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「大谷翔平が6万個のグローブを全小学校へ寄贈」は学童野球を変えるか

大谷翔平 日本国内全ての小学校にグローブ6万個を寄贈「野球しようぜ!」直筆メッセージも公開 (msn.com)

 大谷翔平選手のメッセージを読むとジンと来る。彼にこんなことを言われたら「野球をやってみたい」となんとなく思っていた子たちが背中を押され、野球チームに入りたいと強く思うようになるだろう。

 お願いだから、そうやってキラキラした瞳で入団してきた子どもたちを失望させないで欲しい。小学生にとっての「野球を楽しむ」が何なのか、学童野球に関わる大人たちは今一度考えて欲しい。

 週末の度にただ重い荷物を運ばされて試合に帯同することが「野球を楽しむ」ことだろうか。
 大人の目を気にしてビクビクしながらプレーすることが「野球を楽しむ」ことだろうか。
 学童野球はプロ野球ではない。もし試合に負けて泣いている子がいたらその顔をちゃんと見て欲しい。「泣くと大人に受けが良い」と空気を読んで泣いている子、周りが泣き出したから合わせて泣いている子、単に自分のミスを引きずって泣いている子・・・実は色々いる。そして多くの子は家に帰って風呂にでも入ればケロッとしている。
 
 「学童期の子どもが野球を楽しむ」=「試合に勝つ」と決めつけてはいけない。チームの全員がきちんとボールに触り、思い切りプレーできる環境をつくってあげて欲しい。大谷翔平に近づきたくて野球を始めた子がもれなく全員、野球が好きでいられるようにしてあげてほしい。それができない大人は学童野球の現場に必要ない。
 

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