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金管バンドのメンバーを増やす方法

おはようございます。河野企画代表、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。

コロナ禍に入りバンドの運営がなかなかうまくいかない中でも演奏会やイベントの組み立てなどのバンドの活動とともにメンバーの勧誘というのもとても大切な要素の1つである。

そんな中河野が実際に目にしてきて思う方法をいくつか紹介。これにより様々なバンドが今後するであろうメンバー募集のヒントとなれば嬉しい。

もくじ

既存のメンバー同士を大切ににする

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ここが結構ないがしろにされがちだが、メンバー同士や指導者や指揮者とメンバーの関係など全てにおいて既にバンドに所属している奏者を大切し、大切にし合う環境がとても大切である。

それはバンドを創設してからいらっしゃるような方からつい最近ご入団された方まで関係なく全員が全員Brass Bandsmen=Familiyの図式にはめ良い関係性を構築する事、また運営や音楽への方向性なども統一されていることでバンドメンバーがそのバンドでの演奏や活動を心から楽しむ事ができる。

そうすることで「バンドメンバーを募集しましょう!」「みんなで声がけをしていきましょう!」といった時に”本当に”声がけをしてくれる人が増えるし、実際にバンドに見学者さんがきてくださった時に良い雰囲気でお迎えする事ができる。

既存のバンドメンバーがバンド活動を楽しめていないバンドに勧誘をしようなんて思う奏者はいないだろうし、そういうバンドに見学者さんがいらっしゃったところで雰囲気が良くなければ2回目はあまり期待できないだろう。

なので運営チームとバンドメンバーという区分分けなどあまりせず、バンドメンバーそれぞれがHappyに楽しめるバンドの運営や活動をまずは第一に行うべきだ。 

人は楽しかったり嬉しいことを人と”共有したくなる”生き物である。

なので上記のように自分たちの活動が楽しくなれば自然とSNSで見てもらいたくなったり、誰かにあった時も「ぜひ遊びおいでよ!楽しいよ!」と言いたくなるだろう。なので既に今いる人たちでとにかくまずは楽しむことがとても大切である。

メンバー募集のためだけのチラシや広報素材を作る

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演奏会のチラシやパンフレットにメンバー募集のお知らせを書く=人が足りていません。エキストラばかりで開催していますと主張している風に取られてしまう可能性がある。

バンドの運営に問い合わせがしやすい環境、広く開かれた窓口だけ用意しあとは例えば演奏会中の司会や進行の方に「当バンドはいつでもご見学のご相談やお問い合わせを受け付けております。お問い合わせ先はアンケートでもプログラムに記載しております連絡先でもお好きな方法をお使いください」だけで十分である。

その代わりに問い合わせ方法を
・LineやQR codeなどでワンクリックで済むようにする
・各種SNSアカウントからワンクリックでDMが送れるようにする

などとにかく簡単に、クリックさせたり検索させる回数がとにかく少ない環境を作る事が大事だ。

またプログラムやチラシに併記した形でメンバー募集の案内を載せるのではなく、メンバー募集のためだけのチラシや案内であれば載せられる情報や雰囲気も伝えやすい。実際にRBBでもそのチラシの効果により短期間で10名以上見学や入団が相次いだことがあった。

自分たちもそうであるが、多くの演奏会にきてくださるお客様は「演奏を聞きにきている」のでそのチラシやプログラムに募集案内を載せるよりもそれとは別に独立した形で案内を作成し目に届くようにするべきである。

体験会を何度も開く

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金管バンド。オケや吹奏楽に比べたらまだまだ認知が低く、さらに過去の誰が広めたのかはわからないが知られていたとしても「難しいんでしょ?」という噂が一人歩きしているジャンルである。

本国イギリスにおいてでさえ金管バンド人口は19世紀の産業革命以降サッチャリズムを皮切りに減ってきている。なので例えばコーリーバンドに所属していた時も地域の子供達や10代後半の青少年たちに向けユースバンドや金管バンドの体験会もコンテストのオフシーズンはよく行なっていた。

ここ2~3年、河野企画でも他のバンドでも「いつでもご見学をどうぞ!」だけではなく金管バンドの体験会と称して金管バンド未体験の方や専用楽器を持っていない方向けにイベントが開かれるようになった。

実際にこのような体験会の効果がすぐにでるわけではないが、この会に参加した方々の口コミによって

1、金管バンドの知名度UPや既存の「ただ難しい」という間違った印象が変わる
2、メンバー募集だけに関わらず演奏会のご案内もできる
3、既存メンバーも楽譜の読み方や奏法をアドバイスさせてもらうことにより自身のレベルの向上や何よりアドバイス=楽しいという時間を過ごすことができる。
4、演奏会が自由にできない中でもバンドとしてのイベントにできる。

などポジティブな効果が期待できる。

このように一見閉塞的になりがちなバンド活動が開かれ、風通しの良い環境になれば新規メンバーの獲得だけに関わらず、既存の自分たちの演奏活動への新しいアイディアが湧いたり見直す良いきっかけになる。まして現在、コロナ禍により演奏会を開くのが難しくなっている中でもこのような体験会をイベントと称し少人数でも少しづつなんども開く事で認知度やコロナ禍の後今後開かれるであろう演奏会への周知にも繋がるのである。

まとめ

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2020年2月からずっと言い続けていることであるが、コロナにより金管バンドを行える環境が変わったとしても

・今できる事
・今しかやらない事
・今だからこそできる事

この3つを主軸に動いていく他ない。その上で今だからこそ自分の大好きな所属バンドをうまく紹介し、知ってもらう機会を増やすというのは自分の好きなラーメンを誰かに紹介するのと同じ楽しいものなはずだ。

ぜひそれぞれ工夫し日本金管バンド業界だけに関わらず、音楽業界全体でできることはやりきったね、ずっと楽しかったよねと振り返られる業界にしたい。

Thank you

Kazz




サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。