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旅の記憶 1994・夏 小さな村にて #3



30年前の夏
僕はペシャワールの
小さな村にいた


生活の中に普通に存在している


目的を果たして大満足の僕ら
興奮冷めやらぬ感じで
しばしその場でパパ氏や村の人と雑談


一仕事終えた後のような雰囲気


てっきりあとは帰るだけと思っていたが
その後この場所で
チャイやケーキを振る舞われる

そんなことは全く予想もしていなかった


パパ氏の計らいに感謝


そうしている間にも
僕たちの様子を伺いに
村に子供たちが代わるがわるやってくる


門からこちらを伺っては逃げていく みんなシャイだった


この村に外国人が初めて来るのは初めてだ
という説明をあながち嘘ではないような気がした



はにかみながら僕たちの様子を伺う子供達

チャイとケーキをご馳走になり
今度こそ帰るのかと思っていたら
パパ氏は僕たちに着いて来いという


こやぎを連れた青年が現れた

どうやら村を案内してくれるようだ
僕たちはパパ氏に導かれるまま
村の中を散策し始めた


続く







続く




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