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【レポート】ネットにおける電子化されたコミュニケーションの懸念事項を推定してみる

自己評価:先行研究がない?様なのでレポートにふさわしくないテーマ

電子化されたコミュニケーションのひとつである「チャット」とは、手紙のように文字を使いつつ、電話のような同時双方向性の会話を可能にした、新しいコミュニケーション・ツールのことです。

LINEの「オープンチャット」の様に、不特定多数の人と交わされる、匿名性の強い言葉のやりとりは、実際に会話する以上に快楽的です。

その快楽の一方では、誤解や中傷から人の心を傷つける出来事も起きていますが、みなさんは、電車男というドラマを覚えているでしょうか?

電車男オープニング曲 トワイライト
https://www.youtube.com/watch?v=iXZT3bn47D8

一般層に、オタク文化を広めた魁的存在である本作品は、Aちゃんねるという架空の匿名掲示板を舞台に、個性豊かなキャラクター達が登場するのが大きな魅力。

オタク的なやり取りがキャッチーに描かれており、今見ても十分に楽しめるドラマだと思います(^^)

印象的なシーンなので、記憶に残っている方も多いのではないかと思うシーンが!

小栗旬演じるAちゃんねるの管理人・皆本が、カタカタカタ!

と突然凄い勢いでタイピングを始めたと思うと、次の瞬間・・・・・・

スレには「電車男 がんばれ!」と書かれた大きな電車のAA(アスキーアート)が(爆)

タイトルである「電車男」というワードが初めて出てくるのもこのタイミング。

これに勇気をもらった山田は、意を決してエルメスのティーカップをくれた女性に電話をかける・・・・・・

というシーンだったけど、印象深い場面であり、そして、タイピングが滅茶苦茶速くて、憧れの存在だったかも(^^)

これに憧れて?

高速タイピングの腕を磨くために、なりきりチャットとかしたことないですか?

小栗旬みたいにはなれなくても、高速タイピングで「電車のAA」を作れるのって、神の領域だから、ね(´艸`)

さて、友達や家族とのコミュニケーション手段は、LINEなどのチャットツールが一般的ですよね。

一方でビジネスの場面では、まだまだメールでのやりとりが多い印象ですが、最近、ビジネスシーンでもチャットツールを使う企業がIT企業を中心に増えています。

仕事上での使用頻度も高まっていて、プラーベートな空間においても画面上で不特定多数の人と交わされる、匿名の言葉のやりとりは、実際の会話以上の“快楽”をもたらしてくれます。

電話の音声会話と違って、テキストだと誰と会話しているのか知られない秘匿性も高く、また、周りの電話の煩い声に悩まされる事も少なくなるメリットもありますね(^^)

【参考記事①】
チャットとは?仕組みや使い方、メールとの違いを解説
https://go.chatwork.com/ja/column/business_chat/business-chat-261.html

チャットにおけるコミュニケーション能力は対面とは違う|身につけるコツを紹介
https://ksj.co.jp/incircle/chat-communication-skills

気持ちいいチャットコミュニケーションのための3Tips
https://www.typetalk.com/ja/blog/3-tips-for-chat-comunication/

ここで、チャットのメリット・デメリットを整理しておくいと以下の通りです。

<チャットツールのメリット>
①簡単にリアルタイムでコミュニケーションがとれる

②同時に多人数とコミュニケーションがとれる

③情報共有を簡単にすばやくできる

<チャットツールのデメリット>
①情報漏洩リスクがある

②過度なコミュニケーションによる障害(集中力や生産性の低下)

③対面コミュニケーションの減少

ビジネスチャットもコ○ナ以後は必須のアイテムになりつつあるチャットツールでのコミュニケーションですが、対人のコミュニケーションをなんでもチャットツールで行ってしまうことによる弊害も出てきます。

誤解や齟齬から、人の心を修復できないほど傷つけてしまう事件に発展することも少なくないのも事実^^;

では、何故、その様な誤解や齟齬がおきるのか?

会話と同様、チャットツールも基本的に言葉で説明します。

つまり、文章で説明するツールであるため、説明するに足る文章を書くスキルが要求されます。

そのため、文章作成スキルが低いと、結果、長い文章になってしまい、何が言いたいのか伝わりづらいものになってしまいますので、アナログな方法ですが電話したほうが早いことになってしまいます。

更に、相手に伝わる様な揺さぶる表現が文字だけなので使えません^^;

要所要所では、きちんと顔を見て直接話すようにコミュニケーションの取り方には、注意するべきかとは思います。

閑話休題。

匿名性が強いがゆえに、人はチャット上で現実とは違うもう一つの人格(オンライン・ペルソナ)を作り出し、現実の自分とは全く違う人柄を演じている方も多くいると思います。

例えば、男性が女性のふりをしてチャットを行うネカマがその一種であり、また、最近では、ネット上で会話ができるライブチャットサイトに出演する女性である「チャットレディ」または「パフォーマー(パフォ)」の方たちも、普段と違う自分を演じているのかもしれませんが、ネカマはオンライン・ペルソナのネガティブな一例です。

人は、外見以外にもいくつかのポイントで相手に魅力を感じると、進化心理学者の偉い方が発見したそうです。

【参考記事②】
科学的根拠に基づいた「魅力的に見える人」の9つの共通点
https://www.businessinsider.jp/post-33414

メラビアンの法則とは?相手に良い印象を与えるために意識すべきこと
https://en-gage.net/content/mehrabian's-law

ビジネスシーンで使える行動心理学 第1回:身近な行動の観察
https://clover.lt-s.jp/?p=1580

ビジネスシーンで使える行動心理学 第2回:相手の不安を感じ取る瞬間
https://clover.lt-s.jp/?p=1587

ビジネスシーンで使える行動心理学 第3回:人間関係の中で「魅力的な人」とは
https://clover.lt-s.jp/?p=1593

ビジネスシーンで使える行動心理学 第4回:非対面におけるコミュニケーションポイント
https://clover.lt-s.jp/?p=1609

ビジネスシーンで使える行動心理学 第5回:リモートワークでも使える、表情の分析と身体的サイン
https://clover.lt-s.jp/?p=4377

で、具体的には「ユーモアのセンス」、「共感」、「上品さ」、「援助の申し出」、「一緒に時を過ごす努力を惜しまないこと」といった要素は、外見に直接関係がないそうです。

あまりハンサムとはいえないけどとても話の上手い男性なら、合コンなど実際に出会う場面では、彼の話が面白いことは誰もが感じても、「面白いけど友だちどまり」という評価を受けてしまいます。

しかし、チャット(ネット)では、彼の容姿は、はじめから視野に入っていないので、本来の持ち味の「話が面白い」という部分が、大きくクローズアップされる、とのことです。

相手の顔も姿も声も無い状況で人は恋愛感情を抱けるのだと、前述の「電車男」の例と同じで、むしろチャットを使うことにより、人は自分の本当の姿を見出すことができているのかもしれませんね(^^)

内気や対人不安に全く縛られないチャットという空間で、人は真の自分自身を表現できる。

チャットは、本当の自分探しを行える唯一の場所なのかもと、ふと、その様に感じられます。

これは、使いようによっては、本人にとって大きな武器になるだろうな(爆)

この点は、チャット(ネット)の積極的に受けとめられる利点だな、と思います。

但し、その要素の中に、

・互いに似た所を感じあう類似性

・本当の自分を見せてくれたという自己呈示

・その自己呈示に対応するという自己開示と相補性

・言葉によって作られた相手のイメージを理想化

と様々な要素があるのだと考えられますが、一方で実際に相手と会った場合、そのイメージがかけ離れており「こんなはずではなかった・・・・・・」という落胆を覚えることも多々あるというのは、少なからず、出会い系サイトでも同じかもしれません。

つまり、色んな出会いの最初が面着からなのか?

チャット等のSNSからなのか?

チャットによって結ばれた関係は、ある意味で現実社会での関係より濃くて、自分自身のプライバシーに関わるようなところまで話をし、自分をさらけ出すことが可能です。

しかし、チャットを去れば、その濃い関係は現実社会では残らない。

チャットに「はまる」ことは、濃いがゆえにとても薄い関係を作りだしているとも言えます。

つまり、私見ですが、SNS等のコミュニケーションツールは、決して、我々に適合しているのではないという事実が隠された状態で日々使っていることに、少しでも警戒心をもち、自分自身をリアルに捉えていくことが重要ではないかと考えています。

こう考える理由として、電話からメールへ、そして、LINE等のチャットへと時代が移り変わって行く中で、そもそも電話というツールは、相手の都合を考えずにいきなり割り込む種類のものなので、電話することに躊躇することもしばしば!?

そこで、よく考えてみると、携帯メールのコンセプトである「思いついたことを思いついたときに思いつくまま書いて送る」というのは、平安貴族の短歌とノリが同じで、日本人の感性との親和性も高いのも当然の結果なんでしょうね(^^)

ここで小倉百人一首の内容を分類したデータを見てみると・・・・・・

「原色小倉百人一首」 (シグマベスト)鈴木日出男/山口慎一/依田泰(著)

(1)自然を詠んだ歌:三十三首

(2)恋愛:四十七首

(3)人間関係:二十首

といった具合に、なんとほぼ三分の二が対人関係に関する歌なんですね。

すごいねぇ!

平安貴族の方々もローテクながらせっせとメールにはげんでいたわけですね!

ケータイやメールが爆発的に普及し、人と人とのコミュニケーションが一見活発に取り交わされているように見える現代。

だけど、本当の気持ちは、果して大切なあの人にちゃんと伝わっているのか?

前述のチャット文化で生きていると、益々、言葉の表層だけをなぞった没・コミュニケーションなっていないか?って気もしないでもないですね^^;

平安貴族ではないけれど、誰かを大切に思う気持ちは誰しも相手にしっかりと伝えたいものですよね(^^)

ただ、現実にはなかなかうまくいかないのも事実。

気持ちをまっすぐ伝えるのは、本当に難しいですねぇ~。

素直になれなくて、くるんくるんと回ってしまってばかりのことも、多いのかな?

だけど心は、いつもそこに向かってる。

どんなに迷っても、回り道しても、足踏みしても、伝えたいことが伝わればいいなって思います(^^)

但し、ここで「既読」機能の問題が^^;

「既読」機能は、メッセージの送信者の気持ち、言い換えると、我儘をかなえてあげる機能だとも考えられるけど、本来、手紙やメール等のメッセージの処理は、「受け手」に任されてきました。

無視しようが、返事を返そうが、いつ反応しようが、昔からそれは、メッセージの受けて、送る相手に任されてきた時代背景があって、その行動には、返事を返さない、という返事も選択肢として存在していた筈です。

その権利を、この「既読」機能は取り上げて、メッセージ送信者のワガママを叶えてしまった^^;

しかし、本来メッセージは「受け手」を中心に考えなければならないもので、コミュニケーションとは、そもそも、そういうものだと考えます。

それを壊し、メッセージの送り手の我儘を叶えてあげ過ぎると、ますますコミュニケーションの下手な人を増やすことを助長していると思うのですが、みなさんは、どう思われますか?

これら、コミュニケーションの電子化は、本当に、わたしたちにとっての進歩だったんだろうかって、ちょっと考えさせられますねぇ。

いまさら文通時代に戻ることが良いとは言わないけど、たまには、アナログ的なコミュニケーションツールを思い出して、手紙を書いてみるのも良いかなって、そう思います(^^)

コミュニケーションの電子化が人を変えているのではなく、人が自ら自分を変えてしまっている事実に気づければ、コミュニケーションを求める人に大切なのは、あなたがその人と、どういう関係を創りたいと思っているか?ですか、ね(^^)

「意味のある話をしなくていい。

理屈に合わないことを言ってもいい。

考えを変えてもいい。

意見が違ったままでもいい。

話が途切れてもいい。

コミュニケーションに結論はいらない。

応えなさい。

たずねなさい。

相手に自分のことをききなさい。

但し、誤解されることは、あります。」(引用:「コミュニケーション100の法則」伊藤守(著)から)

【参考図書】
「コミュニケーション100の法則」伊藤守(著)

私達を取り巻くコミュニケーションの環境は、実は、常に、劣悪なんだという現実を直視して、この前提に寄り添ったコミュニケーションが行える環境を、今、使っている電子化した各種のコミュニケーション・ツールに自分の個性でカスタマイズしてあげれると面白いと思うんだよねぇ(^^)

あなたなら、どうしますか?

自分のほんとうの気持ちを言うのには、抵抗があります。

でも、自分は、まったく傷つかないで、相手だけ変えようとするのは、針で山を動かそうとするのに似ていると思いませんか?

まずは、あなた自身の気持ちを言ってみる。

会話を楽しめるように、あくまでも自分は聴き手に徹して、会話がスムーズに進むように相手のために黙ってることも大切ですね。

コミュニケーションは、人間関係ではなくて、人間関係を変えていくものですから(^^)

【関連記事①】
楽しい会話!
https://note.com/bax36410/n/nd993a93bcc85

「ことば」の使命は、なにがしかの意味を伝えるということ。
https://note.com/bax36410/n/n0c435d4ac415

人との繋がりが希薄になるにつれ、皆、疑心暗鬼になり、他人を理解する気持ちが薄れ、我儘な自己主張をしてしまう世の中になっているような気がしてなりません。

些細な諍いもお互い知り合うことで解決する場合もあります。

知り合うことで、そこから安心感や連帯感や共感が生まれてきます。

孤独な中に埋没していくたくさんの人の気持ち。

明るい世界があることを教えてあげたい。

ほんのちょっとの勇気さえあれば、世界は開けるもの。

そうそう、一昔前、こんな話もありましたね。

「FREE HUGS」と書かれたプレートを掲げ、灰色の街を歩く1人の男。

道行く誰もが男を避けて歩く中、1人現われたお婆さんとのハグ。

見知らぬ者同士が、プレートをきっかけに抱きしめ合い、輪が広がっていく様子が納められています。

とても優しい動画ですよ(^^)

Free Hugs Campaign - Official Page (music by Sick Puppies)
https://www.youtube.com/watch?v=vr3x_RRJdd4

世界中を感動させていた「抱きしめる」。

この遠い異国で行われていた活動は、海を渡り日本でも広まりつつあった?ようです(^^)

実際に日本の東京で行われた「FREE HUGS」の活動の様子を撮影した映像です。

同じ時期に、日本でも広がっていた「FREE HUGS」の輪。

FREE HUGS in JAPAN(Tokyo) part1 フリーハグ
https://www.youtube.com/watch?v=6HnKqE_Rgdk

そう、ソーシャルディスタンスを保たなくてはならない今の生活。

その不便さだけでなく、人との距離が離れることで、なんとなく不安感を感じている人も多いのではないでしょうか?

せめて、一緒に暮らす家族やパートナーと、また、今は難しくても安心できる状況になったら、ハグでコミュニケーションを!

出会いは、はじまり。

愛は、はぐくみ。

リラックスやストレス軽減、幸福感が増したり、信頼関係が深まる、そんなハグの効果を、感じてみませんか?(^^)

【参考サイト】
「ハグしたい! ハグされたい!」人がハグをする4つの心理とハグの効果を徹底解剖!
https://machicon.jp/ivery/column/50835

ハグの効果がすごい!好きな人を抱きしめて心もカラダも健康になろう♡
https://folk-media.com/1617741

心を安定させるハグの効果 毎日十分に得る方法は?
https://forbesjapan.com/articles/detail/36935

【参考図書】
「はぐ」(幼児絵本シリーズ) 佐々木マキ(著, イラスト)

「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」フィリス ゲイシャイトー/ミム グリーン(著)デイヴィッド ウォーカー(イラスト)福本友美子(訳)

「ハグくまさん」(人生を希望に変えるニコラスの絵本)ニコラス・オールドランド(著)落合恵子(訳)

「ハグタイム」パトリック マクドネル(著)覚和歌子(訳)

「ハッピー・ハグ」オーイン・マクラフリン(著)ポリー・ダンバー(イラスト)椎名かおる(訳)

「Hug」Jez Alborough(著, イラスト)

「Huggy Kissy」(Leslie Patricelli board books)Leslie Patricelli(著, イラスト)

閑話休題。

現実の世界でも生き辛く、仮想空間でしか自分の気持ちや生きづらさを表現できないからこそ、ネット上の「会話」の虜になってしまうわけですが、これは当然かもしれません。

現実空間のように顔を合わせる必要も、現実と直面する必要もなく、嫌になったら、一方的に「会話」を断ち切ることもできます。

また、お互いの顔が見えず、一方的に断ち切ることも可能なので、相手がより攻撃的になる場合もあり、諸刃の剣でもあります^^;

人は、誰しも、「もっとやれる」「もっといける」はずの自己愛的イメージ持っています。

その自己愛を破壊する現実世界が「これだけでしかない」現実の自分との間のギャップを埋め合わせたいと願う強い欲望を生み、ネット上の仮想空間を理想の世界だと信じ込ませる歪んだ欲望に変化して、憑き物の如く負債を支払う日々をおくる羽目にならないように注意しないと、ね^^;

決して、現実世界の自分が無くなるわけではない、その事実を、ちゃんと認識した上で、使っていく必要があると、そう考えます。

自己愛的イメージをなかなかあきらめきれず、自己愛の補完を求め続ける現代人に課せられたこの負債を解消するために、その空間の在り方の違いによって、その後の印象にも影響を及ぼす点に注意を払う必要があるということですね^^;

どんな道具にも共通する鉄則かと考えますが、匿名性の高いツールだからこそ、本当の自分自身を表現できる場所だからこそ、自分を見失わず、このツールに接していくことが大切なのでしょうね(^^)

そもそも、「ネット」を「現実の世界」と区別している人々が、例えば、ネット恋愛の罠に陥るのだ、とのことかな?

仮想と現実をごっちゃにするから、という従来の理屈とは、まるで逆ですね。

自分が誰なのかを隠すことのできる匿名性が「ネット」の特徴だけど、バーチャルだから何をしてもいいんだと思ったり、もしくは「ネット」こそ"本来の自分"を発揮できる場だ、と思いこむこと。

「現実の世界」と区別してしまうことがマズイ。

例えば、「現実世界の恋愛」と「ネット上の恋愛」も同じなのだから、メタバース等の仮想空間の中で交わされる会話も変わりない事実を理解していないと、痛い目にあいますよね^^;

現実世界の友達関係や恋愛関係等にも陥りやすい罠がある。

本当のの自分が出せる、そしてほんとうの自分になれる、と思いこみ、許容してくれた相手への自分勝手な依存が引き起こす悲劇は、現実の人間関係でも起こりうること。

相手への過度の依存が、ネット上での人間関係においても悲劇を生む。

現実空間であろうと仮想空間であろうと、そこに介在するのは、AIではなくて、生身の人間だから、当然、色んなギャップが発生するのだといった前提条件を無しにはできない現実を理解しておく必要がありますね。

もし、ネット上の友情や恋愛に特有の特徴さえ忘れなければ、その危険度は、現実世界の友情や恋愛と同程度まで下がるだろうと思われます。

自分が「今、ここにいる」という事実は、ネットだろうが現実世界だろうが、一緒なんだと思います。

ネット上で同性や異性に魅力を感じる社会心理学的な理由として、アダム N.ジョインソンの著書「インターネットにおける行動と心理―バーチャルと現実のはざまで」においては、以下の4点が上げられています。

「インターネットにおける行動と心理―バーチャルと現実のはざまで」ジョインソン,アダム・N.(著)三浦麻子/畦地真太郎/田中敦(訳)

1 類似性:共通の興味や関心、お互いに似たところ

2 自己呈示:「ほんとうの自分」を私に見せてくれた感、見せられる感

3 自己開示と相補性:自己開示をする、された二人が信頼関係を強めていく

4 理想化:理想的な自分を演じる

つまり「ほんとうの自分」の開示方法をめぐるゲームがチャット○○(例:友情・恋愛)なのかな。

現実のチャットでの「ほんとうの自分探し」に夢中になり、そうして獲得したオンライン・ペルソナ、すなわち「ハンドルネームとしての私」がより強い人格になっていきます。

こうして、彼ら、彼女らはチャットに「ハマって」いくのでしょう。

「ほんとうの自分」はどこまでいっても括弧付きであるにもかかわらずに・・・・・・

何らかの意味で文字通りカッコをつけている。

ジョハリの窓という自己開示の有名な理論があります。

【関連記事②】
ジョハリの窓って?
https://note.com/bax36410/n/n32db834b325d

自己には、「公開された自己 」(open self)、「隠された自己」がある (hidden self) と共に、「自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己 」(blind self) もあるし、「誰からもまだ知られていない自己 」(unknown self) があると考えられます。

「表+裏+blind self」や「unknown self」も含めて、総合した上で、括弧なしのほんとうの自分ということなのだろうけれど、チャットでは人は「open self」だけを演じることができますよね。

従って、恋愛関係であれば、虚像のゲームの果てに、不倫やストーカー騒動に発展し、現実の生活を破綻させてしまうケースもニュースで報じられていた事もありましたね^^;

最近、とても面白かったのが次のサイト。

ネットゲームにハマって社会生活や結婚生活が崩壊した人たちの懺悔告白が何百も集約されている。

仮想的な人間関係は濃すぎるが故にハマりやすいが、濃すぎるということはその実「薄い」のだということを示している実例集といえそうだ。

・今からネトゲを始めようとしている人を止めるサイト
http://ebihurai.doorblog.jp/archives/517874.html

では、パソコンの画面に向かっている私は、「ほんもの」の自分なのだろうかと、画面に対する旅に考えています・・・・・・

【関連記事③】
一人で自分に向き合う場面
https://note.com/bax36410/n/nbd6950f561b1

【テーマ別記事の一覧】
【レポート】「何もしない優しさ」と「知らないふり」
https://note.com/bax36410/n/nd9720063cc22

【レポート】そもそもマネジメントの基本的なクライテリア(評価基準)は何か?
https://note.com/bax36410/n/nf568bccbae23

【レポート】何かを変えるにはうってつけのタイミングって?
https://note.com/bax36410/n/n469deedc445e

【レポート】感染症と世界史
https://note.com/bax36410/n/n3a574ae7ab76

【レポート】生活インフラに関する一考【電気編】
https://note.com/bax36410/n/nec1d26651f3a

【レポート】淡々とした日常の生活に
https://note.com/bax36410/n/n17e42d7e4d2d

【具体的でありレポートにふさわしいテーマな筈】TVドラマ『ハゲタカ』と『リーガル・ハイ』の共通性
https://note.com/bax36410/n/n073ce5d26ce8

【関連記事④】
つぶやくスタイルは?
https://note.com/bax36410/n/nab9aef4e27cc

雪、たくさんの言葉達。
https://note.com/bax36410/n/nbc4960fdbe29

【改訂版】楽しく遊ぶ雪の日、静かに降り積もる美しい雪景色、街に降る雪・・・・・・
https://note.com/bax36410/n/nf9e64b750400

朝顔、蝉、蛍、時代の情操と音律。
https://note.com/bax36410/n/n2209933d507c

○○や、ああ○○や、○○や
https://note.com/bax36410/n/nc340089d5a88

【初挑戦】白熊杯【俳句】部門に参加させて頂きます!
https://note.com/bax36410/n/n11e610566a94

【人生初挑戦】白熊杯【川柳】部門に電撃参加させて頂きます!
https://note.com/bax36410/n/na1389b11b04d

【久しぶりの挑戦】白熊杯【短歌】部門にそろりそろりと参加させて頂きま~す
https://note.com/bax36410/n/n53eef95823d6

【白熊杯リスペクト企画】白熊ぽんぽんぽん:白熊杯におけるメインディッシュ?【オノマトペ】使用頻度についての調査報告書(兼 勝手に賞発表!)
https://note.com/bax36410/n/ne161c705ba6b

白熊杯【勝手に賞】第1回白熊ダービー開催
https://note.com/bax36410/n/n424a85e8e496

白熊杯【勝手に賞】「六出賞」「六花賞」「六つの花賞」
https://note.com/bax36410/n/n14d30e99320a

【白熊杯スピンオフ企画】白熊ぽん:シンクロニシティを敏感に感じ取ろう!
https://note.com/bax36410/n/nf1440959f8c9

白熊杯【これが本当に最後の勝手に賞】もしも、こんな「勝手に賞」があったなら?
https://note.com/bax36410/n/n6f47f298ecf5


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