maki

バスケ歴だけは無駄に長い中年サラリーマン。 エンジョイバスケ。ミニバス指導。JBA公認…

maki

バスケ歴だけは無駄に長い中年サラリーマン。 エンジョイバスケ。ミニバス指導。JBA公認C級コーチ。

最近の記事

バスケの初級審判がアンスポーツマンライクファウルについて語る

最近ミニバスの試合を観戦していて、アンスポーツマンライクファウル(通称アンスポ)が吹かれていたが、それに対してベンチからクレームが入っていたケースを見ました。 ベンチに座っていたのは上級審判員(D級)の方だったので、終わってから何を話していたのかを聞いたのですが、「クレームではない。どのクライテリアを適用したのかを確認していた」とのこと。 いや、それクレームですから。 そんなわけで、アンスポについて改めて確認してみました。 4つのクライテリア クライテリアってなんや

    • バスケットボールが上手くなる方法をChatGPTに聞いてみた。

      ■質問:バスケットボールが上手くなる方法について教えてバスケットボールの上達には、継続的な練習が欠かせません。以下に、バスケットボールが上手くなるための練習方法について詳しく解説します。 基本技術の習得 バスケットボールの基本技術をしっかりと習得することは、上達の基礎です。まずは正しいフォームでのシュート練習から始めましょう。リングに向かって正確な軌道でボールを放り込むことを意識し、反復練習を行います。また、ドリブルのコントロールも重要です。ボールを使って様々な動きを行いな

      • スラムダンクに見るバスケのルールの変遷

        バスケットを少しでもかじったことのある人なら、大多数が映画「The First SLUMDUNK」を懐かしさと新鮮さを感じながら見たと思います。 すごい映画でした。 映画が素晴らしいのは疑う余地はないのですが、純粋にバスケットのルールという視点で見ると、当時のルールを知らない人からすると違和感を感じるシーンがいくつかあったと思います。 私は連載当時にリアルタイムでバスケットをしていましたし、その後も自身がバスケットをしているのでルールの変遷もわかった上で懐かしんで見れたので

        • 意外と知らないフリースローの歴史。「スリー・フォー・ツー」って知ってました?(後編)

          ふとしたことで調べ始めたフリースローの歴史ですが、期せずしてバスケットの歴史を振り返るよい機会となりました。 前編では「スリー・フォー・ツー」という幻のルールが登場した1977年までを振り返りました。 ここからは私が生まれてからの話です。 1981(昭和56)年フリースローになるチームファウルが10個から8個に変更になりました。 この時まだバスケットを始めていないはず私がなぜ覚えているのか定かではないのですが、確かに7ファウルになる前は8ファウルだったと記憶しています

        バスケの初級審判がアンスポーツマンライクファウルについて語る

        • バスケットボールが上手くなる方法をChatGPTに聞いてみた。

        • スラムダンクに見るバスケのルールの変遷

        • 意外と知らないフリースローの歴史。「スリー・フォー・ツー」って知ってました?(後編)

          意外と知らないフリースローの歴史。「スリー・フォー・ツー」って知ってました?(前編)

          ミニバスのコーチ陣たち(全員40代)で飲んでいた時の話。 昔のバスケットボールのルールの話で盛り上がり、やれ「昔は中学は男子も6号球だった」とか「チームファウルは7ファールだった」とか「そのまえに8ファールってなかったっけ?」とか、みんなが「そうそう」となっていたのですが、その中で、一人のコーチから「昔のフリースローは、スリーフォーツーだった」という発言がありました。 私を含む他のコーチ陣は全員「???」となったのですが、どうやらそんなルールが昔はあったとのこと。 完全に

          意外と知らないフリースローの歴史。「スリー・フォー・ツー」って知ってました?(前編)

          2023年4月からの得点表示方法に関する変更【バスケ】※2023年11月27日追記

          2023年4月からのバスケットボールのルール変更について、TOに関して地味だけど以外と影響のある変更がありました。 <ルール変更の全体は以下の記事を参照> 得点表示の変更2023年4月にJBAのHPに掲載されたTOマニュアルに、しれっと以下の文言が追加されています。競技規則には載っていないのでJBAのページを隅から隅まで見て全部の資料を見ていないと分かりませんが、TOとしては割と大きな変更です。 一見すると何のことやら、という感じです。 なので、補足資料もきちんと見る必

          2023年4月からの得点表示方法に関する変更【バスケ】※2023年11月27日追記

          指導者・保護者は必ず知っておきたいミニバスとバスケの違い完全版【2023年4月時点】

          同じバスケットボールという競技ではあるのですが、ミニバス(U12)だけ、それ以降のカテゴリー(U15以降)とルールが異なる部分が結構あります。 違いを説明しているサイトは色々ありますが、最新のルールに照らし合わせているかつ、全部を網羅しているサイトがみつからなかったのでまとめてみました。 ※サイトによっては、旧ルールのままだったり、そもそも間違っていることも散見されるのでご注意ください! ※バスケットボールを知っていることを前提に説明をしますので、基本的な用語の説明は割愛し

          指導者・保護者は必ず知っておきたいミニバスとバスケの違い完全版【2023年4月時点】

          Good,Bad,Nextでコーチング

          プレゼンテーターとしてのコーチ業バスケットに限らず、コーチをやっていると、毎回の練習の前後に必ず一言選手に向かってしゃべります。 これ結構大変で、今日は言うことないぞ、、、なんて日ももちろんあるのですが、保護者の方も聞いているのでちゃんとしたことを言わないといけないというプレッシャーも。 練習試合なんぞやった日には、試合後に相手チームの選手たちも集まってきて「今日の僕たちどうでしたか?なんかためになること言ってください!(そんな言い方はしませんが)」ってなことも。そんなにす

          Good,Bad,Nextでコーチング

          2023年度からのマンツーマンディフェンスの基準改定を徹底解説【ミニバス】※2023/5/30追記あり

          昔からバスケをやっているおじさんにはあまりなじみがないかもしれませんが、U12、U15カテゴリーにはプレーヤー、審判、TO(テーブルオフィシャル)とは別に「マンツーマンコミッショナー(MC)」という役割の人がいます。端的に言うと「ゾーンディフェンスを取り締まる人」です。 バスケにおけるMCとは何ぞや、という話とともに、2023年4月から主にU12カテゴリーにおけるマンツーマンディフェンスの規定について改訂があったので解説してみます。(U15 も変更になっていますが、今回はU

          2023年度からのマンツーマンディフェンスの基準改定を徹底解説【ミニバス】※2023/5/30追記あり

          プレーヤー必見!2023年4月からのルール変更【バスケ】※2023/5/30追記

          2023年から適用される新ルールをまとめてみます。 今回は見ている人からも分かるちょっと大きな変更があります。 FIBA主催大会では2022年10月から変更になっており、W杯予選ではすでに適用されていますので、直近の日本代表の試合を見ていて違和感を感じた人もいるかもしれません。 ■攻撃する方向が前後半で反対になる今までは、前半は相手ベンチ側、後半は自チームベンチ側に攻める、ということだったのですが、逆になります。 何だそんなことぐらい、、、と思うかもしれませんが、プレー

          プレーヤー必見!2023年4月からのルール変更【バスケ】※2023/5/30追記

          ノーチャージエリアという聖域

          よく勘違いされがちな「ノーチャージエリア」について話をしてみます。 ノーチャージエリアとは?正しくは、「ノーチャージセミサークルエリア」というエリアです。 日本では2011年から導入されたエリアで、簡単に言うと「ゴール下の一定エリア内でのオフェンスファウルについては特別に判定しましょう」ということです。 特別に判定しましょう、ということであって、全てのオフェンスファウルが無効になるわけではありません。 何をしてもファウルにならないという勘違い導入されたから10年以上もた

          ノーチャージエリアという聖域

          バスケは5人でやるスポーツではない、という話

          NBA的な、シックスマンが大事だ、とかベンチメンバーも含めて全員で戦っているのだ、とかそういう話ではなく、ミニバスにおけるルールの話です。少なくとも指導者は正確に理解しておかねばなりません。 バスケの試合成立人数当たり前のことですが、バスケでチーム内で同時にコートに立てるのは5人までです。 試合開始時点に5人そろっていないと試合不成立で負けになります。 中学や高校の部活でバスケをやっていた人にはあまり想像できないかもしれませんが、社会人のチームだと人数がそろわず5人ギリギ

          バスケは5人でやるスポーツではない、という話

          ゼロステップを完全に理解できる話③

          ①②の考察でゼロステップは完全に理解ができました。 ですが、実際の試合で正しい笛が鳴るかどうかはまた別問題です。 審判をしてみればわかるのですが、判定はかなり難しいのです。 ゼロステップが適用されるケースプレーコーリングガイドラインに代表的なシチュエーションの動画があります。 元々はこういったケースを想定しているのがゼロステップ。もちろんトラベリングではありません。 トラベリングになるケーストラベリングになる代表的なケースもガイドラインには示されています。 悪質なジャ

          ゼロステップを完全に理解できる話③

          ゼロステップを完全に理解できる話②

          前稿①では、バスケにゼロステップが導入されて以降、審判の世界でも正しく理解している人がいない現状について書きましたが、本稿では正しいゼロステップとは何かについて触れていきたいと思います。 ゼロステップを正しく理解する3つのポイント競技規則やガイドラインの言葉はその記載文言以上でも以下でもありません。 JBA プレーコーリング・ガイドラインにはきちんとゼロステップを構成する要素が記載されているので、これを正しく読み解けば”基本的には”ゼロステップは完全に理解できます。 ”基

          ゼロステップを完全に理解できる話②

          ゼロステップを完全に理解できる話①

          最も簡単で、最も難しいルールバスケットを始めた最初に習うルールの一つに、トラベリングという反則があります。 分かりやすく言うと「ボールを持ったまま3歩以上歩いてはいけない」というもので、おそらくバスケをやったことのない人でも聞いたことがあるルールではないでしょうか。 いきなり余談ですが、トラベリング(Travelling)というのは「旅行」ではなく、単なる「移動」という意味ですね。3歩ではどこにも旅することはできません。 このトラベリングというルール、最も初歩的な、でも最

          ゼロステップを完全に理解できる話①

          メッシとバスケで対決したら勝てるか。

          とある雑談から私は40オーバーのごく普通の中年サラリーマンなのですが、バスケットボールを30年ほど続けています。もちろん何かの代表に選ばれるとか優秀な選手であるとかそういうことは全くなく、30年間ずっとエンジョイバスケです。 個人的にはバスケは初心者と経験者では雲泥の差が出るスポーツだと思っています。なので、よっぽど身長差がなければたとえエンジョイバスケであっても経験者が初心者に負けることはほぼありません。 ということは、例え相手がメッシであってもバスケットボールで勝負し

          メッシとバスケで対決したら勝てるか。