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パワースポット②

お正月なので、というか神社巡りはいつでもしてるんですが、神社にまつわる体験談を少しずつ思い出したら書こうと思う。

まだ独身の頃「水木しげるの古代出雲」というマンガを読んで出雲にすごく興味を持ち、出雲エリアの神社巡り&玉造温泉で素泊まりの一人旅をした。

マンガやガイドブックを読んでいて、行きたいと思った神社を2泊3日で巡った。
その中の佐太神社という所へ行った後、すぐ近くのカフェに入ったのがすごく幸運なご縁だった。
カフェの店主?が神社の方で、誰もやる人がいなくて私がやってるんですよと笑ってお話ししてくださった。
たまたま私1人で貸切り状態だったので、出雲や信仰に関する熱いお話を沢山聞けた。

そっくりそのまま思い出せるか自信が無いけど、貴重なお話をここで書いておきたい。

スサノオノミコト様は出雲の神様じゃないですよ。出雲の神様と言ったらやっぱり大国主命様です。
出雲の人にとって大国主命様はちょっと怖い神様なんです。
大国主命様は黄泉の国にいて、地面の下から私達を見てるんです。
悪い事をする時ってお天道様から隠れて暗い所でしますよね。お日様からは隠せても、地面の下からは全て見えるんです。
大国主命様にみんな縁結びとかをお願いするけど、その願いを叶えて貰えるような行いをあなたは今までしてたのか?っていうのをちゃんと見られてるんですよ。

出雲の熊野大社と和歌山の熊野本宮大社は関係ないですよ。日本の全然離れた場所にある神社で御祭神が同じ、というのは後付けだからなんですね。
国が全国の神社に対して、日本神話の神様のどれかを御祭神にするようにと決めたからです。
元々、熊野という土地を守る神様を祀る神社だから熊野大社なんです。
神社の神様というのは元々そういうものですよ。その土地を守る神様だから、その土地の人がお参りすれば良いだけの話です。
あなたも、はるばるこんな所まで来なくても、近所の氏神様にお参りしてたらそれで良いんです。

「神様ってなんなんでしょう?」って聞かれる事もあるので、私は「太鼓を叩いてる所を見るようなものだ」とお答えしてます。
あんまり興味を持って近付き過ぎてはいけない。どういう仕組みなんだろうと乗り出して見ようとすると太鼓のバチがぶつかる。神様のバチが当たるという事なんですね。
少し離れた所でそっと手を合わせるくらいが良いんです。

…と、こんなお話をしてくださいました。

またこの店主さんは、
「この神社は縁切り神社でもあって、人は幸せな時にはあまり来ようとは思わない神社なんです。その神社に一人旅で来てるって事は、あなたもあまり今幸せではないんじゃないかと失礼ですがお見受けしましたが」と仰っていて、笑ってしまった。
確かに、縁切り縁結びだけでなく、何か人生を変えたくて、神様からの助けが欲しくて神社を巡っている所があるなと思った。

もう少し子どもが大きくなったら、この神社に一緒に行けるかな。そこのカフェにまだあの店主さんがいたら、またお話できるかな..と思ったりする。

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