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光陰矢のごとしを、最近、よく感じます。

この「光陰矢のごとし」を詠った中国の儒者であった朱熹の「偶成」と題した詩に従えば、このままあっ!というまに秋になってしまう勢いです^^;

「宋名臣言行録」(ちくま学芸文庫)朱熹(編集)梅原郁(翻訳)

「宋名臣言行録」(ちくま学芸文庫)朱熹(編集)梅原郁(翻訳)

主観的な時間軸が必要なんだろうね。

確かに、生活というものは過去も未来も地続きです。

生活の基本は「飲み食いして、出るものを出して、寝る。」ということで、いつの時代にもあまり変わらない。

要するに、身体を維持するのが生活で、我々の身体の仕組みは何十万年も変わっていないことに、ふっと、気付かされます。

生活の基本も変わらないのだと・・・・・・

でも、どこか頭で考えた未来のイメ-ジには生活感がまるで無く、根拠もなく、どこか楽観的な自分がいて、ビックリしたりもします(^^)

どうも、頭で考えると自分の身体のことを忘れてしまいがちなんでしょうね。

健康であることが何よりだと、異国の地で過ごすたびに、そう思います。

だとしたら、生活を面白くするためには、主観的な時間軸を持つことだ大切なんだろうなと、そう感じます。

客観的な時間を示すのが時計だとすると、主観的な時間は自分の身体によって表現されるのでしょう、ね。

時計を気にし過ぎると、例えば、アメリカから帰国すると2日経過して、なんだか損した気分になってしまうし、ね(^^)

自分の身体は自分の生活のリズムによって時を刻むことの方が大切で、主観的な時の流れは、どうも、美しさや面白さに関係しているようです。

だって、主観的な時間軸においては、今はいつでも今ですから♪

ではいったい、未来や過去というのはどこにあるのだろうか?って考えた時、前に、ブログにも書いたけど、過去はヒストリーで、未来はミステリーって思った方が楽しいなって感じます(^^)

未来や過去は遠く離れた時間であるから、ミステリーであったり、ヒストリーであるんだなと。

自分にとって時間というのは今しかない。

だから、今この瞬間はギフト。

だから、この瞬間(現在)のことを英語で「プレゼント」というのは、言いえて妙です(^^)

例えば、何でもない日にプレゼントを贈る♪

The past is history.(過去は歴史。)

The future is a mystery.(未来は神秘。)

And this moment is a gift.(そして、今この瞬間は贈り物。)

That is why it's called the present.(だから「現在」(present)のことを「プレゼント」(present)と呼ぶのです。)

プレゼント(贈り物)は、気持ちのコミュニケーション♪ですねぇ(^^)

プレゼントは幸せのハーモニー♪でもあるかも(^^)

英語では「現在」も「贈り物」も共に「present(プレゼント)」という言葉で表されます。

そのことを踏まえた、今この瞬間はプレゼント、という内容のなんだそうです。

アメリカで幅広く知られ尊敬されている女性にエレノア・ルーズベルトさんて方がいらっしゃいますが、エレノアさんの夫は、アメリカ合衆国の第32代大統領:フランクリン・ルーズベルトさんです。

エレノアさんの「Friendship Circle」という格言の中に、先ほどの言葉があり、

Yesterday is history.

Tomorrow is a mystery.

Today is a gift,That is why we call it the present.

という言い回しもあります。

ドラマや映画などの作品だけでなく、普段の会話などでも引用されることの多い言葉なんだとか。

「今現在の一瞬一瞬が素敵なプレゼント」、そんな積み重ねが過去を形作って来たのだし、この一瞬一瞬を重ねることが未来へとつながっていく、そんな「今」という時を大切にしていきたい、という思いを新たにさせてくれる言葉ですね(^^)

また、「今」、いつもと違う道を曲がるだけでそこはもう冒険の世界!

日々をワクワクで彩れる可能性を秘めています☆

過去や未来に到達するためには、今の範囲をどんどん広げていって、過去や未来も今の一部にしてしまうと、今でありながら遠く離れた時間が過去や未来であるなら、油断大敵で、あっと言う間に時間が、また、過ぎてしまいそうです(爆)

主観的な時間軸の方向は、自分で自分のいろんな可能性を開拓していく方向なのでしょう。

その方向に進むのにはそれなりの努力が必要で、怠惰な時間を過ごしている場合ではないかも^^;

だけど、有意義な時間を増やすために無駄な時間を見極めるより、強迫的な時間管理からの脱出を目指して、何もしない時間が決して無駄ではないんだとも思います。

人間は、何もしない空白の時間があってこそ、内省や創造と言われるような内的作業が可能になるもので、ボンヤリと様々なことに思いを巡らしてみたり、自分自身との対話を行なったりできたりもするから・・・

また、その退屈さゆえにどこかに新しい世界はないかと模索してみたり、とりとめもない空想にふけったりするものです(^^)

頭はいつも大声で主張してきます^^;

でも、その一方の心の方は、普段はかすかな声でささやくだけ・・・・・・

そのかそけき心の声を聞き届けるには、どうしても空白の時間が欠かせなくて、有意義に過ごすだけが、人生じゃ~あ~~~りませんよ~♪

ここは、敢えて、みなさん!

無為な空白の時間を大切にすることにしましょう!

そう言えば、井上荒野の同名小説を映画化した「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」は、ムダな時間を描いた映画?だそうです(^^)

つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語

映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』予告編
https://www.youtube.com/watch?v=hu10_CXg0ng

「つやのよる」井上荒野(著)(新潮文庫)

「つやのよる」井上荒野(著)(新潮文庫)


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