2023年4月からの得点表示方法に関する変更【バスケ】※2023年11月27日追記
2023年4月からのバスケットボールのルール変更について、TOに関して地味だけど以外と影響のある変更がありました。
<ルール変更の全体は以下の記事を参照>
得点表示の変更
2023年4月にJBAのHPに掲載されたTOマニュアルに、しれっと以下の文言が追加されています。競技規則には載っていないのでJBAのページを隅から隅まで見て全部の資料を見ていないと分かりませんが、TOとしては割と大きな変更です。
一見すると何のことやら、という感じです。
なので、補足資料もきちんと見る必要があります。
これまでは、「得点を入れたゴールの方向に点数をカウントする」という運用でした。攻める側に得点を入れる、見た目にシンプルな運用です。
この場合、前後半で攻める方向が変わるため、ハーフタイムに得点を入れ替えていました。
ところが、今回の変更では、
「常に左側に白チームの得点を入れる」
「前後半で入れ替えない」
ということになります。
その結果、「対面でスコアボードを設置するときは鏡合わせにしない」というのが原則になっています。
元々コートの対角に設置されていた場合に左右どっちに得点を入れればよいか分かりづらかったので、これを明確に左を白にしましょう、ということが明記されました。これが図①の話です。
ここでポイントとなるのは、「どこから見て左なのか?」なのですが、
とあるように、あくまでも「スコアラーが混乱しないように常に左を白にしましょう」ということなので、スコアラーズテーブル上のタイマー一体型の得点表示だけは、「TOから見て操作盤の左が白」つまり、「観客から見ると右が白」になるため「対面で設置するときに鏡合わせになる」という例外が適用されます。
ただし、この場合は結果として常にベンチ側に得点が入る、ということになるため、観客側の理解としてもそんなに混乱することはありません。
むしろ前後半迷いなく見れます。
ということで、趣旨を鑑みれば、このルール変更は理解できます。
ところが、この補足資料が4月に入ってしばらくしてから出てきたため、原則と例外を間違った理解のまま運用を開始した地域がありました。
元々はJBAの資料が遅かったので間違ったのは仕方ないのですが、その後の対応が良くありません。
兵庫県ではなぜか独自ルールで運用
私は、大阪と兵庫の両方で活動しているのですが、大阪は上記JBAルールで案内がありました。
ところが、兵庫県の方は独自運用をすると通達がありました。
スコアラーズテーブル側の得点表示がJBAのものと反対になっています。
これは、例外を無視して、「原則として鏡合わせの表示にしない」という文言だけを見た結果なのですが、間違っています。
こういう独自運用は、「趣旨を鑑みて、こっちの方がいいよね」というものであればいいのですが、TOが混乱しないように、という元々の趣旨が反映されていません。
はっきり言って改悪です。
元々U12部会だけで先行して出されていた資料だったので、修正をしないのか、と関係者を通じて問い合わせをしたのですが、
・JBAの資料が遅れたのが悪い
・こっちはすでに「原則」の通り運用を開始している
・なのでU12だけじゃなくて兵庫は全カテゴリー共通で独自ルールでいく
という返答(要約すると)でした。
余計悪化しとるがな。
なんと自分本位なことか。
繰り返しますが、間違えたのは仕方ありませんし、JBAの資料が遅れたのが悪いので責任もありません。
が、なぜそれを押し通そうとするのか。
他県に遠征に行ったとき、他県から遠征に来てもらったときはどうするのか?
近畿大会や全国大会に出るチームはどうするのか?
こういったことが考えられていません。
※他の地域がどういう対応か分かりませんが、普通に考えたらJBAの基準でやるはずなので兵庫だけおかしいということになる気がします。。。
修正してくれないかなー。。。
<2023年11月27日追記>
9月になってようやく兵庫県のTO委員会が間違いを認め、変更になりました。これでようやく正しいルールでの運用となります。
半年もかかって何をやっていたのか。
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