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女子インカレ2023で感じたことをしたためる。関東以外と関女の注目選手!

全日本大学バスケットボール選手権大会、通称「インカレ」。2023年の大学バスケの集大成となる大会は、白鷗大学が7年ぶり2回目の優勝を遂げ、幕を閉じた。

12月2日からブロック予選が始まり、12月6日からはトーナメント戦へと突入。12月10日の決勝まで9日間、うち観戦できたのはわずかに2日間だけだった。

それでもバスケットLIVEで配信が観られ、大会サイトではBOXスコアが確認できた。会場で試合を観戦する以外にも、今の時代はいろいろな形で”観戦”ができるのだ。

そこで、この大会を通じて私になりに感じたことをしたためておきたい。

関東以外で注目だった選手たち

まずは、ライブ配信を観たり、BOXスコアを見たりして「この選手すごいな」と思った選手を取りまとめたい。自分のXでポストした内容をもとにしたものだ。

愛知大学#29 江坂綾莉(岐阜女子)

まずは、愛知大学の#29 江坂綾莉(岐阜女子)だ。2年生で、171cm、ポジションはスモールフォワードとなっている。ブロック予選とトーナメント1回戦の全3試合の彼女のスタッツは以下の通り。

新潟医療福祉大学戦
4得点(3P:0/4 2P:1/1 FT:2/2)2reb 1as 17:22min
八戸学院大学戦
33得点(3P:9/13 2P:2/9 FT:2/2)2reb 1as 2st 38:57min
松蔭大学戦
20得点(3P:4/7 2P:4/7 FT:0/0)4reb 1as 27:28min

全日本大学バスケットボール連盟

八戸学院大学戦のスリー9本成功、成功率69%が素晴らしいなと思った選手だ。岐阜女子OGで大学2年というと……そう!YGUが誇る3ポイントシューターの藤澤夢叶と同期だ。

ウインターカップ2021の岐阜女子のメンバーを見てみると、知ってる名前が多い。アググアは藤澤とともにYGUだし、岡田瑠生は日体、逸見春奈は関東学院、萩原来夢は松蔭、1つ下の川崎楓佳は立教だ。

現在、岐阜女子3年の絈野夏海、榎本麻那(アーリーで三菱入り)が1年にいて、DIMEに加入した髙桑利加も1年でメンバー入りしていた。

江坂綾莉、来年のインカレでも注目したい選手かなと。

環太平洋大学#70 片岡瑶稀(奈良文化学園)


次に、環太平洋大学(中国2位)#70 片岡瑶稀(奈良文化学園)。ラストイヤーの4年生ということで、来年見られないのは残念だが、彼女が印象に残ったのは、このシーン。

オーバータイムにまでもつれたものの敗れてしまった新潟青陵大学戦。追い上げられて接戦となった後半、一進一退のシーソーゲームが続く中、最後の最後で追いついたのが片岡瑶稀のフリースロー3本成功というプレイだ。

3点ビハインドでスリーを狙い、ファールを受けてフリースロー3本。残り時間は1.9秒、1本でも外したら負けになるという緊張感半端ないシチュエーションだよ。俺なら確実に3本ともリングにかすりもせずエアボールだね😎

だが、そこは4年生。なんと3本とも沈めたのだ。いやーインカレの4年生は違うねと、さすが4年生。鼻の奥がジーンとした。

大学バスケの後、どこかでバスケを続けるのかどうか全くわからないけど、いい選手だったのは確かだなと👏

福岡大学#10 平岡奈織(慶誠)

続いて、福岡大学(九州2位)#10 平岡奈織(慶誠)。配信で試合を観てて、「いいドライブするなー」と思った選手。3年生で174cmのスモールフォワード。

近代バスケはサイズがあっても鋭いドライブする人が増えてきている印象で、白鷗大の舘山萌菜とかアイシンの野口さくらがまさにそれ。しかも、平岡の場合レッグスルーから裏拍(タイミングをずらす)で抜いてくる、どっちかというとストレートバスケ味もあったりして、男子バスケっぽさがあって女子バスケっぽくないなーと見入ってしまったのよ、正直ね。

ブロック予選と決勝トーナメント1回戦の全3試合のスタッツはこちら↓

広島大学戦
DNP
園田学園女子大学戦
21得点(3P:1/1 2P:9/14 FT:0/0)10reb 3as 2st 1bs 34:52min
専修大学戦
25得点(3P:1/3 2P:8/14 FT:6/6)9reb 3as 1st 1bs 28:58min

全日本大学バスケットボール連盟

出場した2試合はほぼダブルダブル。いいよね。W入りしてSGでガツガツドライブ仕掛けてほしいなと。

大阪体育大学#15 三次真歩(広島皆実)


ここからは決勝トーナメントで実際に観た選手から。まず、大阪体育大学(大阪5位)#15 三次 真歩(広島皆実)を挙げたい。171cmのスモールフォワード登録になってるけど、プレイを見るとガードもできるのでシューティングガードのほうが近いのかな。

Xにも書いた通り、サウスポーだし、なんか篠崎澪っぽさを感じた。永遠の篠崎澪推しの、この俺が。決勝トーナメントの2試合のスタッツは以下の通り。

北陸大学戦
10得点(3P:0/2 2P:3/14 FT:4/4)3reb 1st 30:20min
東京医療保健大学戦
18得点(3P:1/1 2P:4/15 FT:7/8)2reb 2st 33:43min

全日本大学バスケットボール連盟

いいよね。通常、弱い相手(勝ち試合)のときはたくさん点を取り、強い相手(負け試合)では得点が半減する選手が多い。なのに、三次は逆。医療相手に約倍の得点。これが「いいよね」の理由。

1年生だし、日髙ひかるというエースがいるので、そこまで自分中心に展開できないが、来年、再来年はチームのエースになるのは間違いないだろう。

彼女のいいところは、医療のディフェンスにもフィジカルで負けずに押し込めるドライブ。体を斜めにして相手を抑えつつ潜り込んでドライブできるのが「おっ!!」と思わせる点だ。

かつて、東京成徳大高から國學院大学に進学した森木乃実という推し選手がいたが、彼女も同じドライブをしていた。というのもあって、注目選手に挙げた。

関女の注目選手

いよいよ”カンジョ”の注目選手を挙げようと思うが、いつも名前を出している選手ではなく、ちょっとマニアックに行きたい。

日本体育大学#19 マカヌアンバ ロリアン(福岡第一)


日体といえば小野寺や宮城がいるが、日本体育大学(関東6位)#19 マカヌアンバ ロリアン(福岡第一)を挙げた理由はオフェンスリバンドの嗅覚だ。1年生の190cm、センター登録。

試合を観ているときにはそこまで明確には感じていなかったのだが、BOXスコアを見てはっきりと見えた特徴が「オフェンスリバンドの多さ」なのだ。

名古屋学院大学戦
30得点(3P:0/0 2P:13/18 FT:4/6)8reb(OF7/DF1)31:20min
大阪人間科学大学
8得点(3P:0/0 2P:3/11 FT:2/2)9reb(OF5/DF4)1bs 29:34min
東京医療保険大学
11得点(3P:0/1 2P:4/5 FT:3/4)10reb(OF6/DF4)1st 2bs 34:00min

全日本大学バスケットボール連盟

基本的に、シュートを打つとディフェンスがゴールに近い位置にいるため、リバウンドはディフェンスが取ることが多くなる。だが、ロリアンの場合、逆になる。3試合すべてでオフェンスリバンド数のほうが多いのだ。これは明らかに”強み”になる。

では、なぜオフェンスリバウンドが取れるのか?その理由は分からない。嗅覚といったところか。

日本体育大学#52 大野瑠里(中津北)

次も日体の選手。日本体育大学#52 大野瑠里(中津北)だ。3年生で174cmのフォワード登録となっている。

彼女のいいところを一言で表すとすれば「献身」。体を張る、走る、飛び込むといった数字に現れないプレイが多く、たまに見せる飛び込みリバウンド、高さを恐れないドライブに「おっ!」と思うことが多く、最近の注目選手だ。

立教大学(関東8位)#5 川﨑楓佳(岐阜女子)

続いては、入替戦で初の1部昇格を果たした立教から、立教大学#5 川﨑楓佳(岐阜女子)。1年生で166cmのガードだ。愛知大学、江坂の記述で名前を出した選手。

カンジョ春トーナメントの早稲田戦を見てから注目している。その理由は、攻めのディフェンスをするから。マッチアップしたのは、世界の江村。2学年上の先輩でもあるし、川﨑はルーキーだし、普通なら物怖じしそうなものだが、関係なし。江村にガンガンプレッシャーかけてた。やっぱりディフェンスで攻めの姿勢を見せられる選手が好きだなと。

インカレでもハッスルプレイを見せてくれたし、白鷗大の樋口・桐原コンビのような選手になってほしいなと。おじさんの願望です。

拓殖大学(関東3位)#35 高橋胡菜(東海大諏訪)

最後は拓殖大学#35 高橋胡菜(東海大諏訪)を挙げたい。1年生の162cm、ガードだ。

この子のスリーはすごい。以上!

うそ。

なんだろ、距離とかは関係ない富永啓生タイプと見ている。自分のタイミング、自分のタッチでシュートを放つことができれば決めてくるのね。体勢を崩しながらのクイックリリースとかでも関係なし。やばいよね。

春の早稲田戦で見せたサヨナラブザビスリーには絶望のどん底に叩き落とされましたからぁ〜!ざんね〜〜〜ん!!😭

能代が速攻からスリーをバシバシ打ってくる戦略だった頃の選手みたいになってほしい。新井とか北向とかね。とにかく自分のタイミングでその日のタッチがよければ、打てたら打つ。それが許される選手のポテンシャルを感じた。

早稲田戦ではもうやめてね❤️‍🔥

あとはYGU #15 久井咲良、同#35 京橋菜々子とかも書きたかったけど、来シーズンに取っておきます。

本当は、早稲田のみらんちゃんとか、早稲田のえがちゃんとか、さらに早稲田のえがちゃんとか、あと早稲田のえがちゃんとか、ついでに早稲田のえがちゃんについて書きたかったけど、書籍並みの文字量になりそうなので、割愛いたします。

カンジョ最高🔥
女子バスケ最高🔥

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