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キングスはカークを選んだ。

本日2024年1月30日、琉球ゴールデンキングス #53 アレックス・カーク選手の帰化選手登録完了およびインジュアリーリスト抹消が行われました。

W杯からの新しいバスケブースターは聞いたことがないかもしれませんが、ほんの少し前、「タナカーク」という言葉がありましたアルバルク東京にいた田中大貴選手とカーク選手のコンビネーションプレーを表した言葉で、この二人のツーメンゲームがアルバルクの強さの代名詞にもなっていました。昨シーズンは田中大貴選手が怪我でほとんど試合に出られなかったので、「タナカーク」という言葉をメディアから聞くことも少なく、今シーズンは田中大貴選手がサンロッカーズ渋谷に、カーク選手もゴールデンキングスに、それぞれ移籍したことにより、「タナカーク」は自然と耳にすることがなくなりました。

カーク選手のゴールデンキングス移籍は、当初、クーリー選手の怪我の期間だけの補強とも取れる移籍でした。というのも、キングスには既に昨シーズンからカール・タマヨ選手が在籍し「アジア枠」を使っていたので、「帰化枠」を使える環境にはなかったからです。しかし、キングスはタマヨ選手との契約を解除し、最終的にカーク選手の帰化を選択する決断になりました。

カーク選手のコメントにあるように、今回の帰化は、田中大貴選手、安藤誓哉選手、竹内譲次選手など多くが常に後押しし、励ましてくれたようです。この3人は全てアルバルク時代のチームメイトであり、強い絆が感じられます。そして、「私も渡邉飛勇選手や今村佳太選手といった選手たちと一緒に(日本代表入りへ)挑戦したいと思っています」と日本代表への意欲も表明しました。田中大貴選手が代表にどのような考えを持っているかは分かりませんが、できることなら、もう一度「タナカーク」を見てみたいというのが筆者の偽らざる想いです。

▽カーク選手コメント
This moment is life changing for my friends, family, and I. The last few days have been filled with tears of joy. My family and I feel so good here in Okinawa and apart of the Ryukyu Golden Kings organization. I take great pride in playing for the Kings as a naturalized player. From being here this season I understand the standards of the fans and the organization and I can’t wait to compete for championships with everyone apart of the best basketball club in Asia!
Of course, I want to deliver many powerful dunks and blocks for the fans. But right now, I just want to focus on the team winning basketball games along with winning the Emperors Cup and the western conference. There are many great players on this team, and I just want to help them all be better along with improve myself. And I believe that I can do that.
I have played with many national team players in my time here in Japan. Many of them like Daiki Tanaka, Seiya Ando, and Joji Takeuchi were the ones who have always pushed and encouraged me to go for the naturalization process. I was always so proud to see my teammates play for the Japanese national team and all the success they have achieved. I would love to take on that challenge with the likes of Hugh Watanabe and Keita Imamura. If I receive this opportunity, I know I would represent not only Japan very well but also my new home of Okinawa. Thank you for all the support and I’m excited to get back into my Kings uniform.

この(日本人への帰化がわかった)瞬間は、私の友人、家族、そして私にとって人生を変える瞬間でした。ここ数日は涙と喜びに溢れていました。家族も私も、ここ沖縄で、琉球ゴールデンキングスの一員であることにとても嬉しく思っていますし、帰化選手としてキングスでプレーすることを誇りに思っています。今シーズン、ファンの皆さまやこの組織の基準を理解し、アジア最高のバスケットボールクラブとして皆さまと共にチャンピオンシップを目指すことが待ち遠しいです!もちろん、ファンの皆さまに力強いダンクやブロックを見せたいと思います。しかし、チームが試合に勝利し、天皇杯と西地区を制することに焦点を当てたいと思います。このチームには多くの素晴らしい選手がいますが、私は彼ら全員がより良くなることを助け、自分自身も向上させたいと思っています。そして、自分にはそれができると信じています。
私は日本で多くの日本代表の選手とプレーしてきました。田中大貴選手、安藤誓哉選手、竹内譲次選手など、彼らの多くが私に帰化申請に進むように常に後押しし、励ましてくれました。自分のチームメイトが日本代表でプレーし、その成功を見ることは私の誇りでした。そして、私も渡邉飛勇選手や今村佳太選手といった選手たちと一緒に(日本代表入りへ)挑戦したいと思っています。もしその機会を得たら、日本だけでなく、新しい故郷である沖縄を代表する選手になりたいと思います。サポートしてくれた皆さまに感謝し、キングスのユニフォームを着てコートに戻ることを楽しみにしています。


カーク選手は1月31日(水)佐賀バルーナーズ戦より帰化選手として登録されます。私は2月3日に琉球ゴールデンキングスvsアルバルク東京を観戦する予定なので、上位チーム同士の激突ということに加え、アルバルク選手たちとカークの再会も今から楽しみで仕方ありません。

※覚えておきたいツーメンゲーム用語「ツジーカス」

「タナカーク」と同様に、覚えておきたいツーメンゲーム用語に「ツジーカス」があります。これは、辻選手が川崎にいた時(9年間在籍)に、辻選手とニック・ファージカス選手のコンビネーションプレーを表した言葉です(日本代表でも「ツジーカス」は躍動)。ちなみに、この川崎8年間の間に「篠山選手、辻選手、藤井選手」の笑いと絆が育まれていて、ここ数年のオールスターゲームにはその力が遺憾なく発揮されています


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