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「満月の夜に、ロゼワインを飲むと恋が叶う」

ヨーロッパでは「満月の夜にロゼワインを飲むと恋が叶う」と言い伝えがあります。

色もロマンチックでインスタ映えもするロゼワインってどんなワインでしょうか。

ロゼワインとは?どんなワイン?

フランスのプロヴァンス地方では以前から夏のバカンスによく飲まれていたロゼワイン。

最近では世界でロゼワイン が流行っています。目新しさはもちろんのこと、インスタ映えすると評判で、特にアメリカで大ヒットしました。

世界全体の中ではワインの消費量は伸び悩んでいるのに、ロゼワインだけは少しづつ増えていることからも最近の流行を伺えます。

実際、2002年に比べると、2019年には20%も増えて、2360万hℓ消費されました。

スペインでいえば、生産量は世界第2位。23%がスペインで生産されています。

色・味

色はピンクですが、薄いピンクから赤ワインぐらいの濃いピンクまで色々。味も以前は甘い印象ばかりでしたが、現在は甘口から辛口まで様々な味わいを楽しめます。

作り方は?

単純に考えて「赤ワインと白ワインを合わせたらできるんじゃないの?」って思うんですが、ヨーロッパのワイン法ではその方法は禁止されています。であればどうやってつくってるのでしょうか。

主な作り方は2種類です。

直接圧搾(あっさく)法

赤ワインの原料である黒ブドウを使って、白ワインと同じ作り方をします。
ブドウを皮ごと潰して、すぐ絞るのがポイントです。

絞るときに皮からうす〜く色が出るんです。大体うす〜いピンク色のロゼワインはこの直接圧搾法で作られていると考えていいでしょう。

すぐに絞ったジュースを発酵させて作るのが直接圧搾法です

マセレーション法(セニエ法)

こちらは赤ワインとほぼ同じ作り方です。

ブドウを皮ごと潰した後、色出しするために皮ごと実を漬け込みます。これをマセレーション(浸漬)と言います。

赤ワインと異なるのは、色が出切ってしまう前の早い段階で絞ることです。

また、赤ワインを濃く色付けしたい場合、先に少量のジュースを絞って、残りを濃いジュースにして、味の濃い赤ワインを作ることがあります。この方法でできる副産物のようなロゼワインはセニエ(血抜き)法と言います。(プロの方からすると、怒られるかもしれません。)

マセレーション法もセニエ法も目的が違うだけで、ほとんど作り方は同じなので、このページでは一緒にしてます。

その他の作り方

他には、発酵前に赤ブドウと白ブドウを先に混ぜて作る「混醸法」もドイツではよく用いられる製法です。

ヨーロッパで禁止されている作り方

完成した赤ワインと白ワインを混ぜる方法は美味しくないとされています。なので、EUのワイン法では禁止されています。

しかし、スパークリングワインのロゼだけは認められています。

夏こそロゼワイン

キリッと冷やしていただくロゼワインは実は美味しく、いろんな料理にもあわせやすいです。

是非この機会にいちどお試しください。

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