ちよつとはみだ詩・❲参❳
【楽土追放の全て】
エデンに夜が來る - かどうか
は、私の知るところでなく
年取ると幼年に帰る
と言ふのは
本当だな、
私は人に物を尋ねるやうな
口調の詩ばかり吐いてゐる。
夜が來れば
前隠す必要なんてないのだ、
追はれる者らの心理を
神は知らない。
あゝ面倒くさいよ
己れの精神的遍歴を
何十字にまとめなさい、
先生の申されたことは無視できぬ -
夜 明けるまで
膝でも抱へてゐよ。考へつくさ。きつとな。
©都築郷夫
【帝王切開】
帝王のものは
帝王に返せ
どんどんと
ドアを蹴飛ばす
新聞勧誘
團員 - とんだ昔かたりだな、
産まれたメディア
やうやく今、分かるでないか
独活の大木だ。
神のものは
私に下さい笑。
朝ごはんに当てるから、
パンチパーマ
どんどんと。
©都築郷夫
未明にも残る蟲や星や月や
(©都築郷夫)俳句 kigo
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