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「信頼されるコミュニケーション」の7の視点

先日揚げた記事、『人気記事を書く方法。「読者への7つの視点」を知れば書けるようになります』を改めて見直して気がついたことがありました。

それは、読者に記事を読んで貰うことは、ひとつのコミュニケーションだと言うことです。

皆さんが記事を書くとき、社会や周りの人達を理解し、それについて自分の考えや意見を読者に伝えるために、伝わり易い表現を考えます。
これも、ひとつのコミュニケーションと言えます。

今日は、「人気記事を書く方法」から、もう一歩踏み込んでコミュニケーションに視点をおいて書いてみました。

1.伝わる文章は、「7つの視点」を使い分けて読者に語りかけている。

小説とビジネス書を読み比べると、筆者の視点の数が圧倒的に違うことに気づきます。

ビジネス書の筆者の視点は、大体次の2つの視点で書かれています。

まず一つ目の視点は読者の正面に対席する立ち位置です。二つ目の視点は読者の横に立ち一緒に前を向いてお話しする立ち位置です。例えるなら、塾講師に教えられるような感じですが、これは時間と共に頭が疲れてきます。

これに対して小説は長時間読んでいても頭が疲れません。
あるときは、後ろから囁くように読者の見ている場面を解説したり、
あるときは、その場面と読者の間に立って、状況を説明したり、
あるときは、読者の頭の中にワープして、まるでテレパシーのように語りかけてくれたりしてくれます。
つまり、筆者が次の7つの視点を使いこなして、読者が明確にイメージできるように表現しているからです。

視点1 正面
読者に対座して物事を伝える視点。

視点2 側面
読者の横に立ち、同じ方向を一緒に見ながら物事を伝える視点。

視点3 後方
読者の後ろに立って、同じ方向を見ながら耳元で囁くように伝える視点。

視点4 右斜め前
読者と主人公の間に立って、その状況や背景を説明する視点。

視点5 左斜め前
読者と主人公の間に立って、読者の共感・感動を促す視点。

視点6 上方
読者の頭上から、状況を鳥瞰して説明する視点。

視点7 ワープ
読者の思考にワープして、物事を観る視点。

2.7つの視点の主語を変えると、「信頼されるコミュニケーション」になる。


この7つの視点の主語を以下のように「読者」から「相手」に置き換えるだけで、途端に信頼されるコミュニケーションのための視点として浮かび上がってきます。

視点1 正面
相手と対座して、相手の目を見て物事を伝える視点。

視点2 側面
相手の立場に立って、同じ方向を一緒に見ながら物事を考える視点。

視点3 後方
相手の立場に立って、相手と置かれた状況を同時に見ながら考える視点。

視点4 右斜め前
相手と問題の間に立って、見比べながら状況を分析する視点。

視点5 左斜め前
相手と問題の間に立って、見比べながら共感・感動する視点。

視点6 上方
相手の状況の全体を鳥瞰して理解する視点。

視点7 ワープ
相手の頭にワープして、その人の視点で物事を観る視点。

3.7つの視点を使いこなせば、「人から信頼される聴き方」ができる。


7つの視点でコミュニケーションすれば、だれでも気づくことがあります。

それは、「なぜ、この人はこういうことを話しているのか?」の問いに対する答えが簡単に見えるようになります。

それができると、信頼される言葉と表現を選ぶことができるようになります。

その結果、信頼されるコミュニケーションに近づくことができます。
皆さんも7つの視点のコミュニケーションを試してみてはいかがでしょうか?
意外に簡単にできますよ。


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