたりと、家族の習慣を変えるようにしてはどうかと推奨しています。

 また同児童心理士は、親自身も携帯など画面を利用しすぎることで、子どもの表情の変化や反応、親へのSOSや呼びかけに気づきにくくなってしまうとも話していました。

『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』の中で書かれていることとも多く重なりがあります。


『デジタルおしゃぶりを外せない子どもたち』作品紹介① (barndombooks.com)

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