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【読書感想文】心を刺激するアートな絵本

メディアパルさんの「好きな本について語り合おう」に参加させて頂きますね(^^)

小学生時代、1年を通じて最も長い休みである夏休みにも沢山の宿題が出されていましたね^^;

たとえば、読書感想文、あさがおやひまわりを育てて観察日記をつける、図画工作、自由研究などがあります。

子ども達が最も苦戦している夏休みの宿題ってなんだろうって気になって調べてみたら。

なんと第1位は、「作文・読書感想文」だったの分るなあ~

私も作文や読書感想文を書くのって嫌いだったし^^;

そもそも、高校まで漫画を読む習慣はあったけど、本を読む習慣は、ほぼゼロだったからなあ(^^;

そんな私が、結構、前に買って読了した本なんだけど、なんで買ったのか?

記憶になく^^;

「とっちゃまん宮川俊彦の読書読解教室 読書感想文書くときブック」宮川俊彦(著)

ここに至って役立つときが来るとは、「備えあれば憂いなし」。

ん?

ちょっと違うなあ(^^)

読みきれるか心配して本を買うのをためらうとき。

もしかしたら、大きな損失をしているかもしれないという不安。

買わない時点で読む選択肢は消えるのだし。

その本に、二度と出会えなくなるかもしれない^^;

だから、とりあえず買っておく。

手元にあればいつでも読めるし、本は腐ったりしないのだから、「積読」大正解だったね(^^)

「買った本が積まれた状況は、自分が知りたいことや欲求の鏡だといえます。

それが目に入るところにあって、日常的にざっと眺めるだけでも、相当な知的刺激になります。」(引用元:嶋浩一郎著「なぜ本屋に行くとアイデアが生まれるのか」祥伝社新書)

まあ~本当に大切なのは、積読を減らすことではなく、むしろ、積読を活かすことの方なんだろうね。

準備は整ったので、今回は、読書感想文に関して、大人になったからこそ感じることができるかもしれない絵本からのメッセージを、どう受け取ってみれるのか?

少し書いてみたいと思います(^^)

絵本の様に、余計なものを削ぎ落として磨かれた短い言葉には、人生の機微や深い真理が込められていて、大切な気づきを与えてくれます。

あるときは心温まり、あるときは涙がこみ上げ、あるときは胸が苦しくなったりと、一冊の絵本が、人生観を変えてしまうことさえあるかもしれませんよね。

そこで、そんな奥深い絵本の世界へと誘う珠玉の名作を、財団法人「出版文化産業振興財団(JPIC)から発行されている季刊誌「この本読んで!」等を参考にしてみました(^^)

「この本読んで!87号(2023年夏号) 」(メディアパルムック)

大人にしかわからない良さも絵本には隠れているかもしれないしね(^^)

そう、絵本に限らず、自分だけのセレクションの本棚。

言い換えれば、自分が気に入った本たちの住処を作り。

その環境・生態系を自分の部屋の中に育てていくことで。

自分がセレクションした本が並ぶ世界で一つだけの本棚を作る。

そういう発想って素敵だと思いませんか?

自分の本棚は、読み終えた本を並べておくだけの場所ではなくて。

これから読む本や、いずれ読みたいと思っている本を並べておく。

それらの本と、いつでも出会うことができるようにするための場所を充実していくという発想に切り替えて。

今も自分の本棚を育てています(^^♪

本の居場所をつくってあげるだけで、本との付き合い方が変わってきます。

そして、本を眺めたり読んだりするのが楽しくなるんだよね(^^)

また、その時々で気になった作品を手に取って、そっと開くと、優しく励ましてくれる本。

ときには自分を鼓舞し、勇気をくれる本。

そんなお守りのような存在が、いつでも本棚にあると心強いですよ、ね。

読書のコツというと、読み方のコツにばかり意識がいきがちですが、その環境づくりも大切なんだよね(^^)

それじゃ、読書感想文っていうより、読書メモ?ぽいのでも書いてみますか、ね^^;

あ!

若干のネタバレを含んでるので、ご注意ください。

【青少年読書感想文全国コンクール「未」指定図書】「の」junaida(著)

「の」で繋がった1ページごとに移り変わる世界。

そのたび違う世界の住人に出会えます。

あり得ないのに、どこかリアルで、ここにはこんな物語があるのかなと、想像しながらずっと眺めていられます。

鮮やかな色彩で表現された、大人が夢中になるアートな絵本ですね(^^)

また、「の」という単語の無限パワーを見せつけられる感じの絵本でもあります。

「わたしの」「お気に入りのコートの」で始まって、奇想天外な世界が繰り広げられます。

前ページの最後の「の」が、次は、どんな時空へつながるのかまったく予測不能です。

著者は、場面を提供しているだけで、物語は、ないんだよね。

そして。

彼女はここへ来ました。

こんなことをしました。

こんなことを思いました。

とか説明は何もない。

それも読み手にお任せ。

読んだ後には、何か現実ではない、自分が知らない別世界があって。

本を閉じて、現実の世界に帰ってくるという、不思議さに出会える絵本でした(^^)

それも物語なのかもしれませんね。

だとすれば、物語は、主人公がいなくても、できるっていうことなのかな?

そもそも、表紙の女の子が旅をしたのかどうかもわからないんだよね^^;

ポケットの中から始まり、時間も空間も、突拍子もない世界を飛び回った後、最後にポケットの中へすとんと戻る。

そこに何か意味が込められているのか?

読み手に何かを考えさせようとしているのか?

その「何を?」も考えさせようという意図を感じます。

最近は、何かしら正解が用意されてるものが多い気がします。

私自身は、正解かどうかじゃなく、何だかわからないけど面白いんだよな~と感じるのが、いちばん面白いんじゃないかなって、そう思っています。

こう思う、こう感じたという、絵にしても、物語にしても、そういう余白を感じられる絵本でした。

正解のないものに対して楽しめる心が、自分に有るのか、無いのか。

それも、読み手に、お任せされているようで面白かったですね(^^)

【その他参考図書】
「大人のための絵本ガイド 心を震わす感動の絵本60」(ソフトバンク新書)金柿秀幸(著)

「鎌田實の人生図書館 あなたを変える本と映画と絵本たち400」鎌田實(著)

「絵本の力」河合隼雄/ 柳田邦男/松居直(著)

「大人が絵本に涙する時」柳田邦男(著)

「人生の1冊の絵本」(岩波新書)柳田邦男(著)

「全国 大人になっても行きたいわたしの絵本めぐり」

「絵本つくりかた」(プロの現場から学ぶ!)つるみ ゆき(著)

「大人のための絵本セラピー 絵本はこころの処方箋」岡田達信(著)

「新・絵本はこころの処方箋 絵本セラピーってなんだろう?」岡田達信(著)

「絵本はこころの架け橋 (大人のための絵本セラピー2)」岡田達信(著)

「科学絵本の世界100: 学びをもっと楽しくする」(別冊太陽 日本のこころ 286)

「美しい絵本。」(Pen BOOKS)

「男の隠れ家 特別編集 今だから読みたい絵本」三栄(著)

「Pen (ペン) 「特集:泣ける絵本。」〈2019年4/15号〉」Pen編集部(編集)


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