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学生インターン将来の夢#Ep.3 運命を変えたインターン〜説得〜

BASE5 Requiem(ベースファイブ レクイエム)
シャム安息香
なぜ学生がラオスでトレジャーハンターに!?
〜アロマオイルを開発するまで〜


「やる気のない大家を説得してプロジェクトを進める」

インターンシップでラオスに2週間来たカイトは与えられた選択肢の中で、
最も難易度の高いものを選んでしまった。

当の本人を改心させるためにはどんなプレゼン資料を作ったら良いのだろうか?
突然行ってドアベルを鳴らし、「大家さんの建物をリノベーションしてサブリースさせてください!」と言ったところで怪しまれるだけだしな〜...。

悩んでいるとお世話になった方が言った。
「ここに座っていてもなにも進まないよ?犬は3回会えば吠えなくなる。1回目は警戒して吠えるが2回、3回になると安心して吠えなくなる。」

確かに。
というわけで、まずは大家さんに会いに行くことにした。

会いに行くと言っても、お世話になったご夫婦の運営するケーキ・レストランの真裏なんだが。笑

大家さんは気さくなおばあさんで、話しやすかった。
とりあえず、今回は挨拶して何故ラオスに来たのか〜などなどのよもやま話をした。

8月、ラオスは雨季真っ只中だ。
雨季とは言ってもラオスの雨季はちょっと特殊だ。
一日中降り続けることはほとんどない。
夕方くらいから空が曇り始め、夜の間に振り終わり、
日中は何事もなかったかのようにお天道様が天空を闊歩する。
それがラオスの雨季というものなのだか、今回ばかりは少し違っていた。

一日中どんよりとし、
日中も洪水が起きるレベルで雨が降った。
ちょうどカイトがラオスにやってきた2週間はASEAN会議がラオスで行われる年の週で、道は封鎖され、レストランに入るにしてもボディチェックを受けなければならないほど取締が厳しかった。
カイトは何かを引き寄せるのかもしれない(笑)
良くも悪くもとてつもない何かを😑

何故かはわからないが、二週間のうち、一週間はほぼほぼ洪水デーでなかなか外に出ることができなかった。笑

しかし、その間にもインターン先でお世話になった方からは多くのことを学ぶことができた。

インターン先でお世話になった方は
右も左もわからない自分に社会主義国家というものを見せてくれた。
日本にはない“混沌とした自由な世界”を見せてくれた。

当時それはただただ好奇心というものに忠実だった自分にとって、
脳内麻薬のようなものだった。

“社会のあり方”
“人の動かし方”
“お金の力”

見るものやること全てがカイトを魅了していく。
おそらく、海外での生活経験がなければ「へぇ〜」としか思われないだろうが、
この3つのワードは、ピンポイントで本質を得ていると思う。


雨の合間にも、
周辺物件の情報収集や運営シュミレーション、初期費用計算など計画を遂行するための準備を続けた。

そして、今見返してみると目も当てられないくらい拙いプレゼン資料を作り、
何度も大家さんと会話し、説得を続けた。

そして、何度も(しつこく)説得を続けたおかげで、
“一部屋だけ稼働してもいいよ”という承認を得ることができた!✨

とてつもない熱意と筋の通った話は人を動かす。
今回はそれを学んだ。
平凡な学生が、人生で初めて大人を動かし、ビジネスを自分の手でスタートさせたのだった。

あの高揚感は今でも忘れられない。
難易度の高いゲームのミッションをひとつクリアしたような・・・。
(カイトはゲームが大好き。性格はアクティブだが、インドア派)

しかし、ようやく大家さんを説得したのはいいが、

インターン終了まで残り3日...。

To be continued...

P.S.
「天才が成功しないのは世の常だ。学歴も賢さを伴うとは限らない。成功するのに必要なのは、“執念と覚悟だ”」By マクドナルド創業者 レイ・クロック

カイトは天才でも勉強ができるわけでもないから、
ただの言い訳にしかならないが(笑)



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